1等賞!?


先日職場であった出来事。
ある金額以上の買い上げレシートで福引が引けるという店のイベント。
新春の企画の一つとして行われていたんだけど、そこでちょっと後味の悪い出来事がおこった。

1等29インチのカラーテレビ、2等にホットカーペットや自転車、さらに有名産地の米やらなんやらと、空くじ無しのこの企画はそこそこの人気があるようだった。

店で働く従業員の頭数の半数以上を占めるのは、主婦であるパートさんたちである。毎日の買い物も自分の働く店ですませる事も多いみたいだ。
仕事が終わってから店内で買い物をするのは、パートさんと言えどもお客さんである。
だからそのパートさんは福引をひくのも当然の権利だと考えたのだろう。

実は会社のルールとして、従業員およびその関係者はこういったイベント事に参加してはならないルールになっている。これは店のルールではなくて会社のルール。

そのパートさんが福引で1等賞を引き当てたのである。
福引で1等を引き当てるなんて、なかなか出来ない事だし、すごいことである。
しかし、結果は「辞退していただく」という事になった。
もっと判りやすく言えば「没収」である。

パートさんも本人が福引を引くのはさすがに気遅れしたのか、買い物は自分でしたにもかかわらず、福引はご主人に引かせたのだそうだ。
黙ってりゃばれっこないと思うだろうが、不正防止の為に従業員が買い物をした場合にはレシートにチェッカー(レジ係)の認め印を押す事になっているので、レシートを見てそれで発覚したのだそうだ。

ごちゃごちゃ言わずにテレビくらいあげちゃえばいいのにとも思うし、一度でもそういう前例を作ってしまうと他の従業員に対して示しがつかなくなってしまうという事も理解は出来るのだが、なんとも後味の悪いこととなってしまった。
新春早々、ぬか喜びと不愉快な思いをさせられてしまったそのパートさんとご主人に対して気の毒に思う。

2000.1.6.




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