0.035ミリの厚みを通して見る世界


俺は目が悪い。
最近やたらと物が見えにくくなってきたので検眼してみたら案の定、視力が低下していた。まぁ毎日毎日パソコンのディスプレイを長時間見続けているから、原因はそんな所だろうと自分で納得してはみたものの、やはり考えさせられるものがある。
自分の体の事なのだ。交換や修理はきかない自分の体をこんな風に酷使していて良いものだろうかと少しばかり反省とかしてみた。
とりあえず姿勢を正しくして、ディスプレイから目をなるべく離して見るようにしよう。今更パソコンに向かうのを辞められないし、他に思いつかない。

検眼した結果があまりにも悪かったので、速攻で新しいレンズを購入した。
今まで使っていたものと同じタイプのソフトコンタクトレンズ。両目分とも購入したので約3万円の出費。予定していなかった出費というものはかなりつらいが、背に腹はかえられないからね。
新しいレンズをはめてみたのだが、今までの視界が何だったのかと思えるほどに、すべてのものがクリアに見えるようになった。
焦点が合う合わない以前に、コンタクトレンズの場合の問題点として、レンズ自体の損傷が大きいようだ。レンズが傷ついたり曇ったりするとそれだけ視界が悪くなるのは当たり前。新品のレンズを通してみる世界は明るかった!

コンタクトレンズの厚みってどのくらいあるか知ってる?
俺は今まで気にした事は無かったのだが、店員の説明を聞いて初めて知った。
俺の購入したレンズの場合だと 0.035ミリ なのだそうだ。

「こちらのタイプのレンズですと1年間の交換保証が付きますけど」 と言って薦められた別のコンタクトレンズを試しに装着してみたのだが、非常に違和感を覚えた。目が痛いのだ。
聞いてみるとその薦められたレンズの厚みは 0.1ミリ だと言う。

今まで俺が慣れ親しんで来たレンズとの厚みの差が約 2.8倍 もあるのだ。そりゃ違和感を感じない方がおかしいはずだよね。
保証内容よりも自分の体にフィットする方を優先させてレンズを選択した。

今や俺の体の一部となってしまったコンタクトレンズ。
常に 0.035ミリ の厚みを通して世界は見えている。




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