フィリピン

レイテは大岡昇平の「レイテ戦記」で知られるように、無数の日本兵も「犬死に」をさせられたところでもあり、これまた無数の「忠魂碑」が「英霊」を奉っていた。だが、「慰霊団」はそこに暮らす人々の家に、当時から紙屑でしかなかった日本軍軍政当局が発効した「ペソ軍票」がむなしく仕舞われていることを知っているだろうか。
戦後賠償と言う名で、経済協力と言う名目で作られた、あまりに立派な橋の近くに、決して日本政府の「援助」など届きようはずもない、スクオッターたちがスラムに住んでいた。

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