機械に強い?


機械に強い人と、そうでない人っているよね。
俺は自分でも比較的強い方だと思う。
好奇心が旺盛というのだろうか、どういう仕組みでその機械が動いているのか知りたいと思うし、自分で購入した電気製品のたぐいはありとあらゆる機能を試してみるし、取り扱い説明書も必ず一度はすべての項目に対して目を通すようにしている。
機械に弱い人っていうのは、本当に弱いのではなくて苦手意識が強いだけなんだろうと思う。ひょっとしたら壊してしまうかもしれないという意識からか、余計な所には触らずに無難にやり過ごそうとする姿勢をよく目にする。
操作方法が判らなければ人に聞けばいいし、それよりも人にやってもらえばいいじゃんとか、そんな風に考えているのではないかと俺の目には写る。
まあ、それはそれで一つの選択肢として成り立つのだろうが、実は機械に弱いというのは人に頼って生きて行くための言い訳の一つであって、それ以外の点でも常に他人に頼って生きて行けばいいや、なんていう風に考えているのではないかと、そんな風に俺は穿ってしまう。

人間は自分の知識を他人に教えることに喜びを感じるという。
まだ人の知らない情報を自分だけが知っていて、それを人に話す時の優越感。
教育や指導という形で、自分の知識を人に伝える時のちょっとした喜び。

人に頼って上手いことやって行こうと思ったら、教えを乞う姿勢が大切だ。
便利屋を雇うっていう姿勢じゃ駄目なのだ。


先日会社のネット端末3台が同時にフリーズした。業務に使っているアプリケーションが通常のメニュー画面に戻ることなくハングアップしてしまったのだ。どういう事情でそうなったのかは俺には理解出来なかったが、Windows NT上で動いている端末だったので俺はOSを強制再起動する方法で無理やりメニュー画面の状態まで戻した。処理中だったデータの安全性とか考えなくもなかったが、固まってしまったものはしようがあるまい。

OSを再起動させる方法を知っていただけで、俺はそれ以来社内で「コンピュータに強い人」になってしまった。ちょっとしたトラブルがあるたびにすぐに呼び出しがかかる。まあ頼られるのは悪い気がしないでもないんだけどさあ、こちらが休憩中だろうがなんだろうがすぐに呼び出しをかけるのは勘弁して欲しいよ。メシぐらいゆっくり食わせろって。

って言うか、少しは勉強しなよ。




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