2003年11月のニュース

須坂・岡谷高校の定時制課程募集停止に関し教育委員会へ申し入れ     2003.11.10   ▲戻る

 先の9月定例県議会において私の所属する文教企業委員会は、保護者などから出されていた須坂・岡谷高校両校の定時制課程存続に関する請願を全員一致で採択し、教育委員会に再検討を要請しましたが、教育委員会の審議が山場を向かえ様ととする中で、私の所属する県民協働ネットとして11月10日県教育委員会に対し、当面来年度の募集を行い県民参加により一年かけて再検討する趣旨の申し入れを行いました。
 この提案書は、11月11日行われる教育委員会の定例会において教育委員に配布されることになりますが、従来の様に慣例にとらわれた検討でなく、「不登校やひきこもり対策」など将来を担う子どもたちのための、真に教育上の観点から真剣な審議・検討が行われることを期待します。
 なお、詳細は下記の「提案書」をご覧下さい。


 

2003年11月10日

長野県教育委員会
  教育委員長 佐々木則夫 様

長野県議会 県民協働ネット
代 表 宮澤 宗弘  
須坂高等学校及び岡谷工業高等学校の定時制課程に関する提案書

 信州教育の発展のために大変なご尽力を賜っておりますことに、心から感謝を申し上げます。  さて、須坂高等学校定時制課程及び岡谷工業高等学校定時制課程の平成16年度からの生徒募集を停止するとした9月8日の教育委員会定例会の決定については、その後開催された9月定例県議会に保護者などから「存続に関する請願」が出され、議会として請願の趣旨に賛成し全員賛成で採択し、教育委員会に再検討を要請したところです。
 そして、この間教育委員会におかれてはこの議会意志を真摯に受け止めて頂き、再検討を行っていただいておりますが、この課題は今後の教育にとって大変重要な課題であり、私ども会派としましても再検討の在り方について提案をさせて頂くことに致しました。
 つきましては、この提案書を全教育委員の皆様に配布賜りご検討下さいますようお願い申し上げます。

  1.  私達会派が9月議会に出された請願に賛成し再検討を求めました第1の理由は、文教企業委員会での請願者からの陳述や質疑の中で教育委員会が募集停止の理由とした「両校の学校長から、関係者の意見を聴取し総合的判断をした上で、平成16年度の生徒募集について停止したいとの具申書が提出された」「具申書が出される前においても、多方面の関係者に意見を充分聴取するなど、総合的観点から検討を重ねてきたところである」としている点について、その様には受け取れなかったこと。
     また、募集停止を決定した9月8日の教育委員会定例会においても、傍聴された方の意見を聞きましても充分な審議が尽くされたとは言い難いと判断したからです。
     この点につきまして、「結論先にありき」ではなく教育委員会として「関係者の意見を充分に聴取し総合的に判断した上で」関係者が納得できる取り組みを提案致します。

  2.  第2の理由は募集停止の理由として『平成7年及び平成10年の「適正配置の方針」に沿い、少人数の定時制では、適正な規模になれば期待できる教育効果が期待しにくいなどの判断からの具申』「近隣に通学可能な定時制課程をもつ高校がいくらでもある」としている点です。
      「適正配置の方針」により丸子実業や松代高校の定時制課程が廃止されましたが、この時は確かに両校より生徒数が少ない学校はありませんでした。しかし、今回の場合は対象校よりも少ない生徒数で教育を行っている高校が存在します。
     この間、議会文教企業委員会では県内の定時制課程も受け持つ高等学校を調査しましたが、委員の「定時制課程の存続をどう思うか」との質問に「不登校や引きこもりなど、多様な生徒の将来にとって必要」と明確に答えた学校が多くありました。
     問題は、社会的な変化の中で問題となっている「不登校や引きこもり」も含め、教育に対する学校や教師の姿勢が問われているのであり、「少人数の定時制では、適正な規模になれば期待できる教育効果が期待しにくい」とか「近隣に通学可能な定時制課程をもつ高校がいくらでもある」という教育委員会の主張は、手続き論であり教育への前向きな姿勢を感じなかったからです。
     この点につきましては、教育委員会において他の定時制高校の取り組みを現地において調査されるなど徹底した検証を提案致します。

