浮気心?


先日、車を壊されてしまった。
俺がコンビニの駐車場に車を停めた後、店の方に向かって歩いている時に後方で「グワシャ!」という鈍い音がしたので振り返って見ると、バックしてきた1BOXカーが俺の車にぶち当たっているではないか。
悔しさと怒りを通り越して、なんでまたというあきれた感情を抱きつつ、その若い運転手に修理代費用を全額負担してもらう事を確認した。なんでも後ろに荷物を積んでいた為後方の安全確認が出来なかったそうなのであるが、相手が俺の車ではなく人間だったらどうするつもりだったのであろうか。同じような言い訳をしたのであろうか。

保険には入っているものの、保険は使いたくないという相手のわがままを聞くことにし、修理にかかる見積金額を俺の銀行口座に振り込んでもらう事にした。ディーラーでは保険会社を通さない場合は第3者に対して費用を請求出来ないと言われたからである。
およそ11万円という金額の振り込みを確認し、俺は車を修理に出した。しばらく日数がかかるというので、代車を手配してもらった。
ホンダの車をホンダの正規ディーラーに修理に出したのにもかかわらず、代車として手配してくれたのはなんと、マツダの車であった事に驚かされた。デミオという車である。そのディーラー所有の車両ではなく、一般のレンタカー会社から代車となる車を用意して頂いたようなのだが、他社の車を用意するのは正直いかがなものかと思った。・・・何故かと言うと、少なからず俺はその代車に対して魅力を感じてしまったからである。
以前にもこのディーラーで俺の車をメンテナンス修理に出した事があるのだが、その時の代車はこのディーラー所有のホンダ車であった。その時には感じる事の出来なかったワクワクする感情を俺は抱いてしまったのである。
他の車を運転する機会なんてそうそうある訳ではなく、代車とは言え、ユーザーに対して宣伝するチャンスをこのディーラーは失敗してしまっているような気がした。

俺は自分の車が気に入っている。先日3回目の車検を通したばかりだし、この先もとことん大事に乗れるだけ乗ってやろうと心に決めている。しかし、この代車に対して抱いてしまったときめくようなうまく説明出来ない感情はいったい何なのであろうか。高性能で高級な車でもない、決して走りがパワフルな訳でも、乗り心地がそんなに快適な訳でもない・・・しかし何か味付けが違うというか、気になってしようがないのである。・・・こういうのって、多分浮気心って言うのだと思う。

2003.4.2.




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