2006年8月の甲状腺医療情報の掲示板


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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月31日(木)23時57分4秒

自分は腫瘍に石灰化がエコーで見られるという悪性の所見がかなりひっかかるため切ろうと考えてます。 そしてセカンドオピニオン、専門医という点からも  原宿にある有名な病院に行こうと思い、紹介状を書いてもらいました。細胞検査士様このようにセカンドオピニオンに聞くのはどうでしょうか?
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keikoさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月31日(木)21時50分34秒

 細胞診の結果ですが、甲状腺腫瘍に関しては「クラスT=癌ではない」という保証にはなりません。というのは、もし濾胞癌だった場合、細胞診では濾胞癌細 胞(悪性)と濾胞腺腫細胞(良性)の区別が不可能だからです。またリンパ節の腫れが5mmということですが、このサイズでは正常範囲内ですから、担当医か ら「リンパが腫れてる」と言われたというのが腑に落ちません。リンパ節のエコー所見としてはリンパ節の縦横比が重要で、球形に近いほど癌の転移を疑い、扁 平に近いほど転移を否定します。5mmしかないのに「腫れている」と言った根拠が何か気になります。
 手術を受けるかどうかですが、良性か悪性か診断がつかないようでしたら、もうしばらく(半年〜1年くらい)経過観察してもよいと思いますが、私の立場 上、明言は避けさせて頂いております(万が一の場合、責任取れないため)ので、担当医とよく相談し、試験等のご自身の都合等も熟慮して実際に手術を受ける かどうか決めてください。なお、手術を受けるとしても甲状腺の半分を切除するだけだと思いますので、首に傷は残りますが、術後の甲状腺ホルモン剤やカルシ ウム剤の服用等は不要と思います。



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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月30日(水)21時58分38秒

細胞検査士様
病院で細胞診断の結果を聞いてきました。クラスTだそうです。
造影CTで取り込み認められず、リンパの腫れは5mmのサイズで病的か不明だそうです。
エコーの内部に石灰化がしばし認められ、それ以外は良性の所見。血液検査は異常なしです
これが最終結果です。先生も悪性か良性か五分五分だそうですが、やはり手術を進んで
受けたほうが良いですか?アドバイスお願いします!



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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月29日(火)20時26分4秒

細胞検査士様
回答ありがとうございました。
今日行きまして、CTの再度予約を入れてきました。
先生の口ぶりからも未分化癌では無いと思いました。
明日に詳しい結果がでますので、またそのとき質問させてください。
いつも迅速に答えていただき大変ありがとうございます!




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keikoさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月29日(火)12時59分39秒

 「リンパ節の腫れ=甲状腺癌の転移は間違いない」とは申し上げておりません。頚部リンパ節がエコー上、有意に腫大していると判定された場合、「甲状腺癌 の転移が強く疑われる」のであって、決して「甲状腺癌は間違いない」ではありません。リンパ節の腫れも、投稿を拝見する限りは転移を疑わせるものではあり ますが、実際の頚部リンパ節のエコー写真も見ていない状態で立場上「間違いない」とは申し上げることはできません。
 また、15mmの甲状腺腫瘍ということですが、例えば10mm以下でも頚部リンパ節にゴロゴロ転移する症例もありますし、さらに肺や骨へ遠隔転移して転 移先が先に見つかるという症例もあります(ラテント癌)。一方、30mm以上もあるのに全く転移しない症例もあります。ですので、単に15mmという大き さからでは判断できませんから、手術を半年後に延ばせないかどうかは検査資料をもとに担当医とよく相談の上、決めてください。もちろん、試験等の個人的な 理由もきちんと担当医に伝えるようにしてください。ちなみに、立場上、甲状腺癌を強く疑う状況が揃っているのであれば、1日でも早くメスを入れることを希 望します。



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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月28日(月)22時09分30秒

細胞検査士様
丁寧な回答ありがとうございました。
未分化癌は違うような感じですが、リンパ節の腫れがあるので甲状腺癌の転移は間違いないのですね。何だか未分化癌でないことに少し安心した反面、甲状腺癌 は間違いないので
微妙な心境です^^
これから私は半年間試験など様々な事が続くので手術は半年後くらいに伸ばしたいのですが、このようにリンパに転移があり、腫瘍のおおきさが15mmでは
やはり早急に手術が必要なのでしょうか?

細胞検査士さま何度も何度も何度も
質問してすいません。よろしくおねがいします




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keikoさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月28日(月)21時36分27秒

 未分化癌は高齢者に発生するのが常です。若年者にはまず発生しません。それ以前に、未分化癌は甲状腺のあるところ(のどぼとけの周囲)がボコボコに腫 れ、第三者から見た目を必ず指摘されます。未分化癌は数週間のうちに広範囲に浸潤しますが、食道に浸潤して食べ物が飲み込めなくなり、気管に浸潤して呼吸 が苦しくなります。早期のうちに遠隔転移を起こしますが、通常は頚部の症状がひどくて来院するのが通常です。
 また反回神経に浸潤すれば声がかすれたり、出なくなったりします。というのは反回神経は声帯の筋肉の動きを司る働きをもっているためで、癌細胞の浸潤に より声帯の動きが悪くなり、発声に変調をきたします。リンパ節の腫れはエコー検査でわかりますが、手術前に確実に腫れている(手術後は炎症による腫大が起 こるので判別が難しい)ということは、甲状腺癌の転移が強く疑われると思います。



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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月28日(月)17時21分2秒

細胞検査士様
丁寧な回答ありがとうございました。
という事は一番最悪な未分化癌はほぼ考えられないと考えていいのでしょうか?
未分化癌は若い人(私は25歳)
にはならないと書いてあったのですが、痛みなどがあるもので気になってます。
あと医者からいわれたのが
はんかい神経には浸潤してないよ。でもリンパが腫れてるといわれました。

細胞検査士さま何度も何度も
質問してすいません。よろしくおねがいします!