  3.  第3の理由は募集停止後の「通学可能な定時制課程の充実について」で、「(1)始業前講座、習熟度別講座、選択講座等を設定し、多様な学習ニーズをもった生徒にきめ細かな学習の場を提供する」とか「(2)必要に応じ施設の整備を行う」としている点です。
     この点につきましては、最近の新聞報道で教育委員の皆さんからの「不安を解消する具体的な代替案を示すべき」という指摘があり、県教委としても「習熟度別講座や選択講座を充実するなど、両校に代わって新入生を受け入れる周辺校の充実策を整理」するとし「一学年が十人に満たないような現状のままでいいはずがない」と報道されました。
     しかし、習熟度別講座や選択講座を論じる以前に「一学年が十人に満たないような現状のままでいいはずがない」という現状に対する教育上の手だては何を行ったのかということが説明されていません。このことに関する社会文教企業委員会の審議で執行部は「途中でフリーターになって止めてしまう」という答弁をし、議員からの「ではなぜフリーターになってしまうのか。そのことに対して定時制の廃止という結論の前に、原因を先生方が検討したのか」という質問に明確な答弁はありませんでした。
     この点につきましては、習熟度別講座や選択講座等の代替案を検討すること以前に、生徒が減少してしまう原因は教師や教育委員会の対応に問題はないのか、どの様な改善を行えば良いのか、両校の教諭ともに検証した上で須坂並びに岡谷工業の結論を出して頂くことを提案します。

  4.  以上の理由から私達会派として、今回の両校の定時制課程の来年度からの募集停止は、今問題となっている「不登校や引きこもり」生徒への教育委員会としての対応や、平成18年度に開校が予定されている単位制多部門制高校との整合性、地元自治体や議会、そして当事者である生徒及び保護者、教師等との連携が不十分なことから、生徒募集等来年度の対応を直前にして結論を急ぐのでなく、真に教育上の観点から結論を一年先送りし、今後の定時制課程の在り方を一年かけて「県民参加で検討する」ことを提案するものです。
     佐々木教育委員長様はじめ教育委員の皆様には、今回の定時制高校問題を真の教育改革へのステップとして、従来の慣習にとらわれない検証とご活躍を心からご期待申し上げます。
     また、私達会派としましても、将来を担う子どもたちの教育のため、今回の提案をはじめ今後も全力を尽くす決意です。

  5. 最後に、今長野県においては多くの検討委員会や審議会がありますが、そのほとんどが会議の議事録を県のホームページで公開することが当たり前になっています。しかし、貴教育委員会におかれては議事録が公開されておりません。
     「出前の教育委員会」など、閉鎖的でなく開かれた教育委員会を目指した取り組みは評価するところですが、今回の問題のように、その事が逆に関係者が傍聴しにくい状況を生んでいるだけに、緊急に教育委員会ホームページでの議事録の公開を提案致します。

「須坂・岡谷高校定時制課程廃止」の結論に地元関係者への教育委員会の説明責任を問う     2003.11.12   ▲戻る

 今朝の新聞報道で、私の所属する「県民協働ネット」が、10日に教育委員長に申し入れた「須坂・岡谷高校定時制課程」の来年度からの募集停止問題について、11日(昨日)開催された教育委員会定例会において「地元からの存続要望や県議会の再検討要請を踏まえて結論を持ち越していたが、事務局が示した両校の募集停止に伴う周辺の定時制充実策を評価し、最終決定した。」とありました。
 そして、先の委員会で一部の委員から求められていた代替案については、充実策の対象として、中野実業、長野、長野商業、諏訪実業の各校の定時制とし、「不登校経験者の増加や学力差への対応といった課題を踏まえ、始業前・放課後講座や体験重視の選択講座の開設、ボランティア体験の単位化など生徒個々の要望に沿った学習を支援する。さらに、複数担任制や電子メールによる相談、定時制で初の中学と高校の交流人事などを盛り込んだ。将来の入学生や高校中退者らにも目を向け、フリースクールや親の会などとも連携。不登校の実情に詳しい民間人が学校に常駐し、生徒を支えることも検討するとした。」と報道していました。

