私が愛した世界の女たち

vol.056  
中越国境ベトナム美容室

 中国の雲南省の省都・昆明からベトナム国境の町、河口(フーコウ)へ向かった。
 寝台車では中国人のオヤジたちが修学旅行生のようにはしゃいでいる。彼らの目的は河口にあるベトナム人売春街だ。
 中国の風俗も開放政策の恩恵を受けているのは大都会だけで昆明などの地方都市は売春の取り締まりは厳しい
 21時間の列車の旅の後に着いた河口は小さな町だった。
天秤棒を担いだベトナム行商人たちが国境になっている友好橋を渡ってやって来る。その後に若いベトナム女たちが続いている。
 川沿いに形成されたベトナム人街は公設市場のような雰囲気が漂っていた。
迷路のような路地にはトタンで作られたアーケードがある。そのせいか昼間でも薄暗い。
 このベトナム人街の美容院が風俗店になっており、警察も黙認している。
値段はショートタイムが30元(500円ほど)で、ホテル利用の泊まりだと2300円。
 美容院の店内から女の子が手招きしている。
日本人と知ると抱きつき、オッパイを押しつけてきた。日本人は清潔でやさしいイメージがあるようだ。
 美容院にはカットチェアーが2席。奥にはカーテンで仕切られた部屋がある。そこに入ると隣の部屋からコンドームが2個投げ込まれた。こちらから30元を投げ返すと女の子はニコリと微笑んで花柄のワンピースを脱いだ。
 贅肉のないボディに堅めの乳房。中国製の白の綿パンツが初々しい。彼女はTシャツを脱がしながら恋人どうしのようなキスをしてきた。
 その度に彼女はカタコトの中国語で「ウォアイニー(好きよ)」を繰り返した。愛想と分かっていても気分がいい。しかし、ゴザが敷かれた板の間での正常位だと膝が擦れて痛い。
 女の子は察しがいい。裸のまま手を取られて裏口を出た。そこは狭い通路に設けられた洗濯場だった。屋根はない。
 彼女は後ろ向きになり、赤煉瓦の壁に両手をついた。そして、つま先をちょこんと上げてヒップをつんと突き出した。
 陽光が濡れたバギナを輝かせている。そこを指でゆっくりなぞると、つま先を立てた足が小刻みに震えた。
 彼女はベトナム語で何か語りながら、片足をバケツに乗せて自らペニスを掴んで挿入した。締まりがよすぎて痛いぐらいだ。しかし、突き上げていくうちに、塩梅のいい締まり具合に変化した。
 女の子は出そうになる声を大きく口を開くことによって耐えている。彼女が両手で物干し竿を掴むと突然スコールになった。
 激しい雨音が彼女の大きな喘ぎ声をかき消している。ぼくたちはズブ濡れになりながら、思い切り声を出し合った。

(日刊スポーツ「世界の下半身」より)

 

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