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keikoさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月28日(月)16時32分13秒

 例えば肺へ転移した場合ですが、肺には知覚神経がないので肺が痛むということはほとんどありません。肺転移巣が拡大して痛みを覚えるとしても、それ以前 に胸部X線写真等で診断がつくはずです。一方、骨への転移は痛みを伴います。しかしその場合の痛みは持続的で、同一部位(転移した骨の部分)が痛みますか ら、keikoさんの投稿を拝見する限り、転移による痛みとは考えられません。
 同じ場所が同じパターンで痛むのであれば器質的な痛み(何か原因があって痛みが起っている)と思いますが、場所もパターンも異なるようでしたら、神経性 (内因性)のものと思われます。しかし気になるようでしたら、総合病院や大学病院の神経内科もしくは心療内科を訪れることをお勧めします。



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ありがとうございました 投稿者:ロンタ  投稿日: 8月28日(月)01時36分24秒

細胞検査士様
丁寧な回答ありがとうございました。
疑問も不安も晴れました。今後もよろしくお願いいたします。
管理者様、この掲示板を作ってくださりありがとうございました。
とても、救われます!!



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ありがとうございました。 投稿者:keiko  投稿日: 8月27日(日)20時46分10秒

細胞検査士様有難うございました。
やはりしばらく結果を待ってみます。
すいません、もう一つ聞きたいことがあるのですが、何か体が時々痛むような気がするのですが、これは
骨か肺にでも転移しているのか、心配です。
日ごとに部位が違い、1分も痛みは持続しません。痛みも耐えられないような痛さでは無いのですが・・・・




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ロンタさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月27日(日)20時01分22秒

 通常、左葉のみの亜全摘ですとチラーヂンの服用は必要ありません。残った右葉から十分量の甲状腺ホルモンが分泌されるからです。また副甲状腺に関して も、残った甲状腺右葉の裏側に2個残っていますので副甲状腺ホルモンも十分量分泌されます。ですので、必ずしも採血して甲状腺機能を検査する必要性はない と考えます。逆に考えると、術後の甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモンの動態に注意を払う必要がないために、(腫瘍サイズも小さいですし、頚部リンパ節転移 もないということも併せて)担当医は亜全摘を選択されたのだと思います。
 ちなみに甲状腺全摘の患者さまでは、術後すぐに副甲状腺機能検査(血清カルシウム値)は必要不可欠ですし、チラーヂンの効き具合を調べるために数ヶ月 間、再診時に血中甲状腺ホルモン値を測定して最適なチラーヂン量を決めていくことが必須です。
 従って、ロンタさんの担当医の治療方針は間違っておらず、今後も現在の病院で継続的に術後経過をみてもらうのがベストと考えます。



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keikoさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月27日(日)19時45分17秒

 エコーやCTだけの検査では、甲状腺の腫瘤が良性か悪性かの判別が難しいことは日常茶飯事です。良性腫瘍でも症例によっては1年で数ミリ大きくなること がありますから、細胞診の結果をみないと判別は難しいでしょう。ちなみに乳頭癌であれば細胞診で診断がつきますが、濾胞性腫瘍は診断自体が難しいので、 ClassVというグレーゾーンの診断が下される可能性も大です。
 左右の頚動脈の大きさが異なるという件ですが、癌細胞が頚動脈に浸潤することはまずありません。というのは動脈には弾性板という非常に強い膜があり、癌 細胞はこの弾性板を破って浸潤することができません。ですので遠隔転移を起こす血行性転移は、癌細胞が静脈に浸潤して起こる転移です。なお25歳という年 齢から頚動脈狭窄は考えられませんので、考えるとすれば頚動脈のすぐそばにある頚部リンパ節が転移により腫大している可能性はありますので、次回再診時に 担当医に申し出てください。



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ご意見お聞かせください 投稿者:ロンタ  投稿日: 8月27日(日)00時46分2秒

44歳主婦です。4月に甲状腺乳頭ガンで左葉全摘(腫瘍は9ミリ)とリンパ郭清(転移なし)の手術をガン専門病院で受けました。
主治医からは現状は一切の治療(チラージンの服用)検査は必要無いと言われ、採血はもう少し先にいってからで良いとも言われました。甲状腺専門の病院にか かっている方のお話しを聞いていると、術後3ヶ月ごとに採血・薬の服用などをされているようで、私は現状のままで良いものなのか(専門病院へ転院するべき か)少々疑問を感じています。細胞検査師様のご意見お聞かせください。よろしくお願いいたします。



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(無題) 投稿者:keiko  投稿日: 8月25日(金)15時20分33秒

25才の男です。
1年半前くらいから右の甲状腺にしこりができましてそのときはエコー、CTなどを行った結果、良性なので経過観察と言われましたので、経過観察していまし た。
今月になり再度検査をしてもらったところ悪性の疑いがあるとのことで穿刺細胞診のため
針を刺し、結果まちです。
この1年半で約5mm腫瘍が大きくなってます。
ここ10日くらいまえから左側頚動脈と比べて右側頚動脈が大きく、触診で存在がわかるようになりとても心配です。
多分悪性ではと考えておりますが、この頚動脈の腫れは癌細胞の浸潤からきてるものなんでしょうか?



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細胞検査士様へ 投稿者:keiko  投稿日: 8月25日(金)15時19分0秒

25才の男です。
1年半前くらいから右の甲状腺にしこりができましてそのときはエコー、CTなどを行った結果、良性なので経過観察と言われましたので、経過観察していまし た。
今月になり再度検査をしてもらったところ悪性の疑いがあるとのことで穿刺細胞診のため
針を刺し、結果まちです。
この1年半で約5mm腫瘍が大きくなってます。
ここ10日くらいまえから左側頚動脈と比べて右側頚動脈が大きく、触診で存在がわかるようになりとても心配です。
多分悪性ではと考えておりますが、この頚動脈の腫れは癌細胞の浸潤からきてるものなんでしょうか?