 私はこの報道を読んで「一年間かけて検討して欲しい」ということを要望していただけに残念という思いと、私達が申し入れた内容がどの様に委員会で審議されたのか、また、報道された範囲での事務局が提示し教育委員が評価した「定時制充実策」は、本当に代替案となりうるのか心配しています。
 というのも、私達会派が申し入れたのは9月議会に提出された請願で、請願者からの陳述や質疑の課程の中で、教育委員会が「関係者から充分に意見を聴取した」とは認められなかったこと。また、募集停止を決定した9月8日の教育委員会定例会においても、傍聴された方の意見を聞いても、充分な審議が尽くされていない。」と判断したからであり、申し入れの趣旨は、教育委員会の事務局や先生の立場でなく、真に子どもたちにとって納得の行く論議を尽くすべきということであったからです。

 長野県教育は信州教育とも言われ「教育県長野」として、かっては全国から羨ましがられる「長野モデル」でした。しかし、その後、県教育委員会や信濃教育会の体質が問題と言われるなど、行政の立場で語る信州教育は全国どころか県内の保護者からも見離される状態と言われて来ました。つまり、長野県教育に対する評価は、過去の慣例にとらわれ、関係者の既得権が尊重され、次世代を担う肝心の子どもたちへの教育への視点はどこに行ってしまたのかということが一般的な見方となって来ました。
 つまり、今の教育委員の皆さんに求められているのは、ただ単に、事務局が示す提案課題に追従するのでなく、これから長野県が目指す信州教育とは何であり、そのことを例え数は少なくとも定時制課程に通学する生徒に示して欲しかったのです。どうせ社会は権力が動かしているのであり、権力とは、それを維持するために動いていると思っているのは大人でなく、子供達ではないでしょうか。

 改革派を標榜する知事に任命された教育委員の皆さんは、知事に任命されたからとか、今回の問題で「異例とも言われる再検討」したから「長野モデル」と判断しているとすれば、それは何の改革にもならないと思います。真に、今回教育委員会事務局の出した案を是として賛成したのであれば、これまで議会に請願を出した皆さんや、反対決議を出した関係自治体議会、県議会に対して教育委員会として説明責任を果たすのが当然の義務です。
 また、教育委員会事務局も全国的に見れば大変遅れをとっている教育改革や、「高校改革プラン」の検討、多部制単位制高校の方針を早期に提案しなければ、厳しい時代の中、これからの長野県を担う子供達に希望が持てる行政責任を果たしてると言えないのではないでしょうか。
 この点、同じ日の新聞報道に、この間、県が進めて来た高校への民間人校長2名の任用を教育委員会定例会が決めたことについて、県高教組が須坂・岡谷両校の定時制課程の廃止決定への抗議とあわせて「学校現場の経験が皆無とか、経営の論理を学校現場に持ち込む」等の理由により抗議声明を出したとの記事がありましたが、私は、この主張が自らの既得権や組織維持が先にあり、「不登校や引きこもり」などの問題について教師として取り組んで来た姿や、今後取り組むべき姿勢が感じられず、今の教育現場と一般社会との認識のズレを痛感しました。
 (この点、私の次男も高校生ですが、たまに30人学級実現の署名を先生から渡され家庭に持ち帰りますが、署名の趣旨説明を読んでもほとんどが現在の教育環境を人の責任にしいてるだけで、教師がどの様な努力をしているかにはふれていないことを残念に思っています。しかし、保護者はそのことを疑問に思っても子供が人質の弱い立場にあるため署名を提出していると思います。今の時代、真に子供達の将来を考えるのであれば、教職員組合も当然、自らの事業評価と説明責任が問われると思います。)

 いずれにしても、今回の須坂・岡谷高校の定時制課程の廃止決定について、信州教育の今後のためにも、教育委員の皆様には県民に対して具体的な説明責任を私は求めたいと思います。

いよいよ「たけちゃんメール通信」の登録を開始しました。     2003.11.21   ▲戻る

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