異分子の詩



「この頃どうも何かに見られている感じがするんだ。」
『お前もか?』
「という事はお前も?」
『ああ。』
「なんだろう?」
『わからない。』


「まだあの感じがするんだ。」
『ああ。』
「まるで観察されているようだ。」
『ずっと感じてるんだ。』
「胸が苦しくなる。」
『ああ。』
「何だろう?」
『わからない。』


「もう耐えられない。なぜこんな感じがするんだ?」
『俺たちだけだろうか。』
「他のやつらは感じてないみたいだ。」
『ああ。』
「何だろう?」
『わからない。』


「どうやら抹消されることになったらしい。」
『やっぱりそうか。』
「この世界は危険すぎるんだ。」
『他の世界にね。』
「あの惑星たった一つのせい?」
『ああ。』
「彼らは知っているのだろうか。」
『分からない。』


「やっと楽になれた。」
『ああ。』
「いつだって異分子は消されてしまうんだ。」
『流れにね。』
「やつらがいけないんだ。」
『でも流れに流されているだけでは、それはただの流れでしかない。』
「・・・・・・」
『・・・・・・』
「俺たちは何だろう?」
『分からない。』


1988年、高校3年生の時に俺が書いたモノが発掘された。
部活動で発行した機関紙に載っけたモノ。
映研という部活で映画を創っていたはずなのに、何なのだこれは!?
何が言いたかったのがよく判んないけど、心理面の弱さが滲み出てるね。
10年前ってこんな事してたんだ。




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