特 集
2002.10.15
我が家に設置した雨水有効利用貯留タンク
 突然の「脱ダム宣言」の手法に対して、私の提案した「治水・利水ダム等検討委員会条例」の真意は治水について一つの結論を出すのに市町村長や流域住民が検討に参加し、率直に話し合うこと。そして、その論議を通じて、ダムは良いとか悪いとかという結論の前に、過去の水害の歴史を検証し、災害弱者の立場を流域の上流・中流・下流の利害を乗り越えて、理解しあうことに目的がありました。
 この災害弱者の痛みを「自分さえ良ければというレベルの低いイデオロギーや政治的利害を廃し、市民一人一人の生活スタイルの中で当たり前の様に助け合う治水への住民参加の姿を私は追い求めて来ました。
 全国的な先進自治体の例などを調査し、また当面実施するのに現実的である国の既存の補助制度などを調査するなかで、現在長野市が行っている新築住宅への雨水浸透ます設置の行政指導は雨水流出抑制に一定の効果はあるものの、住民がなぜ浸透ますを設置するのか自覚するシステムにないことから、個人や事業所が雨水貯留施設設置に対する自治体の補助制度を新設し、市民意識により制度を選択する手法が必要ではないかと思うようになり、県及び長野市にそのことを提案しました。
 その結果、現状では「脱ダム宣言」を出した県には残念ながらご理解頂いておりませんが、長野市ではその理念をご理解頂き、10月10日から「雨水貯留施設補助金制度」として導入して頂きました。
 私は、この制度は従来の補助金行政でなく、治水・利水への市民参画を呼びかける啓発型の制度として「市民自治」の確立に向けた新たな制度と思っています。
 知事選挙で「民意とは」ということが課題となりましたが、治水に関する民意とは、障害者の立場や高齢者を介護する方の痛みを一人一人の県民が共有出来るのか、そして有事法制化が何を意味するのかという課題と同じく、多数意見だからと言って一つの施策を決定することの危険性も十分考えなければならないと思います。
 今後、私たちが政治改革や県政改革に求めるべきものは、社会的弱者や人々に対する「思いやりの心」を育むことであり、そのためには県民自らが率先して自治に参画する「市民自治」を確立することだと思います。
 その意味で、私も人々の痛みが分かる一市民として、真の「市民自治」の確立に向けた、「自治市民」になりたいと思い、雨水貯留タンクの設置をすることにしました。  そして、今日、そのことが実現しました。

 私の家に設置した貯留貯留タンクは、私の近所の住む竹村製作所の方に「新たな長野県の産業を起こすためにも、是非開発して欲しい」とお願いしていたもので、普及を図るにはガーディニングのセンスや冬期間の凍結対策、ゴミ処理にも対応するアイディアが必要と注文を付けたため、金額的には少し高めとなってしまいました。  でも、私は自分の思っていた理想が実現出来て満足しています。

 妻は趣味であるガーディニングに活用出来ることと、スタイルが良いこと、そして、何よりも節水と水害対策に少しでも貢献出来ることに満足の様子でした。妻の話によると今日、貯留タンクを設置していただいている最中、我が家の前を通った方や近隣の皆さんから「これは何ですか。ボイラーですか。」と聞かれたので、趣旨を説明すると「値段はどのくらいするの。」と聞かれ市の補助制度があることを言うと「主人と相談してみる。」と話していたそうです。
 是非、皆様にも、税金を納めると同時に「痛みの分かる自治市民」の意志表示として、「治水・利水への住民参画」をお勧めします。
 

参考までに、我が家で設置した雨水貯留タンクは、次の製品です。

  1. 製 品 名 「雨ニティー200」 (家庭用雨水タンク・竹村製作所)
  2. 容  量 200リットル
  3. (具体的には竹村製作所へご相談下さい。)
  4. (長野市に申請すると25,000円の助成金が出ます。)
  5. 申請書類 長野市河川課のホームページ

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