01’5月31日 大阪・心斎橋BIG CAT
†HANGNAIL†SCYTHRAKSYSTEM
民族的というか、スピリチュアル(意味知らず)なSEが流れる中、慌ててホール内に入ると、丸刈りのヴォーカリストが意味ありげに立っていた。私はそれまで、CATHEDRALのサポートとして出るから、ドゥームとかストーナーと評されるバンドなんだろうな、と思っていたのですが、さにあらず。
出てきた音は、どちらかというとメロディック・デス系統の音。自分の印象では「激しめのPARADISE LOST」。ヴォーカルは、咆哮型デス声と、ラウドロック系の咆哮声の中間みたいな感じ。結果をいうと、今回3バンド中、一番気に入ったかもしれない(本末転倒!!)。
メンバーはギター2人の5人編成。キーボードの音も聞こえるが、これは打ちこみのらしい。MCは、時間が限られてることもあって、今後のライヴ告知くらいだった。
ここから余談。CATHEDRALが演っている最中、HANGNAILのメンバーが私の横でステージを見ていたのだが、SCYTHWRAK SYSTEMのヴォーカル氏は、彼等と何やら英語で話をしていた。うむむ、やるな。
事前情報はなかったものの、「RISE ABOVE」所属という事で、ある程度の予想をしていたら、大体想像通りの音だった。でも思っていたよりハード・ロックだった。ヴォーカル氏が、ノリでやたら「F※※kin'」を連発してたのは御愛嬌。
アルバム聴いてないし、バンドに関しての知識もなかったので仕方ないけれど、曲の印象がほとんど同じなので何か工夫が欲しいな、と思った。ずっとアグレッシブな曲が続くので、ノリ一発で聴けたが、きついといえばきつい…。もっとも、サポートなのでそんなに構成にはこだわれないのだろう。
このバンドも音が良かったし(私がずっと卓のそばにいたせいもあるかも)、何よりも「ライヴやりたおしてんだろうな」という感じ。まあ、アルバム本意でライヴの酷いバンドなんぞを、社長が面倒見るはずないのである。サウンドは、CATHEDRALよりもクセがないので、一般リスナーにもアピールできるのではなかろうか。
会場前に、東京公演を見た人が「ひたすらドゥーミーだった」と言ってたのを聞いたので、あんまり重いとついていけないな…等と不安に思っていたが、実際はそうでもなかった。たしかに中盤は重かったけれど。前後はわりとアップテンポな曲で、中盤で「薬草でラリった魔女集会(推してはかれ)」。意識的化、自然な者かは定かではない。
社長のパフォーマンスは、多少エキセントリック度が低くなった気がしたが。
…マイクコードを首に巻き付けて
なんてやってるのを見ると、やっぱり気がしただけだと思った。
中盤は私には正直言って苦痛で、いかに自分が「激しく頭振りするノリ」を求めているのか、つくづく思い知る。ノリに任せるのは案外簡単だけど、スローな所をいかに「魅せる」か。こういうときこそ社長の尋常でない部分の見せ所かもしれない。
あとで記がついたが、ライヴ通して「聴き覚えのない曲」がなかった。曲目は覚えきれなかったんで当然出てこなかったけれど、それなりに予習してきた甲斐はあった模様。大満足とまでは行かなかったけれど、ほんわかと「面白かったな〜」というライヴだった。
(文責:八槌せいる)