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細胞検査士様へ 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月24日(木)18時12分21秒

お忙しところ有難うございました。
ずっと橋本病と言われていたので、今回バセドウ病と診断され戸惑い色々質問させて頂きました。詳しいご説明を頂き勉強になりました。
今後共宜しくお願いします。
来週退院後初めての検診に行ってきます。本当に有難うございました。



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ゆきだるまさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月22日(火)22時00分37秒

 バセドウ病と橋本病はともに甲状腺組織に対する自己抗体の産生が原因の疾患ですので、両方を併発することはまれにあります。しかし、橋本病の患者さまに メルカゾールが処方されることはないはずです。というのは、橋本病の患者さまが一過性の甲状腺機能亢進状態になることはありますが、バセドウ病の患者さま の甲状腺機能亢進状態とはメカニズムが全く異なるからです。
 ご存知の通り、メルカゾールは甲状腺ホルモンの合成を抑える作用があるため、バセドウ病の患者さまにはよく処方されます。一方、橋本病での一過性の甲状 腺機能亢進状態は「甲状腺組織の破壊が進み、甲状腺内に貯蔵されていた甲状腺ホルモンが一気に放出される」ために起こりますので、メルカゾールを服用して も既に合成・貯蔵されている甲状腺ホルモンの抑制には何ら効果がないことになります。例えるならば、ダムの上流で大雨が降り、ダムから大量の水が放流され て下流の河川が増水するのがバセドウ病、雨が降っていないのにダムが決壊したために下流の河川が増水するのが橋本病、ということになり、メルカゾールはダ ムの上流での大雨を止める働きを持つイメージになります。ゆえに、橋本病に対してメルカゾールの投与は意味がないことになります。
 バセドウ病の診断に際してはTRAbの測定が必須です。というのは、TRAbの存在=バセドウ病の発症原因だからです。しかし通常の血液検査で必ず測定 される訳ではなく、バセドウ病の確定診断が必要な場合に実施されます。TRAbの測定を行なわずにバセドウ病と診断した根拠が個人的には不透明です。
 バセドウ病か橋本病かをTSHで判定する場合、高値=橋本病、低値=バセドウ病となります(もちろん他の診断基準が満たされている条件下で)。ちなみに TSHは投薬などによる治療の影響から1〜2ヶ月程度遅れて変動する傾向にありますので、基本的には「外来当日の診察前採血の結果」で考えます。
 甲状腺をほぼ全摘している状態であれば、TSHはチラーヂンの服用量で左右されることになります。当然チラーヂンを過剰に服用すればTSHは下がります し、服用不足であればTSHは上昇します。乳頭癌または濾胞癌の術後にTSHを低く抑える必要があるのは、TSHが体内に残っているかもしれない癌細胞の 活動を活発にしてしまうからで、つまりTSHは癌細胞の刺激物質ということになります。TSHが検出感度以下ということは、体内の甲状腺ホルモン量が十分 量存在するということですので、チラーヂンは少量の服用で大丈夫、ということになります。
 ゆきだるまさんに対するそもそもの疑問として、甲状腺がほぼ全摘されている状態で、橋本病やバセドウ病と診断して投薬療法が必要なのか、個人的には疑問 に思っています。



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細胞検査士様 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月22日(火)00時11分18秒

お忙しいところ、有難うございました。放射線は外照射治療を再発・転移予防の為にする
と説明をうけました。手術前のCT検査で肺への転移は無いと診断されています。
バセドウ病と橋本病?の事ですが、最初に受診していた総合病院耳鼻科(手術は甲状腺専門病院)で、機能亢進症と診断されメルカゾールを半年間服用していま した。(血液検査データは頂けないシステムになっていましたので、手元に無く詳細は不明です。)
そこで幾つか質問させて頂きたいのですか・・・
@橋本病の場合でも、メルカゾールは処方されるのでしょうか?
A抗TSHレセプター抗体(TRAb)の検査は、通常血液検査で必ずされる項目なのでしょうか?専門病院で頂いた血液検査結果の中にはこの項目はありませ んでした。
Bバセドウ病or橋本病を判断する際のTSHの値は手術前(一回目)のものでしょうか?
C私の場合は甲状腺はほぼ全摘していますので、TSHの値をチラージンで調整していくのですよね?例えば検出感度以下になるという事はチラージンを少量服 用すると考えればよろしいでしょうか?
判らない事ばかりで、宜しくお願い致します。
次回受診時に担当医に確認をしてみますが。。。診断が「バセドウ病」となっているのに、疑っているのか?と思われないか心配です。



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有難うございました 投稿者:みー子  投稿日: 8月21日(月)15時26分24秒

細胞検査士様、有難うございました。毎日迷っていたのですがご意見伺って決心つきました、今日整形でMRIの予約入れて来週初めに診察を受ける事にしまし た。手術、それも長時間と聞いただけで怖い気持ちいっぱいですがこのままビクビクしているよりガンを取り除いてスッキリしたいと思います。またよろしくお 願いします!



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細胞検査士様へ 投稿者:きぬ  投稿日: 8月20日(日)08時28分33秒

お忙しい中、詳しいご説明ありがとうございました。
現時点だけではなく、今後の可能性のことも考えてその時々で判断していかなければならないということがわかりました。
自分なりにきちんと考えてみます。このホームページで皆さんのやり取りを読ませていただいていると元気がわいてきます。今後ともよろしくお願いします。


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みー子さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月20日(日)01時53分0秒

 脊椎狭窄は整形外科領域の疾患です。甲状腺の担当医が危惧されているのは、手術で数時間も手術台の上で横になっていることにより、神経や血管を圧迫して 足へ伸びる神経を麻痺させかねない、という点ではないでしょうか。現在、みー子さんが通っておられる大学病院にも整形外科はあると思いますから、是非受診 して「甲状腺癌の手術を受けることになり、手術によって脊椎狭窄の状態が悪化しないかどうか調べてほしい」と相談してみてください。もしくは甲状腺の担当 医に、整形外科を紹介してもらってみて下さい。もし甲状腺の担当医が前向きな姿勢でないならば、遠慮なく転院すべきです(セカンドオピニオンという意では なく)。
 ちなみに投稿を拝見する限り、甲状腺癌は多発性で頚部リンパ節にも転移しているようですし、甲状腺の手術はお受けになるべきと強く考えます。



