私が愛した世界の女たち

vol.054  
ミャンマー初恋の味

 ミャンマー(ビルマ)はシャン州の州都・タウンジーに着いた。首都ヤンゴンからバスで北東へ500キロ。オンボロバスのシートは固く、でこぼこの山道を超えるドライブはげんなりする。バスの所要時間は20時間で料金3ドル。
 ホテルはインレー湖からさらにバスで30分ほど山を登ったところのSWE MYAMMAR INN。
 ここがタウンジーで唯一の風俗店があるホテルだ。タクシーを降りるとエントランスでは子供と犬が遊んでいた。
 フロントに向かう途中、ボーイにロビー奥へ案内される。
 そこにはカラオケルームがあった。朝の11時だというのに女の子が5人。民謡のような歌を歌っている。
 みんな民族衣装のタメイと呼ばれる腰巻き姿。ボーイが英語でシステムを説明している。部屋代金は1時間2ドル。女の子には5ドル。
 延長の意味なのだろう。「ワン、モア、1ドラー、OK」と人差し指を立ててニコリと笑った。
 10ドル札を差し出すとボーイはおつりがないと受け取らない。1ドルはミャンマー通貨で1000チャット。生ビールが5杯飲める。
「私、2ドル持ってる」
 そう言った女の子はカタコトの英語を話せた。名前はプスー。山向こうのマンダレーから来たという。
 プスーは20歳。頬には粘土を引き延ばしたような化粧をしている。これはタナカンという樹液で肌によく、日焼け防止になるのだそうだ。
 部屋に入る。
プスーはカーテンを閉めたあと、腰巻きのタメイを胸まで上げ、袖丈の短い上着タイポンを脱ぎ始めた。マラソン選手のように脂肪のない太腿が見える。視線を感じたのかプスーはその場にしゃがみ込んだ。その羞恥心が懐かしく妙に色っぽい。
 シャワーを浴びて出てくると、彼女はベッドの中にもぐり込んでいた。プスーの横に滑り込むと甘い香りがシーツの中から漂ってくる。
 うなじにキスをしながらアソコに指を伸ばすとカラダを硬直させるプスー。しかし、すっかり濡れていた。愛液で濡れた中指を嗅いでみると、やはり甘い香りがする。舐めると少し酸味がした。
 プスーは恥ずかしいと両手で自分の目を覆う。その手をゆっくりと取り除いてやると可愛い笑顔が出てきた。
 初めてセックスする女の子のように思えた。こちらも初恋の相手と初めてセックスした時のような気分になった。
 ブスーのキスは下手だが、かえってそれがいい味になった。乳房は小さくて張りがある。乳首にキスをするとプスーのカラダがピクンと反応した。
 ミャンマー語で話しかけられている。
うんうんといい加減に頷きながら、彼女の両手を首にまきつけて腰を浮かせた。膣が少し後ろつきなのだ。
 ゆっくり挿入するとグッグッという音がでそうなほど締まりがいい。首にしがみついていた彼女の腕に力が入る。
 ペニスを強く押してみた。
プスーは背中を鷲づかみにした。ちょっと痛いが、彼女の本気度が分かり気持ちいい。やがて彼女は両足を腰にからめお互いの腰の動きがリズミカルに調和する。
「アッ、アッ、アッ」
 ブスー喘ぎ声が調子を刻んでいる。寝不足で疲れていたからだろうか、それとも初恋の相手を思い出したせいだろうか。すぐに果てた。
 目が覚めると枕元におつりの2ドルが置いてあった。

specialthanks Punk五十嵐。

(日刊スポーツ「世界の下半身」より)

 

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