アポロ計画に関する切手 その6


アラブ首長国連邦アジマンから発行された切手です。アポロ計画で、初の有人月着陸に成功するまでのアポロ1号からアポロ10号までの宇宙飛行士を描いています。


アポロ1号の3人のクルー、右から月着陸船パイロットのチャフィー、司令船パイロットのホワイト、船長のグリソムが描かれています。左は打ち上げに使われる予定だったサターン1B型ロケットの外観図です。

しかし、3人のクルーは、コックピット内の火災事故で彼ら全員が死亡しました。アポロ計画初の有人飛行となるアポロ1号は1967年1月27日に火災事故を起こし、打ち上げを中止しました。コックピット内の可燃材と高濃度の酸素が引き金となり、加えて船内の火災により内部の気圧が上がりハッチを外部から開けることができなくなってしまいました。3人とも宇宙服を焼かれ、一酸化炭素中毒で死亡しました。しかし、この事故によってアポロ計画の安全性の見直しが行われました。

切手に書かれている文字
APOLLO 1
JAN. 27, 1967
CHAFFEE WHITE GRISSOM
1Dh AJMAN
POSTAGE

アポロ7号の3人のクルー、船長のシラー、月着陸船パイロットのカニンガム、司令船パイロットのエイゼルの名前が書かれています。コックピット内でチェック作業を行っているところでしょうか。左は打ち上げに使われたサターン1B型ロケットの外観図です。

1968年10月11日、アポロ7号で初めてアポロ計画の有人飛行に成功しました。10月22日に大西洋に司令船が着水するまで、地球周回を163回行いました。アポロ1号の失敗から1年8ヶ月経っていました。

切手に書かれている文字
APOLLO 7
OCT. 11, 1968
SCHIRRA CUNNINGHAM EISELE
2Dh AJMAN
POSTAGE

アポロ8号の3人のクルー、右から船長のフランク・ボーマン、司令船パイロットのジェームズ・ラベル、月着陸船パイロットのウィリアム・アンダースです。左は打ち上げに使われたサターンV型ロケットの外観図です。

アポロ8号は1968年12月21日に打ち上げられ、人類初の有人月周回飛行を行いました。また、人類で初めて肉眼で月面を観察しました。アポロ8号は、月面の観測に主眼を置いたミッションでした。

切手に書かれている文字
APOLLO 8
DEC. 21, 1968
BORMAN LOVELL ANDERS
4Dh AJMAN
POSTAGE

アポロ9号の3人のクルー、司令船パイロットのデービット・スコット、船長のジェームズ・マクデビット、月着陸船パイロットのラッセル・シュワイカートの名前が書かれています。アポロ計画初の船外活動、司令船からクルーが出るところが描かれています。左は打ち上げに使われたサターンV型ロケットの外観図です。

アポロ9号は1969年3月3日に打ち上げられ、アポロ計画初の月着陸船有人飛行が行われました。これに付随して、司令船と月着陸船のセバレーションとドッキングが繰り返し行われ、アポロ計画初の船外活動も行われました。

切手に書かれている文字
APOLLO 9
MAR. 3, 1969
SCOTT MC DIVITT CHWEICKART
5Dh AJMAN
POSTAGE

アポロ10号の3人のクルー、右から月着陸船パイロットのユージン・サーナン、司令船パイロットのジョン・ヤング、船長のトーマス・スタッフォードです。左は打ち上げに使われたサターンV型ロケットの外観図です。

アポロ10号は1969年5月18日に打ち上げられ、有人月着陸の最終的なデモンストレーション飛行を行いました。特に、月重力圏内における月着陸船の有人飛行については今回が初めての試みで、後に月着陸に成功したアポロ11号に必要な、最終段階の多くの実験が行われました。

切手に書かれている文字
APOLLO 10
MAY 18, 1969
CERNAN YOUNG STAFFORD
10Dh AJMAN
POSTAGE


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