おさかな天国 という曲を知っているだろうか？
とてもコミカルな内容の歌詞に、覚えやすいメロディーで、ちょっと聴いただけでその歌が耳に残ってしまう、コマーシャルソングの王道とも言える曲。
昔からあった曲を最近になって大手スーパーを中心に、魚を拡販するための販促ツールとして使用する事によって、ワイドショー番組等のマスコミでも採り上げられ、ちょっとしたブームの様相。
市価調 (シカチョウと読む : 市場価格調査の業界略語) がてら、近所の某競合店に買い物に行ってみたら、なんと驚いた事に、魚売場の前で、このCDが販売されているではないか。魚売場の前にCDを売っている光景をちょっと想像して欲しい。関連販売ということでカテゴリーを越えて他部門の商品を陳列販売する事は常套手段とは言うものの、これはいったい何なのだ。俺的には、かなりびっくりさせられた光景であった。
でも、個人的にかなりこの曲が気になっていた俺は、思わずCDを手にとって、しばらくしげしげとパッケージに見入ってしまった。ここでこのCDを買ってしまっては、敵の思うツボである。ハッと我に返って、思いとどまり、CDを元の位置に返してその場を離れたのだが、魚を拡販するためのツールであったはずの音楽が、ここでは商品になってしまっているのである。このCDがどれくらい売れているのか、かなり興味を惹かれる所である。
肉の販売に関わる俺にとっては、焼肉の曲について詳しく知りたい所だ。数年前に某大手スーパーでこの手の焼肉の歌を耳にした事があるのだが、ここの所元気のない肉業界にしてみれば、何かに便乗してでも活気を取り戻したい感じなのである。

2002.3.27.