Book List
参考文献一覧


[支える会及び会メンバーによる刊行物]
*新宿の「模索舎」などに置いてあると思います。
 お住まいの遠い方は、
 cw9y-tkhs@asahi-net.or.jpまで
 E-mailでお問い合わせください。

『訴状』
全231頁 1991年 自費出版 ¥1,500

1991年11月に謝罪と国家補償を求めて提訴した
韓国・朝鮮人BC級戦犯者の主張をまとめたもの。
また、日本による朝鮮植民地支配の歴史から、
大戦中の日本の捕虜虐待政策の実態、
韓国・朝鮮人BC級戦犯者たちの戦後のあゆみなどが
コンパクトにまとまっており、入門書としても最適です。

『原告本人尋問調書』第一集〜第五集
頁数、発行年、価格表参照、自費出版

各原告の法廷での証言をそのまま収録した速記録。
実際の法廷では、原告の証言を聴きながら
速記者や司法修習生が涙を流したほど
感動的な場面でした。
彼らの幼少期から今日までの生の軌跡を追った
ズシリと重たい内容ですが
弁護士との一問一答形式ですので
非常に読みやい仕上がりです。

『内海愛子・原告側証人尋問』
全96頁 1996年 自費出版 ¥800

恵泉女学園大学教授で、BC級戦犯問題を専門としている
内海愛子さんの法廷証言をそのまま収録した速記録。
内海さんは、単なる研究者としてだけでなく
彼らとともに20年近くにわたり
謝罪と国家補償を求める運動を続けてきた
「同志」として、証言台に立ちました。

『阿部宏・原告側証人尋問』
全112頁 1996年 自費出版 ¥800

泰緬鉄道を建設する任務を負う
陸軍鉄道隊の中尉だった阿部宏さんは
ご自身も戦犯として死刑宣告を受けました。
戦後補償裁判の中で、日本軍の元将校が
原告側証人として法廷で証言するのは
これが初めてのケース。非常に貴重な証言でした。
日本人戦犯の立場から
日本軍上層部の責任を激しく告発しています。

『原告側最終準備書面1〜3(合本)』
全488頁 1996年 自費出版 ¥2,000

これ一冊で、原告の主張の核心がきっとわかります。
「韓国・朝鮮人BC級戦犯の国家補償等請求訴訟」の
集大成とも言うべき内容とボリュームです。
また、上記『原告本人尋問調書』から
原告の肉声を引用している箇所も随所にあり
原告証言をどう読むかの手引書にもなっています。

『原告側・被告側最終準備書面(補足含む)』
全150頁 1996年 自費出版 ¥1,000

『原告側最終準備書面1〜3(合本)』の内容とは
重複していません。
原告側最終準備書面に対する日本政府(被告)側の反論と
それに対する原告側の再反論が同時に収録されており
両者の主張を対比することができます。

『死刑台から見えた二つの国』
内海愛子+支える会編著
1992年 梨の木舎刊 ¥1,133

当事者の証言を、支える会の20代のメンバー二人が
聞き取りをしてまとめたもの。
内海愛子さんのまえがきがついています。
一般書店でも注文できます。

『ハンドブック・戦後補償』
内海愛子・越田稜・田中宏・飛田雄一・監修
1992年 梨の木舎刊 ¥2,390

「慰安婦」にさせられた女性たちの問題
香港軍票問題、731部隊の問題…
聞いたことはあるけれど、実際には何が原因で
今どうなっているの???
わかりたいアナタにこの一冊。
それぞれの問題に取り組んでいる
支援グループのメンバーが執筆した
戦後補償をめぐる28の運動や裁判についての解説書です。

『戦後世代の戦争責任』
田口裕史著 1996年 樹花舎刊 ¥1,500

なぜ戦後世代が、生まれてもいなかった頃の
戦争の責任を負わなくちゃならないの?
そんな素朴な疑問を、読者とともに考えたいと
33才の青年が書き下ろした一冊。
著者は、ビルのメンテナンスなどの仕事をしながら
「BC級戦犯を支える会」の事務局代表(当時)をはじめ
さまざまな場で「戦争責任」の問題に
取り組んできた人物。
テーマは難しいけれど、易しい文体で書かれているので
中・高生にもオススメです。
東京新聞ほか、いくつかの紙誌で書評が出ました。



[その他の参考文献]
韓国・朝鮮人BC級戦犯問題を理解するための
参考文献です。
一般書店で手に入るもの
図書館などで読めるものを中心に
リストアップしました。(順不同)

『赤道下の朝鮮人叛乱』
内海愛子・村井吉敬著 1980年 勁草書房


『獄中紙『すがも新聞』』p.197〜224
茶本繁正著 1980年 晩聲社

『巣鴨プリズン13号鉄扉』p.211〜250
上坂冬子著 1981年 新潮社

『朝鮮人BC級戦犯の記録』
内海愛子著 1982年 勁草書房


『在日韓国・朝鮮人の戦後補償』p.69〜91
戦後補償問題研究会編 1991年 明石書店

『朝鮮人〈皇軍〉兵士たちの戦争』
内海愛子著 1991年 岩波ブックレットNo.226


『壁あつき部屋――巣鴨BC級戦犯の人生記』
p.124〜137
理論編集部編 1992年 日本図書センター

『朝鮮植民地支配と戦後補償』
戦後補償問題連絡委員会編 1992年 岩波ブックレット


『泰緬鉄道と日本の戦争責任』
内海愛子、G・マコーマック、H・ネルソン編著
1994年 明石書店


『戦後補償問題資料集 第10集
BC級戦犯関係資料集』
戦後補償問題研究会編 1995年 戦後補償問題研究会

※一般書店では入手困難かも知れません。
東京・新宿の「模索舎」や
神保町の「アジア文庫」などには置いています。

『棄てられた皇軍――朝鮮・台湾の軍人・軍属たち』
伊藤孝司著 1995年 影書房


『アイデンティティへの侵略』
今村嗣夫、小暮修也編 1995年 新教出版社


『孤島の土となるとも――BC級戦犯裁判』
p.777〜789
岩川隆著 1995年 講談社

『心果つるまで――日本の戦犯にさせられた
四人の台湾のお友だち』
福永美知子著 1995年 水晶工房

※朝鮮人戦犯については触れていませんが
台湾人戦犯のことを扱った数少ない本なので
ご紹介しました。


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