長期出張先での余暇(静岡県裾野市)
3月17日から4月1日までの約２週間、静岡県裾野市にある会社の工場に技術応援で長期出張し、工場の寮の空き部屋に滞在していました。（右写真が寮です。）
寮はアパートそのもので、各部屋は外に面した玄関を有する完全個室、フローリングの６畳程の部屋に、ユニットバス、トイレ、台所が付いています。寮食は、２階の１室が食堂に改造されており、そこで夕食のみ採ります。朝食は食べに来る人が少ないので、各自で用意するとのこと。私は、仕事帰りに毎日コンビニに寄って、翌日の朝食を買っておきました。
研究所に勤務している私は、普段フレックスタイムなので、ゆっくり出勤し、夜の程良い時刻に帰宅するといったような、かなり自由度のある日常生活を送っていましたが、工場では8時に始まり、16時45分に終わるので、まだ日が明るい17時には滞在先の寮に帰宅できます。（といっても、現実にはこんなに早くは帰れないのですが。。。）私は、毎朝6時30分に起床し、7時35分に出勤のために寮を出ていきました。工場まで約500m、徒歩約7分といった近距離で、普段に比べて、歩く時間があまりにも少ないので、運動不足を感じました。
部屋の台所は、電気コンロです。おそらくガスだと、独り者にとっては危ないので電気にしてあるのでしょうが、エアコンと同時に使うと電気ブレーカが落ちてしまいます。容量が15Aしかありません。寮生に聞いたところ、電気コンロを使うときにはエアコンを止めるそうで、慣れてくれば上手に使えるそうです。私は、100円ショップで鍋を買ってきて、お湯を沸かす程度の利用だけでした。
風呂は夜間電力使用の電気温水器なので、沸かす必要が無く、蛇口を捻って汲むだけなので、10分もあれば風呂に入ることができ、非常に楽でした。
寮生の多くは、私のいる研究所から転勤していった後輩たちです。そこで、夜には私の部屋でいろいろな話ができるように、缶ビールを２箱買ってきておきました。私がここに滞在した２週間のうち半分は、夜中に誰かが遊びに来ていました。中には、隣の部屋なのに寝袋を持ってきておいて、酔っぱらったまま朝まで寝てしまい、泊まっていく変なやつもいました。また、夜半過ぎまで飲んでいて、お腹が空いたからと、自室からピザを持ってきてくれる者もいました。（左写真）
そんなこんなで私が大宮に帰る前々日には送別会を開いてくれました。仕事が終わるのが遅かったのですが、寮生や職場の仲間８人で私の部屋に集まって、21時頃から行いました。（下写真）缶ビールが30本ほど余っていたので、回転寿司で大量に寿司を買い込んで、夜半近くまで飲み会を行いました。ちなみに、その日残った寿司は、翌日の私の朝食となりました。
話はそれますが、回転寿司といっても、沼津港が近いせいか、安くてネタの良いものでした。一皿100円から800円まで細かく分かれており、ホタルイカの軍艦巻き等もありました。私の知る限り、裾野では結構おすすめの店です。
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裾野市中央公園 |
寮のすぐそばには、裾野市中央公園があり、黄瀬川と佐野川の合流地点に位置します。
昔この付近は、佐野瀑園(さのばくえん)と呼ばれており、その中に静岡県指定の天然記念物である五竜の滝(ごりゅうのたき)があります。約１万年前の新富士火山三島溶岩流の末端に形成された滝で、高さが12ｍ程あります。本流には大きな３本の滝（雄滝）があり、東側の支流の２本の滝（雌滝）と合わせて５本の滝で、五竜の滝と言われています。また滝には左からそれぞれ、雪解(ゆきどけ)、富士見(ふじみ)、月見(つきみ)、銚子(ちょうし)、狭衣(さごろも)という名前が付けられています。
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雄滝(雪解、富士見、月見) |
雌滝(銚子、狭衣) |
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植松家住宅 |
この中央公園の中には、国の重要文化財である植松家住宅があります。茅葺き屋根の昔ながらの小さな家ですが、作られてから200年程経っており、その保存状態の良さから、重要文化財に指定されたようです。
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JR裾野駅 |
裾野市は、北に御殿場市、南に三島市と沼津市に位置し、東は神奈川県の県境を隔てて芦ノ湖のある箱根となります。
御殿場線が縦断し、街の中心にはJR裾野駅があります。私の滞在した寮からは約２キロあり、自動車を持ってきていたので、御殿場線は一度も利用しませんでしたが、休日には駅周辺まで徒歩で行き、散策を楽しみました。
最後に、私の滞在中には、夜月が出ていたのですが、星見をするにはあまり良い空ではありませんでした。首都圏に近く、太平洋ベルト地帯に位置するので、光害が結構あります。富士山や箱根方面に行けば、空の状態も良いのでしょうが、近場での星見スポットを見つけられなかったのが残念です。
1999/04/04
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