17インチ


先日、パソコンのディスプレイを買い換えてみた。
15インチから17インチへとより大きな表示面積を求めての行為。

時代の流れか、ネット上でいろんなサイトを閲覧するとき、横方向にスクロールバーが表示されてしまう事が多くなってきている事には気が付いていた。縦方向のスクロールにはまったく違和感はないのだが、横方向にスクロールを求められる事は非常に不愉快だ。
つまり、大きな表示面積で見る事を前提に作られているサイトが増えてきたと言う事である。個人のページよりも企業のそれの方が、よりその傾向が強いように思われる。
いわゆる「ホームページ」は閲覧する人の環境の違いに拘束されない柔軟な仕組みが売りだったはずなのに、現時点では制作者の意図したレイアウトを維持したまま、閲覧者にも同じレイアウトで見てもらおうとする傾向が非常に強いように感じられる事が多いのが不満だ。

表示装置の物理的な大きさ以外に、解像度、ウィンドウサイズ、表示文字フォントサイズなど、その設定の仕方は閲覧者によってまちまちなはずである。「テキトー」にまちまちなのではなくて、人それぞれに使用目的や使い勝手、好みなどの違いによって、まちまちな設定になっているのだから、制作者の意図をあからさまに閲覧者に押しつけようとしているサイトの作りは、俺には不愉快に感じられる。

しかし、何というか、不愉快な思いを強いられる事に我慢がならなくなったと言うか、少しでも快適にネットに接続したいという欲求が大きくなり、より高解像度で見やすい環境を手に入れるべく、俺は自分のディスプレイを大きなサイズの物へと買い換えた。

15インチから17インチのディスプレイに買い換える事により、俺の場合は、800×600ドット という環境から、1024×768ドット という環境へ移行した。
とても快適である。
ネット上の閲覧において、俺が最も我慢のならなかった横スクロールを強いられる事が皆無に等しいほど少なくなった事が快適な要因である。
しかし、解像度が変わる事で今まで見慣れていたお気に入りのサイトやページの見え方がこんなにも変わってしまうとは、正直言ってびっくりである。そして自分のページも。
テキストページの場合、改行を入れておかないと、解像度が高くなった場合には延々と横方向に文章が続いてしまう。これはかえって読みにくい。
そういう反省もふまえて、俺は自分のページの作り方を前回の分から変えてみた。横方向の表示サイズを物理的なサイズで区切ってしまうように指定するように変更することにした。かなり安全マージンを取った値にしたつもりなので、たいていの人には変化は感じられない事と思う。
俺の意図したレイアウトで見て欲しいという訳ではない。見る人によっては、この変更によって俺が想像もしないような支障が出てしまう事だってあるのかもしれない。

まぁ、何にしろ、見え方よりもその内容だね、重要なのは。



俺の調べた所によると、1024×768ドット という環境で使用している人は、80%以上という統計結果である。
ま、俺の環境がやっとこさ世間の水準に追いついたと言うべきかな。

2003.9.27.




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