2005年 12月の甲状腺の掲示板


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お久しぶり・・ 投稿者:チップ&ディール  投稿日:12月31日(土)23時39分54秒

皆さんお変わりありませんか?今年も後少し・・今年は私にとって忘れられない1年となりました。術後3ヶ月経ちました、泣いて苦しかった日々から前を向く 勇気をくれたこの掲示板で出会った皆さんありがとうございました。2006年もよろしくお願いします♪



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ありがとうございました 投稿者:ぽよ  投稿日:12月31日(土)22時40分5秒

 今年は、この言葉につきます。すべての事すべての方々に、ありがとうございました。先日、病院の検診で、「問題ないので剣道を再開してよい。」と言わ れ、ほっとしております。ただし、最低10年間は検査を続ける事が必要とのことで、永いお付き合いとなりそうです。しかし、この病気でいろんなことを学び 気づかされました。反省する事もたくさんあり、私自身いろいろ勉強になりました。喉もと過ぎれば なんとか・・・で元気になると我がままが出てきてしまい ます。これからは立ち止まって、よく自分の姿を見つめなおすよう勤めようと思います。この掲示板は、本当に心の支えでした、そしてこれからも。それから、 私のようなものでも同じ病気のことで悩む方のお力になれれば、と思っております。本当に皆さんありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいた します。



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細胞検査士さま 投稿者:ぷよぷよ  投稿日:12月31日(土)16時05分49秒

年末のお急がしいときに、早急にお返事をいただきありがとうございます。ロキソニンと抗生剤は5日分耳鼻科で処方され、それを飲み切った後、症状が軽減し ないため早めに細胞診の結果を聞きに行きました。耳鼻科の医師が、細胞診時に採血もしてないことや、細胞診後に急に硬く増大した痛みを伴うものであったた め、甲状腺の細胞診の手技等に不信感を持たれたことも、私の不信感につながるものがありました。結果を聞きに受診したとき、ロキソニンのみ追加処方され、 「今更、抗生剤を飲んでもしかたない。血液検査で炎症反応が出るはずも無い。(耳鼻科受診時の採血)ロキソニンを飲み切ってもまだ痛いのなら、また追加処 方する」との事でしたが、もともと胃潰瘍持ちで長期に鎮痛剤を飲むことは内科で禁じられていましたので、その処方分のみを飲みました。その後、細胞診時の 医師に受診しましたが、「甲状腺には痛覚がないから、痛みは気のせい。もっとあなたより重症例も見てるし、そんなに痛みや腫瘤感が気になるのなら手術で取 れば?まぁ大きなキズはできるけど!」って。左の細胞診をした訳でもないし、右自体もそんなに大きくもない。頚部の手術にリスクが無い訳でもないし・・・ かといって痛みや咽喉の閉塞感は続いている。本当に細胞診の結果を信じていいのか?と悩んでいたのです。外科系の医師は『切ればいい。』内科系の医師は 『様子を見ましょう。』に過去にも他の件で悩まされたこともあり、今回投稿させていただきました。細胞検査士さま、本当に親切なご助言ありがとうございま した。納得のいく方法を考えてみます。
一年過ぎるのって早いですね。この歳になると特にそう思うのかしら・・・
どうぞ皆様も良いお年を・・・



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ぷよぷよさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月31日(土)02時24分32秒

