『第十七回こだいら福祉のつどい』
平成15年6月14日 福祉会館

画像 & こころにしみる短詩




にしみる短詩
本編は、平成十五年六月、小平市社会福祉協議会主催の
『第十七回こだいら福祉のつどい』において、「心にしみる短詩」
を市民の皆さんから募集し、一般の部58作品・児童の部……作品の
中から入賞された作品を掲載したものです。

一般の部


最優秀賞  増子佳代


成人の日"ボク〃は車椅子で出席…。

いいじゃない
こういう人が居ても…。
つっぱってはみたけれど
やっぱりうれしい!



優秀賞 田中君江

安心しろ
おれがついていると言いながら
曜日も日にちもわからぬ夫
そうねと笑顔はそのまま能面のように泣く私




優秀賞 小暮智則

小さなボランティアでも、
やれば必ず人の役に立つ。
電車の席をゆずったりなど。
心にしみる事はうれしい事だ。




優秀賞 滝本祥子

泣きそうな私のそばで
ただ背中をたたいた手
あの手の温かさと
教えられた事を
私はずっと忘れない




佳作 田本了郷

一寸としたおもいやり
あなたがそこに居たからと
老人は云う 私は
貴方が鏡と
私はそのひと言の
重みひしと感じ




佳作 渋沢栄子

雪や雨の日もあったけど、
ボランティァ講座十回とも、出席できて、
集う人々との交流も深まり、収穫も多かった。




佳作 杉田久子

背も肩もひとまわり小さくなりし祖母に
抱かれて枢前 無心に笑ふ初めての赤児残し
三十七才の女「逝く」




佳作 石川泰子

澄んだ大気に青い空
久し振りの車いすの散歩
ヘルパーさんのやさしい心が身にしみる




佳作 長永成子

九十一歳のおばあちゃんが私の事
オレと同い年だべというのよ。
くやしい!





児童の部


最優秀賞 古川真衣

見えなくても、聞こえなくても、
心の目で見ているよ。
心の耳で聞こえているよ。




優秀賞 空閑郁恵

ありがとう
その一言で
心がぽっと赤くなる
今日も宇宙に

ひびいてる




優秀賞 船戸舞

ぬいぐるみ。
お父さんの笑い声。
お母さんのハンバーグ。
やさしいお兄ちゃん。
友だちの笑顔。
幸せな気持ち




優秀賞 長坂茜

友達がいてよかった。
もし友達がいなかったら
学校に行けなかったかもしれないし

さびしい
だから、いてよかった




優秀賞 林真由

大家族 一人かぜひくもう一人
いつも最後はお母さんだよ




佳作 鈴木晶子

雑草のように
私はなりたい
だれの手も借りずに
たくましく根をはり
生きているから




佳作 井上健司

入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
すばらしいタ立をふりまいて




佳作 広田周

おっもい お年よりってこんな生活を
毎日送っているのかなあ 大変だなあ
これからは、お年よりに親切にしよう




佳作 稲崎大地

手、体を使って表す手話。
手話は耳が聞こえない人の大切な言葉。
ぼくも、手話をたくさんおぼえたいな




佳作 石井佑樹

ざわざわとホールがざわめいている。
いよいよ僕達の番。
リコーダーをふき始めた。
指がおどっているよう。