Fullmetal * Alchemist / Animetal Alchemist |
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【#20】 泣いたり萌えたり。 エドが入った部屋は、扉が大きな十字架を背に立っているように演出されてる。 OPの書斎でも、手を見つめるエドの傍らにあるチェストに窓の影が落ちて十字架を描いているの。 まるで棺のように。いいよね。とってもいいよね!!! 罪と死の匂い。死に抗う必死の生の匂い。その拮抗が兄弟なんだわ。とかさ。 「いやンなるね オレ以外にも 鎧に魂を定着させるなんてこと考える バカがいるなんてよ」 こんな風に自嘲するエドに、アルに対する負目を感じる。自信家で生意気なエドが自嘲? 「血印だ。その血に含まれた鉄分が鎧の金属と同調し、お前の魂をこの世に繋ぎとめている。」 機械鎧は鉄の匂い。アルの躯も鉄の匂い。鉄の匂いは血の匂い。命の匂い。命を繋ぎとめる。 動きは前回ラストの方が良かった。カブトを剥がすところなんかマジ華麗で!!! 斬り裂かれた左腕を軸にしてバク転側転するのが…もう…!痛いしカッコいいし!! 「オレッ昔からアイツと喧嘩して勝ったことないんだ」 …エラソーに… てゆかさ。3話で不意打ちかましてアルを湖に落っことしたじゃん?私、兄は互角以上なんだと勘違いしてました(それの所為で)だから…「報い」のプロローグでは…あんな間違いを(汗)←こういうことが無数にあるんだよなきっと。でも何歳のときから喧嘩してたんだろ…3歳とかで既に負けてたりする兄って …萌えだなー。 「…そうなんだぁ…(と首を傾げ、手をふんどしの前で合わせて…)」その仕草どうよ! 「ボクは犯罪者じゃないッ」 …いろいろ犯罪的だがな。 …コマ送りで何度もチェックしたんだけど、どうしても解明できない動きが多い…エド。 新刊で組み手シーンを描きたいから参考にしたかったのに…。参考にならん。 あちこち斬り裂かれ、飛び散る血に。血が足りなくて霞む視界に。疲労に従って刻まれる目の隈に。 戦闘シーンの緊迫感がすごいの。お子様アニメで、ここまで痛みを感じた戦いは初めて。 緊迫したな戦闘なのに、緩急めりはりのある演出と、邪魔にならないギャグが本当に巧いよー。 「あんた等のことを人じゃないと認めちまったら。 オレはオレの弟も。アルも、人間じゃないと認めることになる…」 そしてここで始まるあの名曲。反則臭ッ!!!ズルッ!!! ここぞって時に出してくるよね?!3話以降はこれが初めてよね?!また歌詞変わってるのかな?! ああっもうっこれだけで私泣ける。いっぱいいっぱいだよう(><。。) 「そんな事ないよッ兄さんは本当にボクのことを愛してくれてるよッ」 ガク――――――――――ッ(萌え倒れた音) ちょっとちょっと兄さん!!弟さん、よそでこんなこと言ってるよ?!いいの?! この兄弟、素ですか。素でこういうこと言っちゃいますか。いやまさか兄さんもですか? たとえばさぁ…敵さんに云われちゃうわけよ… 「肉体を奪ったことを、弟はこころの底では憎んでいるのだ!」 とか。でさ、兄さんは云うわけよ… 「…ああ。そうかも知れねぇな…でも。 弟は…アルは…本当にオレのことを愛してくれてるさッ」 ・・・・・・・・・・・ッッッッッッッッッッッ//////////////!!!!!! (しばらくお待ちください) …すみませ。通勤途中のバスの中でひとり萌え死にしてしまいました。 いやーしかし、アルがこんな風に言いふらしているのを兄さん聞いちゃったらどうすんのかな。 「バッ…!アルッ!そゆこと云うな!」 とかって照れ怒ってみせたりするんでしょうか(か…可愛い兄…)それとも、 けろっとしてあたりまえーのように聞き流したりするんでしょうか。罪な兄弟だな…。 「オレの弟も人間だし、あんた等も人間だ。…殺しは、厭だ。」 このセリフでね、安心した。エドは、殺しのための凶器にはならない。どれほど追い詰められようと。 「ボクは間違いなくアルフォンス・エルリックという人間だ!!!」 「お前が本当にいたって証拠はあるのか?肉体は何処だ?」 #17で語りそびれてしまったことをいまさら。 記憶とは感情に刻まれるもの。 感情とは肉体に刻まれるもの。 そして、こころとは感覚にはじまるもの。ここらへん、語り始めたら長いよ? それらを失ったアルに突きつけられる、魂の存在証明。 実体のない自分をなんとかこの世に繋ぎとめているのは絆なのに。 その絆を揺るがす言葉。 「…なあアル。 オレさ…ずっとお前に言おうと思ってたけど…怖くて云えなかったことがあるんだ」 「何だ…兄さんは何を云おうとしてたんだ?怖くて云えなかったことって何なの?!兄さんっ?!」 「…オレたち、終わりにしないか?」 とかそういうことかなって…。星明かりの部屋のなか、そんな思い詰めてエドってば!! 葛藤兄弟大好きなんでっ!大いに疑惑に萌えて頂いて。雨降って地固まる〜みたいな王道を期待しております。えー?この辺の兄弟亀裂って原作どおりみたいですね(ネタバレ喰らっちゃったイヤン)怖いからまだしばらく3巻未読でおりますー。 うあーでもでも、もし本当にアルのすべてが偽りで、エドによって造られたものならば。 母の錬成に失敗した哀しみと、神の領域を犯した罪と、手足を取り戻す旅の試練の重さに耐えかねて、ともに寄り添う相手を造り出した天才ひとりッ子・エドワード=エルリック。 いずれ真実が晒されるのを恐れて、証拠を消し去るために家すらも焼き払って。 すべてまぼろし。弟の魂はエドが寂しさゆえに造り出した被造物。 なぁーんて萌えじゃないですか?! うわっ反感買いそうで怖いです…。あ、飽くまでアルも大好きですよ!本当ですよ!! 凪は本来パラレルというものを好まないのですが、こういう設定でなら漫画一本描きたい!! 凪的にパラレルの定義は、「原作からはありえない展開」ですから。 だから、当時の航海技術で行けない所にふたりがいたり、時代にいたり、エドが女の子になっちゃったりって言うのはチョット駄目なんだけど、この設定はありえないこともないし。 でも、ユメ落ちより反則臭いですな…。 EDに挿まれた、セピア色のカントリィ・ロード。今は帰れない、まだ帰れない道。道の向こうの家。 【次回予告:紅い輝き】 「ひとの生命に色があるとしたら…たぶん…こんな色だ…っ」 そんなっエドッそんなナニゴトかの後のように疲れ切った色っぽい声でっ!また倒れたりするんでしょうか倒れ込むのはやっぱりアルの腕の中でしょうか?! 瞬殺。 |