俺は一人称を使い分けている。
友達や恋人の前では「俺」で、職場の目上の人に向かっては「僕」。
よっぽど相手が偉そうな感じの時や、かしこまった時は「私」。
また、職場でパートタイマーのおばちゃんたちの前では、ちょっとくだけた感じをこめて「儂(わし)」。

別に意識して使い分けているつもりは無かったのだが、いつの間にやらこんな感じに使い分けていることに気がついた。
どれが本当の俺なのか？なんて考える時もあるけれど、きっとどれもが俺なんだろう。
無理して作っているわけではないし、演技をしているわけでもない。

ところで、ネット上のこのページでは「俺」を使っているが、これは最初から「俺」ではなかった。最初の頃は「私」なんていうかなり堅苦しい感じの一人称を使っていた。
固定観念なんだろうけど、自分の意見を文章にして述べる時は「私」を使わなくては・・・なんていう意識が働いていたのだと思う。
渡邊はまだ生きているかの渡邊さんに出会ってから俺の意識に変化が起きた。渡邊さんの日記風の文章は、とても自然な口語体で、しかも説得力がある。一人称に「俺」を使っている文章に出会ったのは俺にとっては渡邊さんのページが初めてだった。
それ以降だと思うが、だんだん俺の使う「私」は「俺」へと変わっていった。

だからどうした？と言われそうだね。
最近他人の使う一人称がちょっと気になるようになってきたのだ。

男が使う「私」っていうのはちょっと形式張った感じが強すぎだね。「僕」ぐらいがフランクな感じで普通っぽいかな？

ちょっと余談で、女性が使う「僕」っていうのは俺的になんとなくグッとくるし、同じく女性が自分のファーストネームに「ちゃん」を付けて呼ぶのは、かなりゲンナリとか。

一人称の選択肢は日本語はめちゃめちゃ多いよね。
英語とかでもいろいろな言い回しはあるのだろうか？