 右甲状腺の水様性液状物ですが、嚢胞(のうほう)内容液と思われます。甲状腺に嚢胞内容液(古い出血や、コロイド物質の貯まったものなど)が貯留してエ コーなどで見つかることはよくあることです。通常は放置していても大丈夫(人によっては数ヶ月単位で消失してしまいます)ですが、極めてまれに嚢胞内容液 として提出された細胞診検体から癌細胞が見つかることがあります。嚢胞内容液を顕微鏡でみると、赤血球の壊れたものやコロイド物質、組織球(白血球の一 種)、嚢胞壁を形成する上皮細胞が観察されます。細胞診的にはクラスTもしくはUと判定します。
 細胞診穿刺後に以前より硬いシコリがあるとのことですが、超短期的(数日〜数週間)に増大するシコリとして最も考えられるのは、細胞診穿刺後に徐々に出 血(甲状腺内出血)し、嚢胞内容液が入っていたスペースにその出血成分が貯留したものと考えます。甲状腺は非常に出血しやすい臓器なのです。
 のどの痛みおよび咽頭閉塞感は典型的な扁桃腺の腫れによる症状ですが、甲状腺穿刺細胞診が原因だとすれば、細胞診を施行する前の穿刺部位のルゴール消毒 が不十分だったために感染を起こしたのかもしれません。それとは全く関係なく、この時期、空気が乾燥していますから寝ている間に咽頭炎を発症したのかもし れません。いずれにせよ推測の域を出ませんが、たいていロキソニンを服用すれば痛みは抑えられるはずですが、一緒に抗生物質は処方されましたか?
 ロキソニンは非常に強い鎮痛作用がある一方、解熱作用と強い抗炎症作用も持っています。一見、抗炎症作用があれば炎症が治ると思ってしまいがちですが、 単に炎症細胞(=好中球やリンパ球などの白血球)の活動を抑えるだけの作用ですので、「炎症の原因」が治った訳ではありません。抗炎症剤の怖いところは、 白血球の活動が抑えられている間に病原菌が増殖し、かえって症状を悪化させる可能性が高いことです。また、病原菌が増殖すると炎症反応の一環として高熱が 出ますが、人体にとって発熱というのは、病原菌の増殖速度を抑える働きがある一方、免疫細胞の活動を活性化させる働きがあります。ですのでロキソニンを服 用すると、熱が下がって痛みも和らぐので患者さまにとっては症状が改善するため、「治った」と誤解してしまうのですが、実は病原菌にとって住みやすい環境 を与えているようなもので、病原菌は確実に増殖し、病状は悪化していることが少なくありません。そのため、ロキソニン等の抗炎症剤と抗生物質を同時に処方 するのが一般的なのです。私もロキソニンを持っていますが、風邪を引いて発熱しても数日間はロキソニンは服用しません。その間に免疫細胞に病原菌と戦わせ るようにしています。ロキソニンは、数日間の発熱により体力が消耗してきた時に服用して、食事が食べられるようにしたり入浴したりなどの気分転換をする際 に限るようにしています。余談で申し訳ありません。
 液状検体の場合、材料によっては、その一部のみを細胞診標本にすることは一般的であり、甲状腺の嚢胞内容液も例外ではありません。例えば腹水など、患者 さまによっては数リットル提出されることがありますが、とてもすべての材料を標本にすることは不可能です。検体をよく混和してその一部を標本にして細胞学 的評価を行ないます。もちろん、それで正確な診断ができるのか?と問われると答えは「ノー」ですが、腫瘍細胞がごく少数でない限り、確率的にはほぼ正確に 病変部を反映した細胞学的評価をしている、と(この業界では)考えています。このあたりの考え方は血液検査や尿検査と同様です。我々では「一般的」なこと ですが、患者さまからすれば未知の世界だと思いますし、”寝耳に水”的なことと捕らえられてしまうかもしれません。
 現在の症状がほとんど改善されることがなく、つらいようなら、転院することも視野に入れておくべきと考えます。美容室や理髪店に行って自分の気に入った ヘアスタイルでないときは、お店を変えることは一般的ですよね(私はいつもQBハウスですが)。その感覚で患者さまが病院選びをする時代になってきていま す。ご自身の身体なのですから、ご自身の納得いくまで追求することはとても大切なことと思います。



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みなさまへ 投稿者:森の娘  投稿日:12月31日(土)00時50分14秒


 掲示板をご覧のみなさまへ

 2005年がもうじき終わろうとしています。
 ご無沙汰しています。森の娘です。
 手術(乳頭癌にて甲状腺亜全摘、リンパ節郭清)から4ヶ月が過ぎました。
 先日の定期検査の結果も良好で元気にしております。

