夢に近づく


よくあるテレビの占いコーナー。星座別に今日の運勢とかやってるやつ。いつもくだらないとか思いつつも何となく見てる俺なんだけど、今朝のはちょっとだけ引っ掛かった。

「あなたの夢に一歩近づく一日となるでしょう」だって。

幾分抽象的な言い回しではあるが、該当する人にとっては勇気や、やる気を与えさせられるコメントになるんだろうなぁ、なんて頭の中で考えながら、俺はふと素朴な、いや、かなり重要で根本的な疑問を自分自身に抱いた。
俺の夢って何よ?
そう、恋愛、結婚、出世など俗人が何となく抱いている妄想的な夢ならともかく、俺はこれに向かって、これを実現する為に今の生活を頑張っているんだ、とかそういう夢が俺には無かったらしい。・・・って言うか無いのである。

人が睡眠時に擬似的に体験する感覚的なものと、目標・希望的に掲げているものとを、同じ「夢」と表現するのはどういうものか?という事を過去に誰かとなんとなくやりとりしたような覚えがあることを思い出しつつ、俺の夢って何だろう? って、朝っぱらからずっと考えさせられる一日なのである。

何にしろ、夢のない人生は寂しいものである。
夢に近づく為には、まずは夢を見なくっちゃ、って感想である。

2003.5.16.




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