家族の一員と同様に生活を伴にしてきたハムスターのルルが死んだ。
俺がかみさんと出逢う前からの付き合いであった。
こいつと出逢ったのは、2003年の11月だった。
2年と5ヶ月という短い付き合いではあったが、中身の濃い付き合いであったと思う。
独身時代の時。
長野県にいた時。
かみさんと出逢った時。
岐阜県に引っ越してきた時。
岐阜県内で転勤した時。
家族がひとり増えた時。
いつもルルは一緒にいた。
親しみを込めて俺たちはこいつのことを「ルル蔵」と呼んでいた。
元気いっぱいのルル蔵は、晩年は眼を病んでしまった。
かみさんのすすめで、動物病院にもお世話になった。
眼が出っ張っているハムスターには正直、目薬は差しにくかった。
今日、仕事から帰ってきたらルルはもう固くなったいた。
いつもの場所に丸くなっていた。
とても安らかな表情であったのがせめてもの救いか。
小さく、軽くなってしまったルル蔵を弔った。
雨の降る夜、3人でルル蔵を土に埋めて手を合わせた。
おやすみ、ルル蔵。
2006.4.10.
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