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ころさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月20日(日)01時40分20秒

 甲状腺癌の大きさが3cmとのことですが、経験上、大きいほうだと思います。肺にも転移しているとのことですが、臨床進行期分類ではステージW(最も症 状が進んだ状態)となります(乳頭癌もしくは濾胞癌で、年齢を45歳以上と推定しています)。同じ肺転移でも、45歳未満ではステージUなのに対し、45 歳以上ですとステージがWになってしまいます。この理由は、統計学的にヨード131内照射治療の効果が加齢とともに低下して、治療の選択枝が極めて少なく なってしまうことに基づいています。肺転移している状況から完治は厳しいと思いますが、(治療効果が低いといっても)癌の進行を遅らせる効果はありますか ら、積極的に治療をお受けになるようにご家族として応援してください。



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きぬさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月20日(日)01時29分39秒

 外科医は立場上、患者さまが手術に耐えうる状況であるならば、手術を勧めると思います。例えば、医師が担当している患者さまに「手術をしたほうがいい」 と伝えたにもかかわらず、患者さま自身の判断で放置し、数年〜数十年後、未分化癌(生存率0%)に変異してしまったとしたら、その医師としては非常に心が 痛むのだと思います。なぜ医師が手術を勧めるのか・・・それは「未分化癌に変異する可能性がゼロではないから」です。
 現在の医療技術では、数ミリしかない乳頭癌でも診断できてしまいますが、その多くは放置していても大丈夫なケースと考えられます。というのは、甲状腺と は全く関係のない原因で亡くなられた方の病理解剖を行って、偶然、小さな甲状腺癌が見つかるケース(ラテント癌)が少なくないからです。しかし、そのよう な症例のいくつかは、甲状腺癌を持っているということ自体に長年気付かず、高齢になったときに突然未分化癌に変異し、数ヶ月後には亡くなってしまう、とい うケースもあります。ご自身が甲状腺癌を自覚していないケースであっても、数ミリ大の乳頭癌と診断されたケースであっても、未分化癌に変異する確率は同じ ですが、いつ・誰が未分化癌を発症するかは誰にも予測不可能なのです。実際、業務上、私自身も何例かそのような症例を経験したことがあります。
 上記の内容を踏まえて、きぬさんご自身が手術を避けたいと思う気持ちと、手術を受けて将来未分化癌に変異してしまう危険性を除去したいと思う気持ちと を、天秤に掛けてどちらを重視するかをよく考えてご自身で結論を出して頂くことを切望致します。



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ゆきだるまさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月20日(日)01時04分8秒

 再手術、大変おつかれさまでした。放射線治療とはヨード131内照射治療でしょうか? 頚部リンパ節転移だけを治療の対象にするのであれば、内照射治療 は積極的には勧められないでしょう。というのは、リンパ節に転移した癌組織に対しては治療効果が低いからです。内照射治療は、遠隔転移の代表である「肺転 移」に対して非常に高い治療効果を示します(すべての患者さまに効果がある訳ではありません)。なお、内照射治療は一時的に強い副作用が現れますが、長期 的な副作用も無視できません。ゆきだるまさんは38歳とのことですが、内照射治療を受ける前後1年間は妊娠を避けるように指導されると思いますので、家族 計画も考慮しなければなりません。また、0.5gの甲状腺が残っているとのことですが、内照射治療を行うのであればその0.5gの甲状腺を再々手術によっ て切除するか、もしくは内照射治療を複数回行ってヨード131で破壊させるか、の選択をする必要が出てきます。いずれにせよ、肺転移が疑われていないのな らば内照射治療は切り札にとっておいてもいいかもしれません。
 今現在38歳であっても、甲状腺癌を切除した時の年齢が45歳未満で遠隔転移がなければステージTとなり、予後もよいと考えられます。また今回の再手術 で2個の転移リンパ節が見つかりましたが、統計学的には予後には関係ありませんので大丈夫です。おっしゃるとおり、今後また再発・転移したリンパ節が見つ かった場合、放置せずに再手術をお受けになれば大丈夫です。
 橋本病とバセドウ病は、大多数の患者さまで症状が正反対になります。バセドウ病は甲状腺機能亢進症の状態を呈し、橋本病は甲状腺機能低下症の状態を呈し ます。血液検査に関しましては2月22日に投稿した内容をご参照頂くとして、バセドウ病も橋本病も甲状腺の細胞成分に対する自己抗体が作られることが原因 で発症する病気ですが、TSH値で両者は鑑別されます。橋本病はTSHが高値に、バセドウ病はTSHが低値(TSH値は検出感度以下にまで低下するほどの 低値)になります。バセドウ病と確実に診断されるのは、(1)血液検査にて抗TSHレセプター抗体(TRAb)が検出されること、(2)TSHが異常低値 であること、の2点です。ゆきだるまさんはTSHが高値とのことですので、橋本病で間違いないと思います。しかし何故機能亢進症と診断されたのかは不明で すが、治療等により甲状腺ホルモンバランスの均衡が崩れいていた可能性は否定できません。もし可能ならば担当医に「血液検査でTRAbが検出されていたか 否か」を尋ねてみてはいかがでしょうか?
 ちなみに、橋本病もバセドウ病もTgAb(抗サイログロブリン抗体)が検出される症例が多いですが、「橋本病やバセドウ病と診断されたから、サイログロ ブリン値が再発の参考にならない」のではなく、「橋本病やバセドウ病と診断され、血液検査にてTgAbが検出されたから、サイログロブリン値が再発の参考 にならない」のです。



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ご意見聞かせてください 投稿者:みー子  投稿日: 8月19日(土)14時56分0秒

初めて書きこみさせて貰います。6月に乳頭ガンと診断されて手術に向かって検査を済ませたのですが術前検査の際に「脊椎狭窄があります」と言いましたら途 端に医師は「手術に6時間かかるので甲状腺の手術が成功しても手術時の態勢の為に足が麻痺したら・・・手術するしないはご自分の判断に任せます」との事で 手術しかないと言われながら自分で決められずに悩んでいます。ガンは1,5センチと1,8センチが3個あります、その他には石灰状がいくつかあります、リ ンパ節にも数個転移があります。今月初めからチラージンを朝一錠飲んでいます。私立の大学病院へ通っているのですが別の大学病院へ行くべきかも合わせてご 意見聞かせてください、お願いします。