 絆創膏にかぶれてみなさまにいろんなアドバイスをいただいた傷口も
 おかげさまで痒みもすっかりとれ、ずいぶんきれいになりました。

 体力も回復し退院からもう8回も山に登っちゃいました。
 (実は主治医の趣味が私と同じ登山と判明!という嬉しい出来事もありました)
 
 いろんなことを考え、いろんな人に支えてもらい、
 いろんなことを学んだ4ヶ月でした。

 みなさまの書き込みにどれだけ元気をもらったことでしょう。
 細胞検査士さんの言葉にどれだけ心強く思ったことでしょう。
 ほんとうにありがとうございました。

 私の経験も誰かの役にたてたら、、、と心から思います。

 どうぞ、来年もよろしくお願いいたします。
 みなさまの2006年がよき1年でありますように、、、。



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細胞検査士様 投稿者:ぷよぷよ  投稿日:12月30日(金)20時41分34秒

細胞検査士様。いつもあたたかいお返事をされているのを拝見させて頂いてます。私事で恐縮なのですが・・・
昨年より風邪症状も無いのに咽喉が痛く、不快感が続くため耳鼻科を受診しましたが《異常なし。》安心しその事を忘れていた頃、偶然、咽喉にシコリを発見!
先々月、乳癌検診時にシコリを医師に伝えたところ、触診後「エコー、と細胞診をしましょう」と実施しました。
エコーでは、右に1.6mm 左に0.8mmの線種様甲状腺腫。右吸引細胞診で、茶色(古い出血)と、水様性の液状を採取。⇒ 細胞診に出す。
細胞診時は、たいした痛みもなかったのですが、一週間位して扁桃腺が腫れたかのような強い痛みと咽頭閉塞感、甲状腺部分に硬いシコリ(以前より明らかに大 きく充実性)、微熱が出現!耳鼻科受診しましたが、『耳鼻科領域での異常はない。血液検査も炎症反応はない。できれば早く細胞診の結果を聞くように』と言 われ、同病院の細胞診をして頂いてない医師(月に一度の担当制なので、次回受診日より早く)に受診し結果を聞いたところ、細胞診の結果は良性。(クラスは 不明)。痛みに対しては、「奥のほうの血管でも突いたんだろう!おれはそんな事したことないけど、細胞診した先生(レジデント)に言えよ!」とエコーもな くロキソニンの一週間分を処方。
ロキソニンを飲み終えても痛みはまったく治まらず。再度、細胞診時の医師に受診しましたが、「細胞診の結果は良性。内容物も水様性だから悪性じぁない! 『細胞診してから痛い。』って言うけど針を刺さずに細胞診できないでしょ!」って・・・再度エコーをしましたが、細胞診で抜いた同じ所に再度、水様性の物 が溜まっている。とのこと。(一ヶ月もたってないのに...)「 気にするから咽喉の腫れや閉塞感が増強するのよ!ほっといても大丈夫。」と、強気で言わ れるのですが、細胞診の際、プレパラートに採取した水様液を取りこぼしているのを見たんです。検体が水様性の場合、一部分だけでも正確な診断が出来るもの なのでしょうか?ちなみに咽喉の腫れも痛みも治まっていません。転院すべきか悩んでいます。どうかお忙しい時に申し訳ありませんが、ご助言を頂けたら幸い です。



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ぽん吉様へ 投稿者:ハチ  投稿日:12月30日(金)14時39分17秒

ぽん吉様、励ましのレスありがとうございました。
返事が大変遅くなりまして、申し訳ありません。

先週、検査入院から戻りました。今回はエコー併用の細胞診で、甲状腺とリンパ節からの診断となりました。診断結果は乳頭癌(ClassX)で、来月の中頃 に手術となりそうです。甲状腺右葉の摘出とリンパ郭清、動脈への癒着は大丈夫のようですが、静脈への癒着の可能性は高いそうです。実際に開いてみないとわ からないことも多いようですね。担当医の話では左葉にも3mmくらいの腫れがあると言われましたが、これは様子見ということで決まりました。再発したらそ の時に治療しましょうとのことです。
あとは手術を待つだけとなりました。悩んでも考えても仕方がないことだと割り切ったら、気持ちのほうも随分と楽になりました。スッキリとした気持ちで新年 を迎えることが出来そうです。一応病人ですので、お酒多少控えるつもりでいます(^^;
またお邪魔したいと思いますので、よろしくお願い致します。



