ギアラ VS みのぽんた


牛の胃袋は全部で4つあることを知っているだろうか?
それぞれの胃には俗称みたいな名前がつけられている。
焼肉屋等で使われるその呼び名をここで整理してみたい。
1番目ミノ
2番目ハチノス
3番目センマイ
4番目ギアラ

焼肉が大好きな人なら、全部知っているかもしれないが、つい最近まで俺は全部は知らなかった。ミノは焼肉メニューとしてはかなり一般的なアイテムの部類に入るので、たいていの焼肉屋では品揃えしているし、ちょっと大きめのスーパーに行けばパックに入って売られていることも多い。
しかしその他はどうだろう。生食用として売られているセンマイは見た事があるが、本格的な焼肉屋でもその他の品揃えをしている店には俺は出会ったことが無かった。
・・・今までは。
少し前に行ったちょっぴり高級な焼肉屋のメニューに「ギアラ」と書かれたものがあった。
その時の俺は、ギアラがなんであるかは知らなかったが、恐いもの見たさと言うか、その強そうな怪獣のような名前にひかれて注文して食ってみたのだが、美味しいのか美味しくないのかよく分からない感じがまたギアラであった。鶏肉の様な食感と妙に淡白な味は、とりたててどうと言うものでもなかった。店員にでも聞いてみればよかったのだが、ギアラが牛の4番目の胃だと知ったのはだいぶ経ってからであった。

最近行った居酒屋のメニューに「みのぽんた」と書かれたものがあった。
そのメニューには写真も載っていたのだが、みのぽんたがどんな食い物であるのかは特に説明などは書かれておらず、写真だけではいまいちよく分からない食い物であった。
しかし好奇心旺盛と言うか、ネタになるという本能が働いたのか、とりあえず注文して食ってみることにした。
妙に歯ごたえのあるこの食感は・・・・そう、ミノであった。みのをおひたしみたいな感じで、ポン酢醤油で味つけしてあるだけの食い物であった。ミノにポン酢で、みのぽんた・・・ベタベタなネーミングだが、その名前だけで俺に注文を取らせてしまうお前の勝ちだよ。

しかし、「ギアラ」も「みのぽんた」も、もう2度と食わないと思う。
ちょっと珍しいって言うだけで、旨くないんだもん。

2000.5.19.




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