新刊『戦争を止めたい』出版

岩波ジュニア新書 819円

■目次
第1章 いま,戦争を撮るということ
第2章 フォトジャーナリストの世界に飛び込んで
第3章 戦場と私たちの距離
第4章 戦争の犠牲者とは誰か
第5章 平和な未来をつくれるか

友人の皆さん

人権擁護、平和の確立、環境の保全など、私たちの未来への夢 を紡いで、日々に、ご活躍している皆さん。
フォトジャーナリストの豊田直巳です。
ご無沙汰しております。いつもお世話になりっぱなしで、失礼 を重ねております。
なかなか皆さんの前に顔を出すことの出来なかった言い訳とし てきた「原稿書き」の結果が、やっと形になりました。
本日発 売の予定です。(地域によってはここ数日掛かるようですが) タイトルも、そのままズバリ、直球です。

『戦争を止めたい ―― フォトジャーナリストの見る世界 ――』(岩波 ジュニ ア新書)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/0904/500621.html
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%96L%93c%81@%92%BC%96%A4/list.html

いまどき、流行らないと言わないでください。こうしている間 も、私たちが眠っている間にも、「何処と知れず」ではなく、 公然と、カメラの前でさえ「戦争」が続いてるのですから。
しかし、目をつぶれば、いいえ、テレビのリモコンを触っただ けで、まるで「戦争」の方がバーチャルだったかのように、眼 前から消えて、画面には刹那を「楽しませる」無数の映像が流 されてきます。インターネットに接続したコンピューターの前 に座れば、まさに「情報の洪水」に流されそうです。
それでいながら、よく耳にするのは「何が起こっているのか、 よくわからない」というつぶやきです。わからないはずです。
「情報」番組ですら「わかりやすい」という決まり文句の下に 、一番大切な問題を切り落としてしまっているのですから。

「では、何が大切か?」とお思いの貴方。そういう貴方にこそ 、そのヒントになる現場を紹介したいという思いからスタート したのが、本書です。
成功しているか否かは、お読みになった 貴方の判断に、お任せするしかないのですが・・・。

サブタイトルに「フォトジャーナリストの見る世界」と付しま したとおり、写真は扉を含んで81ページ分、全59点ですので 、「気分は写真集」のような感じにもなっております。
是非、お手にとってご覧いただき、お気に召しましたら、ご友 人にもご紹介いただければ、嬉しく思います。
ということで、拙著を宣伝する「恥ずかしさ」も省みずの、お 知らせとお願いです。

2009.4.22 豊田直巳拝