タイミングベルト交換

スズキキャリイ DB71T

タイミングベルトは普通10万キロが寿命と言われているが
何らかの原因でカムシャフトの回転が重くなった場合やオイル
や水が付着した場合それよりも早く切れることもある。
また、元々タイミングベルトの寿命が短い設計のエンジンもある。


座席の下にあるエンジンルームだが作業性は悪くない。
ちなみにFF車の場合タイミングベルトのカバーを外す為に
エンジンのマウントを外さなければならず、しかも作業スペース
が狭いもの多く作業性は良くないものが多い。
FR車は、比較的作業性が良いものが多い。
FR車の場合、ラジエターカバー、ファン、ファンベルト、パワス
テベルト、エアコンベルトなどを外す。
次にクランクプーリーを固定しているボルトを緩めるとき、クランク
シャフトを固定する特殊工具を使用する。
特殊工具がない場合は、ボルトにボックスレンチを付け、レンチの
えの部分をフレームなどの丈夫部分に固定して、セルモーターで
クランクシャフトを回転させるとボルトを緩める事ができる。
このときエンジンが始動してしまわないようにプラグコードを外しおく。
写真はメガネレンチをボルトに付けたところ。
この状態でセルをまわせばボルトを緩める事ができる。
クランクのボルトを外したらクランクプーリーを外すのだが、手で抜き
取れなければプーラーを使用しなければならない。
このエンジンの場合は手で抜き取る事ができる。
写真はタイミングベルトカバーを外したところ。
ベルトの中間にあるアイドラプーリーの固定ボルトを緩め、何かで
プーリーをこじって押し戻しボルトを固定するとベルトをはずす事が出来る。
このときタイミングベルトにオイルや水が付着していないか点検する。
また、ウォーターポンブもタイミングベルトで回しているエンジンは、
ウォーターポンブのガタがないか点検する。
アイドラプーリーのベアリングも点検する。
今回の車の場合、カバー内に埃が多く付着していた為エアガンで
清掃した。
タイミングベルト取り付けのときはカムシャフトとクランクシャフトをベルトを
外した時と同じ位置でベルトを取り付け、アイドラプーリーのボルトを緩め
てベルトの緩みをとってからボルトを締めなおす。
カムシャフトとクランクシャフトの合わせマークがあっていることを確認する。