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橋本病?バセドウ病? 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月18日(金)23時55分3秒

こんばんは。恥ずかしいのですが、まだまだ自分の病気を理解出来ていません。
そこで教えて頂きたいのですか・・・橋本病とバセドウ病は症状が違うものなのですか?
以前、自己抗体(TgAp/TPOAb/MCPA)が高値でTSHも高値であった事から橋本病と診断(手術した病院ではありません)されていたのですが、 今回入院した際にバセドウ病と言われました。但し私は甲状腺が0.5g残っているだけなのでバセドウ病の再発は無いとの事です。バセドウ病は機能亢進症で すよね?(4年前より機能亢進症と診断されていました)
サイログロブリンの値での再発・転移の判断は橋本病では出来ないと認識していますが、バセドウ病では可能なのでしょうか?
自分なりに色々調べてみましたが理解出来ませんでした。よろしくお願いします。




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まるさんへ 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月18日(金)23時27分2秒

レス有難うございます。
ヒリヒリ感は私だけではなかったのですね。気長に治るのを待つしかないですね。
お互い頑張りましょう!




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ゆきだるまさんへ 投稿者:まる  投稿日: 8月18日(金)22時47分52秒

私も術後2ヶ月半くらいになりますが、アゴの辺りの皮膚はまだヒリヒリする感じしてます。来週からお仕事復帰されるということですが、まだまだ暑いので無 理せずお仕事してくださいね。




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めろんさん、ちゃたさんへ 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月18日(金)08時45分1秒

レス有難うございます。
何度も首にメスを入れるのは本当に怖いですよね。でも"出来れば取る"を繰り返せるのも
甲状腺の癌だからですよね。切っても切れない一生のお付き合いですから・・・
今はリンパ郭清した方の首から肩にかけての腫れと凝りがあります。それと皮膚のヒリヒリ感(触ると日焼けの後の感覚みたいな・・)があります。
これは日に日によくなると思うのですが・・・不自由です。来週より仕事に復帰します。
お互い頑張りましょうね。有難うございました。



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はじめまして 投稿者:きぬ  投稿日: 8月17日(木)20時52分46秒

きぬ(46歳、女)と申します。
以前より甲状腺機能に異常があり、十数年来伊藤病院で年1回程度の経過観察をしてきました。本年6月の受診時のエコー及びその後の細胞診で気管近接に 5mmの乳糖癌と診断され、手術を推奨されています。各種ホームぺージや医学書で情報を確認すると手術を勧めている情報とあわせて、1cm以下ぐらいの微 小癌は手術ではなく経過観察との記載も多く見受けます。医師は部位、年齢などから考え手術を進められていると思うのですが、私自身もう少し経過観察でも良 いのではという若干の疑問が残っています。受診先を考えるとセカンドオピニオンをほかに求めるのはどうかなとも考えたため、細胞検査士様のご意見をお聞か せいただければと思います。よろしくお願いいたします。



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ゆきだるまさんへ 投稿者:ちゃた  投稿日: 8月17日(木)19時35分22秒

再手術 お疲れさまでした。

私の担当医は「僕が担当した患者さんで再手術の最高数は7回」と言っていました。すごいです(@_@;) 何度も手術をすると傷ももちろんですが、首が段々細くなっていき、頭の重みを支えきれずに肩凝りがひどくなるということでしょうか?それもまた不安です。 ゆきだるまさんは肩凝りはいかがですか?

私は今月のエコーでは再手術は確定しませんでした。次は11月です(>_<)



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ゆきだるまさん 投稿者:めろん  投稿日: 8月17日(木)08時59分58秒

おかえりなさい。
今回は、リンパ郭清の手術だったんですよね。
私は、お医者様に再発のたび、ちょこちょこ取っていくことになる・・と言われています。首、傷だらけになっちゃいますよね。今の傷もケロイド状に盛り上 がって赤くなってます。2ヶ月後に気になるシコリを外来で取ろうか・・と言う話になってます。
私の住んでる地域では、QOLを優先している気がします。
予後に問題ないといっても乳頭癌とは長い付き合いになりそうなので、お互いがんばっていきましょう。



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帰ってきました 投稿者:ゆきだるま  投稿日: 8月16日(水)23時18分59秒

こんばんは!再手術を終えて帰ってきました。頚部リンパ郭清した為でしょうか?手術痕周りがかなり腫れて、つらいです(涙) 手術・病理の結果ですが、2 個の悪性が見つかり、これが転移or取り残しなのかは判断出来ないとの事でした。2回の手術トータルでみた場合の転移確率からすれば放射線治療を"する "・"しない"のギリギリのラインのようです。放射線は副作用もあり、又長期に渡る治療の為、受けるべきか?悩んでいます。

細胞検査士様へ
私の年齢(38才)でも頚部リンパへの転移は予後に関係ないのでしょうか?
転移が見つかれば再手術で大丈夫でなのでしょうか?
よろしくお願い致します。



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細胞検査士さまへ 投稿者:アッシュ  投稿日: 8月15日(火)22時28分34秒

すごく丁寧に回答いただき、ありがとうございます!!主治医に聞いても分からない事を教えていただき感動しました(><)!低分化タイプと低分化癌が違う ものとは知りませんでした。細胞検査士さまのおかげで、自分の病気をようやくきちんと理解する事ができました。これで前向きに明日からまた頑張って生きて いけます^^本当にありがとうございました。



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アッシュさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月15日(火)21時48分36秒

