大吉


今朝は大吉に起こされた。
何時かと思って時計を見ると5時半であった。
耳元で「にゃーご・ぐるるるぅ〜」などと鳴くものだから、何事かと思って目を覚ますと枕元に大吉がすり寄って来ていたのである。
大吉とは猫の名前である。
寮に住みついている猫なのだが、飼い主が誰なのかもよく判らない。
いつもそこいらをうろうろしていて、ちょっとの隙間でもあると部屋の中まで入って来る、ちょっと厚かましい奴である。
真っ白できれいな毛並みにおおわれているのだが、上品さとか気品さみたいなものはみじんも感じさせないのは、痩せこけていて、いつも寂しげな表情をしているせいであろうか。
話し相手が欲しかったのだろうか。
あわてて追い出してしまったが、今度は話し相手になってやるぞ。

2000.9.17.




HOME 伝言板