その12. 2000年4月1日の星見
(茨城県美和村花立山)



小山星の会の仲間たちと、日光戦場ヶ原で星見をすることになっていました。私はいつものごとく、北関東方面に星見に行くときは、前日に実家に帰省します。朝10時頃、小倉さんから携帯にTELがかかってきました。山本さん戦場ヶ原の駐車場にある売店にTELして天気を聞いてみたところ雪が降っているそうなので、星見は茨城県美和村に変更とのこと。確かに日光方面の空には雲がかかっています。予定を変更して、美和村に行くことにしました。

夕方出発して現地に20時頃到着すると、すでに小倉さん広瀬さんが望遠鏡を組み立てていました。空には、どんどん雲が湧いてきます。もしかしたら、星見は無理かなと思い、望遠鏡を出す前に、山頂の美スター天文台に挨拶に行きました。この辺の天気を知り尽くしている美スターの知り合いから今晩の天気を聞くと、一度曇った後、晴れるとのこと。早速、仲間のいるところに戻り、お天気情報を伝えて望遠鏡を組み立てました。

やがて空一面が雲に覆われ、それではと、前回の星見の時に余った未開封のワインが2本あったので飲みだしました。ワインが空くと小倉さんが焼酎を出してきました。もう冬ではないので、お湯で割らずにストレートでごくごく飲めます。酔いがまわってきた22時頃には空の雲も無くなり、極軸を合わせて撮影を始めました。今日は多胡カタログの春の系外星雲を狙おうと望遠鏡をおおぐま座の方向に向けて撮り始めました。安川さん山本さんも到着しました。酔っぱらって話をしながら撮影すると、時間の経つのもあっという間です。ふと気がつくと、ファインダの星が動いてしまうことに気がつきました。酔っぱらっていて、極軸を合わせ間違ったようです。再度、極軸を合わせ直したのが26時過ぎ。酔いも醒めてきたので、今度はきちんと撮影することにしました。

再撮影の最初は、おおぐま座系外星雲です。ウラノメトリア星図の73、74頁を開いて、多胡カタログの天体を捜しました。NGC3675 (多胡カタログ番号 201)、NGC3726 (多胡カタログ番号 203)、NGC3877 (多胡カタログ番号 205)、NGC3893 (多胡カタログ番号 207)の4つです。

多胡カタログ NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.201 NGC3675 系外星雲 おおぐま座


多胡カタログ NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.203 NGC3726 系外星雲 おおぐま座


多胡カタログ NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.205 NGC3877 系外星雲 おおぐま座


多胡カタログ NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.207 NGC3675 系外星雲 おおぐま座


はじめに失敗したせいか、薄明が始まるまで、あと1時間程しかありません。ちょうどウラノメトリア星図の同じ頁上に、すでに撮影済みのりょうけん座系外星雲M106 /NGC4258 (多胡カタログ番号 257) があったので、再撮影することにしました。

再撮影 NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.257 NGC4258
(M106)
系外星雲 りょうけん座


そろそろ薄明です。はくちょう座も高くなってきたので、散開星団を一つ狙って終わりにすることにしました。NGC7086 /Cr437 (多胡カタログ番号 505) です。

多胡カタログ NGCカタログ 種類 所在 写具合
No.505 NGC7086
Cr437
散開星団 はくちょう座


明るくなりだしたので、寝ることにしました。今日はちょっと酒を飲み過ぎたので、前半に失敗し、撮影があまりできませんでした。でもまた次の機会にがんばることにしました。



2000/4/18

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