 乳頭癌は組織学的に高分化型と低分化型に分類されていましたが、現在はこの分類では事実上していません。以前は、「乳頭癌」「濾胞癌」「髄様癌」「未分 化癌」と分類されていましたが、2005年の癌取扱い規約の分類で「乳頭癌」「濾胞癌」「低分化癌」「髄様癌」「未分化癌」と分類されるようになりまし た。つまり、統計学的に乳頭癌の高分化型と低分化型では予後にほとんど差がない、と判断されたことになります。そういう意味では、「乳頭癌の低分化型」と 言われたとしても、問題ないと考えます。もちろん、高分化型に比べればタチが良くないことは事実ですので、転移や再発を起こす可能性が若干高いと思います が、10年・20年・40年後の予後にはほとんど差がない、と考えてください。ちなみに「低分化癌」というのは今回の改訂で新たに加えられたタイプです が、これは「低分化型」とは意味が違いますので混同しないで下さい。低分化癌は乳頭癌や濾胞癌の中でも予後がかなり悪い(未分化癌よりも良いが)タイプの 組織型で、術後管理を厳重にする必要があるものです。
 アッシュさんのTNM分類の意味ですが、
T3:「甲状腺癌が、甲状腺被膜の外にわずかながら浸潤している」という意。
N1a:「頚部リンパ節に転移があるが、広範囲に転移しているわけではない」という意。
M0:「遠隔転移を認めない」という意。
Ex1:「癌の浸潤が甲状腺被膜をこえるが、ごく一部に留まっている」という意。
です。
質問@:「Ex1」というのは「T3」と同じ意味を持ちます。ちなみにT3は上記のほかに、癌が甲状腺内に限局している場合は4cmをこえる大きさの場合 にT3が分類されます。
質問A:高分化型であっても、低分化型であっても、手術方針には変わりありません。「Ex1」という分類からわかるとおり、浸潤はごくわずかですので広範 囲に切除してしまうと後遺症が強く出てしまい、術後のQOLを損ねることになりますので、今回お受けになった手術が最善だったのではないでしょうか。
質問B:「予後」というのは、死亡率を計算した場合の統計学的な数値で、再発や転移の有無は考慮されていません。乳頭癌もしくは濾胞癌で、年齢が45歳未 満で遠隔転移がなければ全例でステージTとなるのは、ヨード131の治療効果が高く死亡するケースがほとんどないためです。低分化型であれば転移や再発の 可能性が若干高いと予想されますが、アッシュさんの年齢で乳頭癌の場合、頚部リンパ節への転移は予後には一切関係ありませんから、もし再発したとしても再 手術をお受けになれば、10年後だけでなく40年後も大丈夫です。




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教えてください 投稿者:ころ  投稿日: 8月15日(火)18時52分7秒

私の父が甲状腺癌と診断されました。腫瘍は3cmあるそうです。これは大きいのでしょうか?そして肺にも転移しているそうです。これは治る確率はあるので しょうか?教えてください。



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細胞検査師さまへ 投稿者:アッシュ  投稿日: 8月15日(火)07時44分37秒

はじめまして。私は29歳女性です。先月の28日に甲状腺乳頭癌のため、甲状腺右葉切除、頚部リンパ節郭清(D2a)の手術をうけました。先週退院後初め ての外来診察で、病理組織の結果、低分化型の乳頭癌といわれました。低分化型と言われたのはやはりショックでしたが、主治医の先生はあまり説明をしてくれ ないので、自分でインターネットで検索したところ、低分化情報はあまり多くないので、細胞検査師様、教えてください。
腫瘍自体は1×0.8cmで大きくはないのですが、2〜3個の腫瘍が集積したような形だったそうで(多発性?)また、場所が表面に近いため胸骨甲状筋に浸 潤と、右Vリンパ節転移により右反回神経に軽度浸潤していました。TNM分類ではT3、N1a、M0、Ex1、StageIと記載されています。
質問@上記のEx1とはどういった意味なのでしょうか?
A手術を終え病理組織の結果、低分化と分かった場合、再手術をしてより広範囲の切除をしておけば良かったということもあるのでしょうか?しなくていいので しょうか?
B29歳と言うことで、ステージ的には「1」にあたりますが、「T3」でなおかつ低分化ということで、予後はいかがなものでしょうか?進行は早いのでしょ うか?今後の定期検査と薬を忘れずに飲む事を守っていれば、低分化だからといって10年後に命にかかわるような事になる可能性は低いと理解していて間違っ てないでしょうか?
長い文章ですがすみません・・・。どうか教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。



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amiさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月11日(金)22時42分36秒

 現在はサイログロブリンが検出感度以下とのことですが、橋本病による「サイログロブリン抗体」が血液中に存在しないことも検査により証明されましたで しょうか? サイログロブリン抗体が存在する患者さま(=橋本病の患者さま)ですと、もし乳頭癌(もしくは濾胞癌)細胞由来のサイログロブリンが存在した としても血液検査にて偽陰性となってしまうので、サイログロブリンが検出感度以下の場合はサイログロブリン抗体が存在しないことが重要な要素となります。 もしサイログロブリン抗体が存在しない状態で、サイログロブリンが検出感度以下ならば、寛解に限りなく近い状態と考えて大丈夫と思います。
 ご心配されている胸膜肥厚癒着ですが、健常者でも胸部レントゲン写真にて同様の所見を示す症例は意外に多く、過去の結核菌感染による炎症性変化が原因の ひとつと考えられています。結核と言っても、今現在、結核に感染しているという訳ではなく、過去に肺に結核菌感染を起こし、その炎症が肺の表面の一部分に 広がり、その炎症部位(肺の表面)に接していた胸膜にも炎症が波及して、それらが治る(消炎)過程において炎症部位が線維化して肥厚(表面が厚くなる) し、また肺の表面と胸膜が癒着を起こしている状態、と考えられます。ですので胸部レントゲン写真にも胸膜の肥厚部位や癒着部位が写りますし、今後も消える (肥厚や癒着が治る)可能性は低いですが、甲状腺癌の転移や、現在巷で話題になっている中皮腫とは鑑別できますので、心配無用です。



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細胞検査士さんへ 投稿者:ちゃた  投稿日: 8月10日(木)22時00分54秒

