職場の同僚が結婚するという。
新郎も新婦も毎日職場で顔を合わせる仲間なのだが、結婚するという事実を本人達はあまりおおっぴらにしたくないような雰囲気で、彼(女)らが結婚するという事をずいぶんと遠回りな人づてに聞いて初めて知った。
うわさ話程度かとも思ったが、本人に直接聞いてみたところ、「それは事実です。××日に入籍します。」との返事。
結婚式は挙げないという。式を挙げないで入籍だけするという事は、そんなに珍しい事ではないのかもしれないが、俺的にはちょっとかっこよく見えた。
社内恋愛、そして社内結婚ともなると、周りの目を気にしてか、交際している事、そして結婚する事をあまりおおっぴらにしないものなのかもしれない。
事実、職場内では常に「仕事上の関係」でしか接していない彼(女)らの姿勢に俺は好感を持った。
他人の結婚は自分に対しても大きな刺激となる。
こういうのもありなんだ、ってね。
結婚式なんてばからしいと思いつつも、自分の親や相手方の親の事、そして親戚や周りの目を気にして、なんとなく無駄に大げさな結婚式を挙げてしまうっていうのが多いんじゃないだろうか。ま、人それぞれにいろいろあって良い訳なんだが、いつもクールで仕事に情熱的な彼を毎日見ていただけに、入籍だけで済ませてしまうと言うスタイルもかっこよく思えてしまう。
こういうのもありなんだって、再度自分に問いかけてみた。

どんなに強がったって人は一人ではきっと生きていけないんだと、最近強く思う。

2002.1.19.