もう掃除してやんないんだから


職場にて。
俺の職場では、小売店という形態の営業店舗と言うこともあって、店内の清掃を専門の清掃会社に委託している。
実際に働くのは、スタッフとは名ばかりの、普通の会社組織ではとっくに定年という節目の年齢を超えた人達であるのだが、俺はその人達に対して非常に強い不満を抱いている。
とにかく、愚痴が多すぎる。
年寄りは朝が早いと言うが、その通りだと思う。
朝の6時半からすでに集まって愚痴大会の毎日なのである。
毎朝毎朝、よくもまぁ、こんなに愚痴のネタが尽きないものだと感心するほど、毎朝必ず愚痴を言い合っているのである。
生産性を競う仕事ではない為か、自分たちの仕事に対しての誇りが欠落しまくっている。誰の為に仕事をしているのかって、究極の答え、いや、率直に言って自分の為に仕事をしているのであろうに、これでは自分の存在価値を自分で否定してしまっているのと同じである。

とある日、その人はよほど頭に来ることがあったのであろうか、早朝掃除をしながら「もう掃除してやんないんだから」と独り言のように愚痴をつぶやいていた。
ボランティアで掃除をしているんじゃなくて、給料をもらって掃除という仕事をしているんだったら、こういう愚痴は決して出てこないはずだと俺は思うのだが、きっとこの人は、いやこの人達は、こういう愚痴を言うことによってしか、自分の心のバランスを取れないんであろうかと考えると、気が滅入る。

愚痴は仲間内だけでやってくれ。
人に聞いて欲しいなら、自分の上司に向かって言え。

2002.7.17.




HOME 伝言板