この(今回初耳だった)2cm→1.5cmは悪性でないという可能性が高いのですね?! (^。^;)
ほっ としました。

がしかし前々からの1cmのものについては変化なしだったので、今後も経過観察していく必要があるということですね。これも小さくなってくれればいいので すが、1cmの大きさを1年キープしています。次回は半年後にエコーです。またその頃に報告に参ります。困ったことになりましたら、また相談に乗ってくだ さい(^∧^)

TSHは今回初めて基準値に入りました。これもキープしたいです。チラージンの飲み忘れにはくれぐれも注意します(^。^;)

いつもありがとうございます。



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細胞検査士さんへ 投稿者:ami  投稿日: 8月10日(木)01時02分41秒

私は3年ほど前に乳頭がんで全摘しました。 現在チラージンを2.5錠飲んでいます。術後サイログロブリンは感度以下ですが、気になることがあります。  毎年人間ドックで肺のレントゲンを撮るのですが、胸膜肥厚癒着と毎回コメントされます。手術した病院でも年に1度はレントゲンを撮りますが、ほぼ同じよう なことを言われます。昔の炎症跡のようだと言われますが、転移の可能性もあるのではないかと不安です。 胸膜肥厚癒着とはどんなものなのでしょうか? 


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細胞検査士 様へ 投稿者:キット  投稿日: 8月 9日(水)20時30分5秒

医学的な見解、アドバイスいただき、本当にありがとうございます。本当に心強く思います。本日、1ヶ月後検診に行ってきました。先生からの病理結果やいろ いろ質問した返答を書きます。何かあれば、アドバイスのほどよろしくお願い致します。
・病理結果:写真を見ながら、右側の良性腫瘍、左側の癌の箇所を示してくれました。リンパ節は甲状腺の周りから左側を切除し、22個のうち10個転移して ました。・副甲状腺は1個を移植しましたが、血液検査のi-PTH値が7で低いので、ワンアルファ錠を飲み続けることになりました。・サイログロブリン値 が0.7で癌細胞が残っている可能性がある。次回に再確認する。(これが問題のようです。)・甲状腺刺激ホルモン値0.225でチラーヂンS錠を現状 (100+50ug)に+25ug飲むこととなる。・声については、次回に耳鼻咽喉科の先生に診てもらうということになりました。(声が戻るかどうか は・・・釈然としませんでした。)麻痺などの症状を改善する薬としてメチコバール錠(500ug)を出してくれました。次回の検診は1ヶ月後です。
細胞検査士さんのおっしゃるとおり、10月頃にはちゃんと声が出るようになる、くらいの心構えで日常生活を送って頂きたいと思います。



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キットさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月 8日(火)22時36分22秒

 手術により反回神経麻痺が起こった場合、通常3ヶ月程度は回復しません。キットさんの場合は10月頃にはちゃんと声が出るようになる、くらいの心構えで 日常生活を送って頂きたいと思います。しかし、完全に元の声に戻るかと言うと、必ずしもそうとは限らないようです。反回神経麻痺を起こした患者さまのう ち、”以前の声と若干違う”と感じる方が少なからずいらっしゃるようです。どの程度、反回神経を傷つけたかによって回復の程度が異なるようですので、一概 には言えないと思います。しかし、反回神経を完全に切断してしまった場合は、切断した側の声帯は二度と機能を取り戻すことはありませんので、反対側の声帯 で発声をカバーできるようになるまで、相当な期間(数年単位で)が必要になる場合もあります。3ヶ月以上経っても声が回復しない場合は、耳鼻咽喉科等で声 帯の動きを喉頭鏡検査で確認してもらったほうがいいでしょう。
 水などを飲み込む際にむせてしまうのは、反回神経が正常に機能していない影響が考えられます。これも声の戻りと同じくして徐々に回復していきますので大 丈夫と思います。肩こりは多くの患者さまが訴える症状のようですが、手術にて切開した部分(頚部の内部も含めて)を無意識のうちにかばっている影響がある のかもしれません。これも経過観察によって改善されると思いますので、とりあえず対処療法でこりをほぐしてほしいと思います。



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ちゃたさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月 8日(火)22時21分34秒

 返信が遅くなりました。リンパ節の大きさが前回に比して小さくなっていたとすれば、転移の可能性はほとんどないと思って大丈夫です。通常、転移したリン パ節の大きさは変わりませんので、今回のリンパ節は反応性のものと考えます。今後はチラーヂンの飲み忘れにはくれぐれも注意し、甲状腺刺激ホルモン (TSH)濃度を不必要に上げないように心掛けて日常生活を送ってくださいね。



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フク様へ 投稿者:キット  投稿日: 8月 6日(日)20時52分2秒

励ましのアドバイス、ありがとうございました。同じ手術をされた方のお言葉は本当に心強く思います。1年先輩のフクさんのように、元気になることを信じ て、ストレスを溜めないよう気長に努めていきます。この先、また何かあれば投稿しますので、今後ともよろしくお願い致します。



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キットさんへ 投稿者:フク  投稿日: 8月 5日(土)22時28分44秒

久しぶりの投稿です。 フクこと50歳代の♂です。

私も去年の4月に乳頭癌で甲状腺全摘出、左右リンパ郭清の手術を受けました。
1ヶ月後の5月、此処の書き込みに、声が出にくくとても息切れがするので不安になって、投稿をしました。皆さんに励まされ気持ちが楽になりました。

思い起こせば、術後1〜2ヶ月は、声は出にくいし、息切れはするし、傷は付いても中の方がチクチク痛み不安でハンカチーフを首に巻いていました。勿論 水 はゴックンと飲むとむせてしまいチラージンを一錠づつ飲んでいました。首廻りもなぜかこり、流行っていたゲルマニュウムブレスレットを買って付ける有様で した。

しかし半年、一年たつうちに、自然に良くなり今では甲状腺を摘出した事を 毎日飲むチラージンで自覚しています。最近、飲み忘れそうになります(笑)

今年の7月、お祭りには神輿を担ぎましたヨ。(チュット疲れやすいですけれど。)
あのブレスレットも時たま思い出した様に付ける有様です。

キットさん大丈夫!! 先生を信じて体調を整えながら、過ごしてください。
日がたてばきっと楽になりますから、心配してストレスを溜めないようにしてください。

元気になった一年先輩のフクでした。



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アドバイスください 投稿者:キット  投稿日: 8月 5日(土)11時31分47秒

