俺は正月が好きだ。
ま、嫌いだって言う人を少なくとも俺は知らないから、たいていの人は好きなんであろうと思う。
マンネリ化したただひたすらに繰り返しの日常を、こうしたイベント事で気分を切り替えるのは、昔の人が考えた良い社会慣習だと思うし、積み重なりがちな失敗や不幸な出来事を全部過去のものとして区切りをつけ、真っさらの新しい気持ちに切り替える為の良い手段であり、手法であると思う。

今年の正月は特に何の予定もなく、たまった洗濯をし、しばらくしていなかった部屋の掃除をして、ペットのハムスターの小屋も掃除して、真っ昼間から酒を飲んでごろごろしていたらそのまま寝てしまい、気が付いたらすでに夜であった。
元旦の一日しか正月休みのない俺にとっては、貴重な正月をいくらなんでもこれで終わらせてしまうのはもったいないと思い立ち、元日から営業している近所の大手スーパーに正月の雰囲気を味わうための食材を買いに出かける事にした。奮発して1,780円の「まぐろづくし」と言う名前の付いた刺身を購入。すでに夜遅い時間だったためか、「レジにて半額」のおつとめシールが貼られていた、というのが購入する気になったというのは少しだけ内緒の話。
普段は発泡酒ばかり飲んでいるのだが、ここでもちょっと奮発して缶ビールを飲みつつ、買ってきたまぐろづくしを食べる。めちゃめちゃ旨かった。
・・・のたが、しばらくの後、めちゃめちゃ腹が痛くなってきて、明らかに腹を下してしまった。10分おきにトイレに通う事、約2時間。
体力も消耗し、気分も最低。
ま、こんな正月もたまにはあるのだろう。

2002.1.2.