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治水・利水・ダム問題コーナー

もう一つの治水検討委員会「八幡川部会」
2001.7.26

 今日は、地元の「柳原1号幹線排水路バイパス計画」の説明会があり出席しました。
 この事業は下流の柳原地区で千曲川に合流する柳原排水機場(毎秒23トン)の改修が既に完成し、上流に向かって柳原幹線導水路から北八幡川、南八幡川に分かれる部分までは地権者のご理解をいただき水路の拡幅が事業化され、いよいよその上流部分の北八幡川から北長池地区を通り南八幡川へ通じるバイパス水路のルートを決め、来年度以降事業化するために、持たれて来たもので、今日で6回目になります。また、この事業は用水路と排水路を分離する構造で、将来はさらに上流の平林帯水池まで整備する計画となっており、集中豪雨の度に消防団が出働する北尾張部地区などでの水害解消にも大きく貢献すると期待されているものです。
 説明会のはじめに「あいさつ」の場があり私にも挨拶しろとのことで「私は市東北部や朝陽の水害防止対策委員会の会長として、この事業を水害の撲滅という観点から推進して来た。しかし、北長池地区の皆さんも過去の水害の歴史や下流の地区との対立などの苦労を考えると、新たにバイパス水路が地区内を通ることへの不信や不安などの気持ちが理解出来る。したかってこの事業の推進を願う北尾張部や桜新町などの上流の皆さんの理解もいただき、北長池の皆さんの話し合いを見守って来た。今日で既に6回目の説明会ということであるが、これまで論議を積み上げて頂いた皆様に感謝申しあげるとともに、今日は、あの浅川流域でも示されていない完成後の河川のシュミレーションの説明が行われることは先進的な取り組みであり、是非今日の論議が実り多い結果となるよう、皆様のご協力をお願い致します。」と述べました。
 その後県の担当者からパソコンを使ったバイパス完成後の地域の皆さんが心配する場所に関し、この河川の流域である大峰山からの流出解析等のデータをもとに検証したシュミレーションが説明され、質問が相次ぎました。この計画は10分の一の確立(10年に一度に起こりうる災害)で計画され、現在の計画より約2倍の能力を持つことになりますが、流量計算には「合理式」という計算方法がとられ、その場合の流域からの流出率(宅地や道路、森林等に降った雨のどの程度が河川に流れ込むかを示す数値)を本来であれば0.2〜3%程度で良いが、この河川は0.5%と高く見ており、その分余裕がある。という説明についてある方が「そうは言っても本当にあふれないのか」と言った質問をしていました。過去の水害の歴史を知り生活の実感として持っている人からすれば当然の不安であり、ごもっともな質問であると思います。説明している県職員も懇切丁寧に「このシュミレーションはあくまで10年に一度予想される降雨により設計されているので、それ以上の降雨があれば、そこらじゅう溢れます。しかし、既存の北八幡川の状態よりはるかに水害の確立を減少します。」等と説明。
 私はこうした説明会のやりとりを聞きながら治水・利水ダム等検討委員会の論議を思いだし、「もしここに無理矢理ダムを中止しようとする人がいれば、基本高水の設定が過剰とか、流出率の設定が過剰とか。そんな雨が降るはずがない。とか主張するんだろうか。」「正に、この説明会も「一つの部会である。」と思いながら、過去の水害の苦しみを知っている皆さんだけの集まりなら、苦い話し合いを重ねれれば一つの結論が出せるのに」などと考えていました。これまでこの「八幡川部会」はバイパス水路を造ることにより、さらに水害を助長するのではないかという不安から反対者が多かったのですが、今日のシュミレーションの説明の中で、最後には事業推進に向けて地権者の了解が得られました。

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