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last update 06/08/09

 

tectronix 2221A リペア     フォーカス不良
 

発端

 会社で14,5年使っていたテクトロ ストレージオシロ 2221Aが1週間ほど前からFOCUSがずれ始め,とうとう最後は完全にボケちゃいました。 やっていた仕事は何とか間に合わせたもののこれから仕事にならないので,一大決心?をしてバラしました。すでにメンテ期間などとっくに過ぎています。

 

 アナログとデジタル両用のこのオシロ,とても使いやすいのです。愛用の皆様のご参考になれば.....

 

 なおこの修理は高圧部分の修理を伴いますので大変危険です。

 感電された場合は生命の危険がありますのであくまで自己責任でお願い致します。

 

 テクトロ ストレージオシロ 2221A

 
1.ばらす為には 2種類の星型(HEX)ドライバーを用意します。

(写真左下 黄色と黒のドライバー)

2.背面のネジ(4本)をはずすしカバーを空けます。

3.左の写真はカバ−を空けて底面を見ています。

フォーカスのつまみの後ろからエクステンションが背面の高圧部分まで伸びており,ここにフォーカスのボリュームが乗っています。

(ドライバーの上方で基板上にシルクの斜め線が走っているエリアが高圧部分です。

 

4.実際にはこのエリアの背面には黒いプラスッチク製のカバーが取り付けてありました。

 

5.アナログ時,ストレージ時共,フォーカスのつまみを回しきってもシャープにならないことからこの周辺を疑いました。

 

 

6.左写真のフォーカスボリューム(R893)の周辺は510kΩが多用されており,これがシリーズにつながっています。 R898〜R891,892,894

 

7.点検してみますとそのうちの1個(R898)が4.8MΩにまでも抵抗値が増加しており,これを基板裏側から交換しました。

シリコンで白くボンディングしているところです。

外見上はまったく損傷がなく,半信半疑でした。

 

8.抵抗の容量が小さく,後日交換する為に,基板裏から仮交換しました。

 

9.なお,抵抗を取る為,基板の上面を開けるには

 

      シャーシ上側のストレージ基板

      高圧電源部のアルミシールドBOX

 

を,順々に取りはずさなけなければなりません。

ビスの長さや大きさが何種類かあり,デジカメで記録しながら作業されることをお勧めします。

10.開梱したのが初めてだったため,脱着に約3時間ほどかかってしまいました。

修理そのものは15分ほどで終わり,めでたく表示がシャープに戻りました。

 

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