納豆は人によって、好き嫌いの嗜好が真っ二つに別れる食い物である。
まぁ食文化を否定する気なんてさらさら無いので、嫌いな人に無理に食えとは言わないが、納豆は非常に旨い食い物だと思う。俺は好きだ。
毎日食うわけではないが、しばらく食べないでいると無性に食べたくなって来る。動物の体は生命維持の為の機能として、自分の体に必要な物質を含む食品を欲するように出来ているものなんだそうだ。人間だってもちろん例外ではない。
納豆にどんな成分が多く含まれているのかよく判らないが、無性にこいつを食べたくなる時って言うのは、きっと俺の体が本能レベルで納豆を求めているに違いない。
なんて大袈裟な書き方をしなくったって、旨いものは旨いのだ。理屈じゃなくて、旨いから食う。あの匂いと粘り気がまたいい味を出している。納豆が嫌いな人は、たいてい匂いと粘り気をその嫌いな理由としてあげるが、これがなくては納豆では無くなってしまう。無臭ニンニクは許しても、無臭・無粘り気納豆などと言うものは許せない。
ところで今日食った納豆は、パッケージに何やらプロ野球球団のイメージキャラクターがでかでかと印刷されているものだった。その名も「ドラゴンズ納豆」！！
野球に興味がない人の為に解説をすると、ドラゴンズは今年はメチャメチャやる気の無い、負けっぱなしの球団である。連戦連敗、どうやったらここまで負けられるのかと言うくらいに弱くて話にならない・・・ってあんまりこの手のことをここで書くと、熱狂的なファンに石をぶつけられそうなので、このくらいでやめておこう。
とにかく、せっかく旨い納豆を、このパッケージにしたが為に、なんかパワーダウンしてしまいそうなのである。きっと売れ行きも芳しくないに違いない。あぁ、失敗。

2000.4.24.