友人の死


大学時代の友人が死んだ。
交通事故である。

今年もらった年賀状には、若い奥さんと4歳と2歳になる息子達との、家族4人で撮った写真を載せて送ってくるほどの親ばかぶりな、彼がもういない。

いつも前向きで陽気なイメージの彼がもうこの世にはいなくなってしまった。
彼の結婚式に出席してその豪華さに驚かされたこと、学校を中退して半分愚れていた俺の元に遊びに来てくれたこと、そして学生時代にくだらない話で夜を徹して語り合ったこと、等々を思い出す。

仕事の忙しさを理由にして葬式にも出てやれなかったことが悔やまれる。

人は確かにいずれは死ぬものかもしれないが、おまえの死に方は少しばかり間違っている。確かに間違っていると俺は思う。

警察庁交通局交通企画課が平成16年1月に発表したデータによると、日本で交通事故により命を失う人の数は、1日あたり約21人なんだそうである。
毎日毎日、死に過ぎである。

2004.3.28.




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