勝負パンツ


俺はとっておきの勝負パンツを持っている。
漆黒のパンツを2枚。

それを履く時は、こう口に出して宣言するのだ。
「勝負してやるぜっ!」

トランクスタイプなのだが、コットンの柔らかさを持った履き心地の良い素材。
大き過ぎず、小さ過ぎず、快適にフィットする安心感。

こいつを履くと気分も引き締まり、明日への闘志が湧いて来るのだ。
明日の勝負に備えての、ちょっとした儀式みたいなものだ。

・・・異性に対してどうこうしようと言うのではない。
仕事が勝負時の前日に、風呂上がりにビシッと履くのである。

自分で決めたジンクスと言うか、おまじないと言うか。
そのパンツを履いているという意識が、俺に更なる闘争心を与えてくれるのだ。

これは俺にとっては本当の意味での勝負パンツなのだ。
・・・別な意味での勝負パンツは今の所無い。





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