新しいパソコン


今まで使っていたパソコンが壊れてしまったので、新しいパソコンに買い換えた。最近まで使っていたパソコンはハードウェア的に寿命だったらしく、使用中に何度も致命的なエラーが出たり、勝手にハードウェアリセットがかかってしまうという感じで、たいへん挙動不審な上に、OSの起動も数回に一回は失敗するといった感じだったので、ある程度覚悟はしていたのだが、ある日突然全く起動しなくなってしまった。各種デバイスを読みに行くどころかメモリカウントすら行われない始末。BIOSレベルで逝ってしまったようである。
新しくパソコンを買うからには、ある程度のこだわりを持って機種を選ぼうと心に決めてショップに出かけたのだが、最終的にはなんとなく価格で決めてしまった自分がちょっぴり情けない。俺にとって5台目のパソコンとなる今回の機種はNECのPC-VL300/1Dという、なんの変哲もない普及価格帯のWindowsXPプリインストール機となった。

1台目 1985年NECPC-8801mk2FRμPD780C-1 4MHz
2台目 1991年NECPC-98DO+V33A 16MHz
3台目 1993年EPSONPC-486SRi486SX 33MHz
4台目 1995年NECPC-9821Xa13/k12Pentium 133MHz → K6-2 333MHz
5台目 2001年NECPC-VL300/1DDuron 900MHz

俺の今までに使ってきたパソコンを振り返ってみると、なんだかんだ言ってすべてNEC(互換機含む)である。起動ドライブのドライブレターが常にAドライブで、キーボードレイアウトはテンキーに「=」キーがあって、左下には「かな」キー、いちばん左上には「STOP」キーでその下に「ESC」キーがある、あのレイアウト。そんな環境で16年もパソコンに接していたら、そりゃDOS/V互換機の環境に戸惑うのも無理はない気がする。エクスプローラーでついついAドライブを指定してしまい、「Aドライブにディスクをセットしてください」というエラーメッセージを幾度目にしただろうか。「ESC」キーのつもりで何度「半角/全角」キーを叩いてしまったことか。ま、すぐに慣れるとは思うけど。

新しいパソコンを買っても、あんまり嬉しくないのが正直な感想なのである。日本語入力環境であるIMEが今まで愛用してきた、A.I.ソフト社のWXシリーズがなんと驚いたことにWindowsXPのOSに対応していなかったので、今まで育ててきた辞書もはっきり言って意味無し。キーボードレイアウトに慣れないせいもあって、文字入力が非常に疲れるのだ。思考のスピードに指先がまったく付いていかない。このもどかしさはなんと説明していいものかうまく表現出来ないが、とにかくイライラするのである。

「プリインストール」と言うのも解せないものがある。要らないソフトをアンインストールして、デスクトップの要らないアイコンを消しまくる作業だけで、マジで3日間も費やした。ありとあらゆるISPのオンラインサインアップのプログラムを含め、要らないアプリケーションを消した数を今数えてみたら、なんと34個!!もあった。何でもかんでも入れときゃ良いってもんじゃないと思うよ、マジで。
消し方が判らなくって、一生使わないであろうアプリケーションのアイコンをデスクトップにずらずらっとと並べたまま使い続けることになる人も結構な割合でいるんじゃないかな、と思う。

WindowsXPの感想だが、噂に違わず、ウィンドウの切り替えが遅い。CPUスペックは前の機種よりも遙かに上のはずなのに、このかったるさは何なのだろう。ビデオチップがオンボードのエコノミー版だからなのか?描画関係の遅さが気になってベンチマークテストしてみたら以前の環境の1/5程の数値しか出なかった。こりゃそうそうにビデオカードをもう少しましなものに変えるべきかも。

・・・って、金を使うことばっかり考えてるな、俺。

2001.12.22.




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