失われた信頼感


高速道路を利用する時に ETC は非常に便利で画期的なシステムだと思う。
いや、そう思っていた。
先日、ETCゲートを通過しようとした時にどういう訳だか知らないが、ゲートのバーが開かなかったのである。非常に悔しかった。
なぜ悔しいかというと、ゲート通過前に 俺の車載器の緑色のランプが点灯している事をきちんと確認していたからだ。俺の車載器はいたってシンプルで、機器が正常に動作をしていれば緑色のランプが点灯し、そうでなければ赤色のランプが点灯する事になっている。
ETCのゲート通過時に発生する不具合の多くは、カードをきちんと挿入していないことに起因するものらしいのだが、俺の場合は緑色のランプが点灯していた事から推測してみても、それは無いのだろうと考えられる。まったくもって原因不明なのである。

不幸中の幸いと言うべきか、充分な減速が出来ていた為、閉じたままのバーに接触することなく自分車を停止させる事が出来たし、後続のトラックにも嫌な思いはさせてしまったものの、追突される事なく停止出来たのが良かった。

しかし、である。
一度でも不具合を体験してしまうと、今までの快適さというか、それに対する信頼はすべて吹き飛んでしまったような気がするのである。今後またいつ不具合が起きるか、と考えながらこいつと付き合っていくのは少々しんどい感じになってしまったのである。
信頼は、積み重ねでしか得られない。
一度失ってしまった信頼を取り戻すことはどんなに時間をかけても、不可能だと思う。


※ ETC … 「 Electronic Toll Collection System 」の略で、無線通信技術を使って自動的に有料道路の通行料金の支払いを行うシステムのこと。


2004.9.18.




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