カマアシムシ類検索表
現在日本で記録されているカマアシムシ類全種の検索表である。
カマアシムシ類には、前幼生→第一幼生→第二幼生→若虫→亜成虫→成虫の発育段階がある。孵化直後の前幼生は9腹節で、口器や他の形質も未発達である。第一幼生も9腹節であるが、口器や感覚毛などの形質が発達してくる。第二幼生では10腹節となる。若虫では12腹節となるが、外部生殖器はまだ発現しない。外部生殖器が未成熟の亜成虫をへて、成虫となる。亜成虫、成虫とも12腹節である。
この検索表は原則として成虫に適応されるものである。
カマアシムシ類の科への検索
Eosentomidae カマアシムシ科の属への検索
Eosentomon カマアシムシ属の種への検索
- 1 後肢の爪間体は長く、爪の1/2以上・・・・・・・・・・2
- − 後肢の爪間体は短く、爪の1/5以下・・・・・・・・・・3
- 2 第8腹節腹板の後列毛は7本・・・・・・・・・・・・・E.
udagawai Imadate, 1961 ウダガワカマアシムシ
- − 第8腹節腹板の後列毛は9本・・・・・・・・・・・・・E.
novemchaetum Yin ? キンリョウカマアシムシ
- 3 偽眼にa few group of minute globulesがある・・・・・4
- − 偽眼に globulesはない・・・・・・・・・・・・・・・
5
- 4 前肢感覚毛b'1なし・・・・・・・・・・・・・・・・・・E.
toi Imadate, 1964 トイカマアシムシ
- − 前肢感覚毛b'1あり・・・・・・・・・・・・・・・・・・E.
tokui Imadate, 1974 ワタナベカマアシムシ
- 5 前肢感覚毛b'1なし・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
- − 前肢感覚毛b'1あり・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
- 6 前肢感覚毛t1はα3'に近い、第7腹節背板のP1aはP1-2と同列・・・
E. kumei Imadate et Yosii, 1959 クメカマアシムシ
- − 前肢感覚毛t1はα3に近い、第7腹節背板のP1aはP1-2より後方・・・7
- 7 第5腹節背板の前列毛は4対(A1,2,4,5)、第9・10腹節腹板の刺毛は6本、前肢付節長は60-70μm・・・E.
topochi Imadate, 1964 トポチカマアシムシ
- − 第5腹節背板の前列毛は5対(A1,2,3,4,5)、第9・10腹節腹板の刺毛は4本、前肢付節長は100μm・・・E.
yezoense Nakamura, 1983 エゾカマアシムシ
- 8 前肢感覚毛b'1はδ3'に近い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
- − 前肢感覚毛b'1はδ3'とδ4'の中間・・・・・・・・・・・・・・・・10
- 9 前肢感覚毛b'1、c’は細い、第6腹節背板の前列毛は3対(A1,2,4)・・・・E.
kimum Imadate, 1964 キマムカマアシムシ
- − 前肢感覚毛b'1、c’は幅広、第6腹節背板の前列毛は1or2対((A1),4)・・E.
nupri Nakamura, 1983 ヌプリカマアシムシ
- 10 第7腹節背板のP1aはP1-2と同列・・・・・・・・・・・・・・E.
sakura Imadate et Yosii, 1959 カマアシムシ
- − 第7腹節背板のP1aはP1-2より後方・・・・・・・・・・・・・11
- 11 第8腹節腹板には前列毛(A)がある・・・・・・・・・・・・・12
- − 第8腹節腹板には前列毛(A)はなく、後列毛のみ・・・・・・・15
- 12 前肢感覚毛b'1はδ3'に近い・・・・・・・・・・・・・・・・・E.
cf. udagawai
- − 前肢感覚毛b'1はδ3'とδ4'の中間・・・・・・・・・・・・・13
- 13 第7腹節背板の前列毛は4対(A1,2,4,5)・・・・・・・・・・・E.
konsenense Imadate, 1994 コンセンカマアシムシ
- − 第7腹節背板の前列毛は2対(A4,5)・・・・・・・・・・・・14
- 14 前肢感覚毛t1はα3に近い、a'はα3と同レベル・・・・・・E.
asahi Imadate, 1961 アサヒカマアシムシ
- − 前肢感覚毛t1はα3'に近い、a'はt1と同レベル・・・・・E.
juni Imadate, 1994 ジュンカマアシムシ
- 15 第8腹節腹板の後列毛にはPcがある・・・・・・・・・・・16
- − 第8腹節腹板の後列毛にはPcがない・・・・・・・・・・・17
- 16 前肢感覚毛t1はα3に近い、第5・6腹節背板の前列毛は3対(A1,4,5)・・・・E.
tokiokai Imadate, 1964 クロシオカマアシムシ
- − 前肢感覚毛t1はα3とα3'の中間、第5・6腹節背板の前列毛は2対(A4,5)・・・E.
dounanense Imadate, 1994 ヨナグニカマアシムシ
- 17 前肢感覚毛t1はα3に近い、第6・7腹節背板の前列毛はそれぞれ2対(A4,5)と1対(A5)・・・・・・E.
pacificum Imadate et Yosii, 1959 カイナンカマアシムシ
- − 前肢感覚毛t1はα3'に近い、第6・7腹節背板の前列毛はそれぞれ4対(A1,2,4,5)と2対(A4,5)・・E.
asakawaense Imadate, 1961 オオカマアシムシ
Pseudanisentomon ババカマアシムシ属の種への検索
- 1 偽眼は単純、前肢付節長は80−103μm・・・・・・P.
babai (Imadate, 1964) ババカマアシムシ
- − 偽眼には条線がある、前肢付節長は120μm・・・・P.
ishiii Nakamura, 1996 タジマガハラカマアシムシ
Paranisentomon サトカマアシムシ属
・前肢感覚毛b'1はα3に近い。第6腹節背板の前列毛は4対(A1,2,4,5)、第7腹節背板のそれは3対(A2,4,5)
Paranisentomon tuxeni (Imadate et Yosii,
1959) サトカマアシムシ
Sinentomidae ヨロイカマアシムシ科
・前肢感覚毛はすべて刺毛型。体色は焦げ茶色(カマアシムシ類の体色は通常半透明から飴色)
Sinentomon yoroi Imadate, 1977 ヨロイカマアシムシ
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