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治水・利水・ダム問題コーナー

検討委員会における各流域の検討課題について
2001.9

 この文書は、治水・利水ダム等検討委員会において、各流域の現地調査を踏まえ、今後検討すべき課題について全委員がそれぞれの考え方を提出することを求められ、私が提出した内容です。
全体として(論点整理の前提)

  先の検討委員会でも申し上げた通り条例の精神は、各河川流域で生活し今後もその河川と共存して
 行く「流域住民の参加」により部会で検討することを重視しており、「公平な部会での検討」を検討
 委員会が担保することが必要であり、そのためには「結論を先に出す」トップダウンの手法は絶対に取
 るべきではない。(但し、委員個々の意見として示すことは否定しないし、参考になる。)
  従って「論点整理」は、当然「ダムによる場合とダムによらない場合」の双方を検討課題として整理
 し、白紙から流域住民が検討することにより、流域住民が、どんな結論が出されても将来に渡って治水・
 利水への関心を高め参加と責務が生まれることを目的に「提起」すべきである。
  条例作成の時、起草委員が想定した検討委員会の役割は、部会を立ち上げることと、こうした住民参
 加による検討を手助けすることであった。
  以上の前提に立って、全流域で検討すべき共通の課題として、次の主な事項について資料を整え、
 順次、部会において検討を行うことを提案したい。

○ダムによる場合の検討

 ▽河川流域での過去の水害の歴史と雨量統計
 ▽計画されたダムの経過
 ▽計画されたダムの治水安全度のデータと根拠
 ▽現状での雨量ごとの災害発生予想(シュミレーション)
 ▽ダムのメリットとデメリット(治水・利水)
 ▽ダムの場合の地質や水質などの検証
 ▽ダムの場合の費用対効果の検討(国・県・市町村の負担も含めて)(治水・利水)
 ▽ダムも含む総合治水対策の検討と県・市町村・住民の役割の検討

 ▽利水の歴史の把握
 ▽水道水の供給と需要の現況と水質の現状
 ▽流域や周辺の利水人口の推移と将来見通し(計画された利水計画の根拠の検証)
 ▽ダムによる場合の自治体負担と水道料金の検討
 ▽農業用水の利水量の推移と将来見通し

○ダム以外の代替案の検討

  ▽河川の拡幅・バイパス・調整池・支川流域貯留・流域での各戸貯留等(組み合わせて総合的に)
  ▽代替案の国・県・市町村・住民の役割の検討(財政負担・費用対効果・単独事業・各種補助等)
 ▽代替案のメリットとデメリット
 ▽代替案の雨量ごとの災害発生予想(シュミレーション)
 ▽代替案の費用対効果の検討(国・県・市町村の負担も含めて)(治水・利水)

 ▽ダムによらない利水の水源(水立)の検討・調査(この場合の調査費用はどこが負担するか)
 ▽その場合の水質の検討
 ▽その場合の費用対効果と事業主体
 ▽ダムによらない場合の農業用水・水道水の確保と水利組合等との関係
 ▽節水の取り組み
 ▽渇水時の対応

○「緑のダム」効果の検証

 ▽現状の治水効果と今後の整備効果予想
 ▽森林整備の手法と財政負担

○部会が一定の方向を出そうとする場合の浸水予想図の検討と公表、及び住民も含む役割の明確化

★以上、利水が計画されていない流域は、利水の課題を除く。


部会での検討にあたってのルール

 部会の公開・行政資料の開示と必要な課題の調査・公聴会の開催(最低2回)
 流域住民への情報伝達(説明責任)


全体的な検討課題以外の各流域の主な検討課題

清川流域

  ○流雪構用水の代替案の検討(水源と事業主体等)
  ○下流域での河川拡幅案(JR橋の対応も含め)の検討(費用対効果)

角間川流域

  ○中流域が温泉街(客商売)であり、検討にあたっては情報の伝達に特に配慮を要する。

浅川流域

 ○千曲川の改修計画の検証
  ○ダム建設予定地と周辺の地質調査の検証と安全性の検討
 ○地滑り対策の検証と安全性の検証
 ○上流部における「ため池」の安全性の検証
 ○支川流域での雨水貯留の現況と課題

  ★業者への補償問題や、一時中止以降、地元自治体から早期の検討が要請されており、早期部会設
  置が課題。

薄川流域

 ○梓川・奈良井川水系全体での治水対策の検討。(調整池・河川改修・内水貯留・森林整備等を数量
  的に示す。)
 ○女鳥羽ダム計画を含む(ある場合とない場合)総合治水対策の検討。
 ○総合治水対策に関する事業主体、財政負担の課題。
 ○総合治水対策に関する住民参加の手法。
 ○山葵畑の用地交渉の見通しの明確化。

 ★大仏ダム中止決定以降、地元自治体から早期の総合治水対策が要望されており、早期の部会設置
  が課題。

黒沢川流域

  ★下流域でダムを前提にした河川改修事業がストップしており、早期検討が課題。

郷士沢川流域


駒沢川流域

 ★歴史的にも利水に対する課題が切実なことから、早期検討が課題。


上川流域

 ★リゾート開発計画会社の負担金返済の動きや茅野市のほ場整備への残土処理、立木トラストなど
  反対運動もあり、早期部会の設置が課題。

砥川流域

 ★用地補償問題や賛否両論が対立、水道水への水質問題があることから、早期の部会設置が課題。


事務局及び知事への注文

 下諏訪での14人中9人の検討委員の自由な意見懇談を竹内私案として、17日の夜に葬り去った
「政策秘書室」の対応は一生忘れない。どちらが民主的か、今後、責任者の説明責任を今後世論に公
に求めたいと思っています。
 しかし、私の立場はそした個人・青木室長(公務員も含め)の保身よりも、公の利害である対象河
川流域の住民の安心と安全を優先させることであり、そのことを最優先させたいと思います。
 その経過も含め、私は下記の点について幹事会に公式な見解を求めたいと思います。

◯条例の真意は、「検討委員会の結論が部会よりも優先されるのか」ということについて幹事会及び知
 事として、どう受け止めているのか。(イエスかノーで)
◯私は、「脱ダム宣言」により、100年・200先の治水・利水を検討するのであれば、そこに共存
 する流域住民の意見を聴取し徹底的な論議を通じ、治水への参加意識を醸成すべきと思いますが、
 そのことに対する「政策秘書室」及び知事の見解を公にして欲しい。
◯検討委員会及び部会において、今後治水・利水対策を検討する場合に、例えば本来、市町村が実施
 すべき水源調査等について、新たに調査すべき事項として「水道水の水源調査」「森林の果たす治水
 効果」等の調査費用が掛かることが予想されるが、検討委員会及び部会での検討にあたって全て、
 その費用は予算化されると約約して良いか。          
◯ 脱ダム宣言」より、その代替案が求められるが、ダム以外の代替案について全て予算措置を溝じる
 と解して良いかどうか。
                                                                                   
 以上の点について、公式な回答を(公開された)お願いします。

                                                                      以上

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