本殿:Main 神楽殿:Live 社務所:Info

境内:Home神楽殿入口 ≫ ARCH ENEMY

ライヴレポートのようなもの

ライヴ観て来た記

ARCH ENEMY

99’10月29日 心斎橋BIG STEP HALL(現BIG CAT)
+†WITCHERY†MANIPULATED SLAVES

MANIPULATED SLAVES

演奏は底々だが個性が乏しいという、JAPANESE HMバンドにありがちなパターンだが、所々に光るモノは見える。リズムキープが怪しくなった所は、今後の練習で補えるとして、これからはバンドのカラーを形作る、個性を打ち出す曲作りが勝負となるだろう。

WITCHERY

予告無しのサポートに驚かされた。ヴォーカルの出で立ちがブラックっぽく、ギターがトラブルを抱えたままのスタートだったので、最初は本気でブラックだと思ったが、曲は飽くまでスラッシュ。中盤のインスト曲が特に格好良かった。

ARCH ENEMY

今回のライヴ前のチェックポイントは、
1. ベーシストの腕前
2.Silverwingの位置
3.Seed Of Hateの位置
4.Burning Bridgesの再現性
5.Johanの唱法

M.Amottはブラックボディのギブソンレスポール。 M.D'angeloはブラックボディーのリッケンバッカー。メンバー全員は、黒の出で立ちで決めており、特にChrisはビニジャン、ビニパンを最後まで脱ぐことなく、汗だくでパフォーマンスしてくれた。Chrisは雑誌などのオフショットでは幼さを残す顔だと思っていたが、ステージ上ではそんなイメージを払拭する格好良さであり、感心させられた。

D'angeloは、「泣かせた女は数知れず」というシャープな顔立ちとは裏腹に、ステージ上で1、2を争うような長身であった。その大きな体格で、とにかくよくステージ上を動いてアピールした。ライヴの初っ端、ステージ左を目指すMichaelの前にD'angeloが動き、スペースを失ったMichaelはすごすごと定位置に戻るという一幕もあった。

大阪に集まったファンの援護射撃も強力であり、ステージにエナジーを送り返す。“Diva Satanica”では、ギターソロ前にオイ(×4)と掛け声が上がり、ライヴでの客ノセを意識して作ったであろう“Let The Killing Begin”では手拍子が盛り上げ、特筆すべきは“Fields Of Desolation '99”でのギターメロディの大合唱(※)。日本でナンバーワンのロックシティ−大阪−関西ならではの盛り上がり。この日は、まさに伝説の夜となった。一体誰が仕掛けたのか、仕掛人には功労賞ものである。

フロアはモッシュピットが出来ないくらいの人だかりで、後方にもポッカリとあいた穴はなかった。狂乱と静寂の明確な境界が出来にくい、理想的なライヴ環境。弱年層と一般層の流入がコアなファンと入れ替わり、ダイバーや暴れに来た連中が少ない。

(※)「オイオイ、IRON MAIDENじゃないんだから」と私は苦笑したが、メンバーは感激したそうで、Michaelは後に「IRON MAIDENになった気分だ」と語ったという。

(文責:新地昭彦)


ライヴ前に地元の知り合いが、「スウェーデンのバンドがサポートについてるらしい」と言っていたのをMANIPULATED SLAVESがやってる間にすっかり忘れてた。だから、WITCHERYのメンバーが現れたときは「ARCH ENEMYはこれからBlackでいくのか?」とか「Johanもブラックメイクなんて思いきった事を…」とか、本気で思いましたです。一曲目の途中で気がついたけど、凄くたまげた…。

実はWITCHERY、このとき全然知らなくて、音も姿も初めてだったんだけど、ライヴ後にアルバム聴いたら気に入った。 

地元のバンド、MANIPULATED SLAVESの印象は良かった。個人的には日本のバンドがサポートにつくのは歓迎しているけれど、サポートの決定権は誰にあるのかな?会場の方針?同会場でやったMORBID ANGELにもDEFILEDがついてたっけ。

肝心のARCH ENEMYは、当然のごとくあまり覚えていることがない。その中でいまだに印象深かったことを書き出すと…。

・Christopherのほっぺたはますます兄貴に似てきた(あの兄弟、顔下半分そっくりだ)。初めて見たときの「まだ子供?」という印象は今はない。

・Johanにはできれば元のブルータルな咆哮声に戻ってほしい。好みの問題もあるかと思うが、けっこう切実。かぶりつきじゃ気にならなかったけど、後ろで聴いてたら結構辛かった。歌い方変えた(変えさせられた?)あとで、まだ慣れてないと感じましたがどうでしょう。ライヴ終了後に「やっぱりJohanは酷かった」とのたまう受売り評論家の坊主がいたことを思うとね。のうがきこくには100万年早いわ小僧!!今回はJohanの実力の半分も出てないと思うぞ。(そりゃ相変わらず変だったけど)

・“Burning Briges”が聴きたかった(切望)

・後はやっぱり「MAIDENみたいだ!」(笑)。実は私も常々「ここのソロで合唱したら面白いだろうなー」と思ってたのだ。そしたらほんとに始まって、私はびっくりして参加し損ねた。だー!!くやしー!!

八槌個人のこぼれ話。最前列をゲットできたので、ライヴ全部かぶりつきで頑張ろうと思ったが、3つもバンドが出たら体力の限界が来た。目立たないように、演奏中こっそりと抜けようと思ったが甘かった。仕方ないからJohanのMCの最中(無念/泣)に抜けたけど、係の人が「大丈夫ですか!」と言って来るし、結構恥ずかしい。出る方向間違えたし…。

結局ライヴ終了は10時!いつもは銭湯に行って、居酒屋行って、と時間に余裕があるのに高速バスというのも災いして(心斎橋と梅田のバスセンターって結構距離があるのだ)汗臭いまま全力ダッシュ。足が遅い私は直接バスセンターへ向かい、新地は荷物をとりにJR大阪駅のコインロッカーへ。こんな状況下にあって夜食を買ってきた新地は凄い。そういう事もあり色んな意味で今回苛酷だったけど、その甲斐はあったライヴだった。

(文責:八槌せいる)

結局最後になったけどな(滝涙)。