私は50歳の♂です。7/4に甲状腺乳頭癌で甲状腺全摘出、左リンパ節切除の手術をして、1ヶ月が経ちました。以前、雑談掲示板に投稿し、励ましのアドバ イスを受け、術後の辛さ苦しさは日にち薬と思い、とにかく1ヶ月間我慢してきました。でも、今の症状を思うと不安になり、投稿しました。現状を下記に書き ますので、経験者の方のアドバイスのほどお願い致します。
1、声がいまだに出にくく、嗄れており、辛い。(職場復帰してますが、会話ができずストレスが溜まります)癌細胞が反回神経(左)に接しており、反回神経 を少し削った(傷つけた)と先生がおしゃってましたので、その影響が大きいのでしょうか?元通りの声に戻るのでしょうか? 2、頸部、咽喉周りの腫れはだ いぶ引いてきたのですが、締め付け感は強くずっーとあります。水気のものを飲むとき、いまだにむせてしまいます。ツバを飲み込むときのどのあたりでゴロと したものを感じます。 3、左肩のコリがいまだに続いてます。以前よりは辛さは軽減しましたが、デスクワークのせいか、ひどく凝っており毎日のように肩に サロンパスを貼ったりしてます。
何か、ぐだぐだと書いてすいません。8/9に退院後の1ヶ月受診に行きます。そのときにいろいろ聞いてみようと思ってますが、その前にみなさんのアドバイ スをもらえれば心強いです。





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細胞検査士さんへ 投稿者:ちゃた  投稿日: 8月 4日(金)22時03分4秒

いつもお世話になっております。ちゃたです。本日検査に行ってきました。

[今までの経過]
昨年3月に左甲状腺と左リンパ郭清をし、同7月に1cmの腫大(取り残し)を確認。現在経過観察中。

[本日]
エコーをしました。前からある1cmの影については残念ながら未だ健在でした。但しサイズに変化がないため、もう半年様子を見てみることになりました。穿 刺はしていません。エコー上は綺麗な楕円形に見えました。「どんな感じ?やっぱり悪いもの?」と聞きますと「年配の方になら『悪いものではない』と言って るところ。でも若い人では開いてみるとあちこち飛んでた、なんて人も稀にいるからね」とのことでした。
それとは別にもう一箇所腫れてるところがあるようで1.5cmだそうです。それは前回既に発見されていたもので、前回は2cmだったのが今回縮んでいたよ うです。主治医は「小さくなったし多分悪性じゃないと思う」と言ってましたが・・。一般的に小さくなったものについては悪性度は低いと考えてもよろしいで しょうか?

1cmのについては大きくなっていなかったので ホッ としていますが、2cmの腫大については寝耳に水だったのでちょっとショックです。

またまた半年後に報告に参ります。



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細胞検査士様 投稿者:めろん  投稿日: 8月 4日(金)09時27分38秒

いつもありがとうございます。
そうですよね、治療は人それぞれで、効き方も違ってきますよね。
なんだか、安心材料が欲しくて聞いてしまいました。
深く考えないようにします(^。^;;



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めろんさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月 3日(木)22時05分8秒

 基本的に、手術をした時の年齢でステージが決まります。つまり、45歳未満(44歳以下)に手術をして乳頭癌または濾胞癌と診断され、遠隔転移がなけれ ばすべてステージTとなり、45歳を超えてもステージは変わりません。ただ、例えば45歳未満で甲状腺亜全摘を受けステージTと診断されたものの、45歳 を超えて残存甲状腺に新たな腫瘍が見つかり、残存甲状腺全摘術および頚部リンパ節切除を行なってリンパ節に転移が見つかった場合はステージが上がる可能性 はあります。しかしステージ分類はあくまでも一つの目安であり、45歳未満でステージTの患者さまでもヨード131がほとんど効かない症例もありますし、 45歳以上でステージW(遠隔転移あり)の患者さまでもヨード131に高い効果を示す症例もあります。統計学的にステージが上がるほど治療効果が低くなる ことは事実ですが、治療はやってみなければ本当の効果は分かりませんから、あまり深く考えないで下さい。



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かなさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 8月 3日(木)21時06分19秒

 腺腫様甲状腺腫は治療をしなければ徐々に大きくなっていくことが通常ですから、大きく腫れた甲状腺腫が気管を圧迫して喉の締め付け感として自覚している のかもしれません。しかし腺腫様甲状腺腫の根治には外科的切除しかありませんので、喉の締め付け感を我慢するか、出来れば避けたいという手術をお受けにな るか、どちらかを選択することになるのではないでしょうか。甲状腺ホルモン剤(チラーヂン)の服用で甲状腺腫が小さくなるという報告もありますが、あまり 期待しないほうがいいと思います。



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ごめんなさい 投稿者:もも  投稿日: 8月 2日(水)19時07分41秒

前に書き込みのあったみみさんと同じですね。。様子をみてみます。。。



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術後の痰 投稿者:もも  投稿日: 8月 2日(水)18時04分51秒

1ヶ月前に濾胞腺腫で手術して半分甲状腺を取りました。甲状腺の機能も問題なかったので薬は飲んでいません。最近痰がからむ感じがします。のども少しいが いがした感じもするので風邪のような感じもありますが、ほかに風邪の症状がないので手術の影響かな、と思っています。どなたかご存知ではないでしょうか?



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ステージ分類 投稿者:めろん  投稿日: 8月 1日(火)22時26分31秒

細胞検査士様。ステージ分類で気になったことがあります。
45歳を超えた場合、リンパ節に転移があるとステージVになりますよね。
45歳前に手術して、その当時リンパ節転移があったけれど年齢からステージTの人が45歳を超えてリンパ節に再発(取り残し?)が見つかった場合、いきな りステージVになってしまうのでしょうか?
いつも疑問に思ってました。
あくまでも、分類は発見時のものでみるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

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