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ミルキーさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月30日(金)01時05分26秒

 ミルキーさんのケースは、実は決して珍しいものではありません。細胞診の特異度(良性腫瘍を「クラスU」と判定できる率)は100%ではなく、形態学の 限界により患者さまにご迷惑をおかけする原因のひとつとなっています。臨床医は、細胞診の結果や画像診断(エコー、CT、MRIなど)および血液検査の結 果を総合的に判断して臨床診断を下します。ですので細胞診の結果が「悪性」であっても、画像診断で合致しなければ「癌」と臨床診断を下さないことになって います。
 ミルキーさんの場合は、手術して摘出した甲状腺腫瘍の病理組織診断の結果が良性腫瘍だったので、結果的には細胞診の判定は間違っていたことになります。 乳頭癌と間違えやすい良性腫瘍としては「adenomatous goiter(腺腫様甲状腺腫)」が挙げられます。乳頭癌はその名の通り、形態的に乳頭状の構造を示すのですが、ある条件下で細胞診の標本を作製した際 に、腺腫様甲状腺腫の細胞診標本で乳頭状を示してしまう場合があり(偽乳頭状構造)、乳頭癌と鑑別を要することがあります。ミルキーさんの標本を拝見した 訳ではないので、「典型的な乳頭癌」と評価された細胞診標本が、「細胞異型」なのか、「構造異型」なのかわかりませんが、構造異型で評価されたのなら腺腫 様甲状腺腫の誤診だったのでは?と推測されます。
 しかし、腫瘍によって甲状腺の大きさが5cmにも成長してしまっていて、気管を圧迫していたくらいな訳ですから、いずれにせよ手術することは避けられな かったと思います。また、細胞診でクラスUと診断された結果を、臨床医の判断でクラスVと修正することはあり得ませんので、恐らく前の病院のプレパラート を取り寄せて、(病理検査室にて)紹介先の病院で実施した細胞診の標本と見比べてみて、類似した細胞所見が多少なりともあったために、いちどクラスUで報 告した細胞診の結果をクラスVに訂正報告した、というのが真相だと思います。血液検査などの「デジタル値」は各病院によって多少の差はあるものの(測定法 の違いなど)、臨床診断が変わってしまうほどの差は生じません。しかし、今回のミルキーさんのような事例の最大の原因は、各細胞検査士の診断基準の差異に よるものです。同じ施設内でさえ、同じ細胞を見て「良性」vs「悪性」と意見が割れることが少なくありません(ちなみに私の職場ではその問題を解消するた めに、疑陽性症例(クラスVa以上)は複数人の細胞検査士による細胞評価を行なうこと業務化しています)。いずれにせよ、ミルキーさんの例は滅多に行なわ れる事ではなく、ご迷惑をお掛けしたことをお詫び致します。



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術後1年経ちました 投稿者:マム  投稿日:12月29日(木)22時10分14秒

先日術後1年の検査結果がでました。何も問題ありませんでした。
大学病院なのでまた画像,超音波画像、血液検査の結果をそれぞれ見せていただいて、自分の身体の状態がよくわかりました。「大丈夫」の一言に専門的な説明 が加わると安心感がありますね。いつもこのような説明があるといいのですが、現実には診察時間にも限りがありなかなか難しいものです。お医者様は忙しすぎ るのでしょうか。
その担当医の言葉なのですが、この病気は長く付き合っていくものなので患者自身が勉強して前向きに取り組むことはとてもよいことだそうです。その意味でこ の掲示板と出会えた私は本当にラッキーでした。私もささやかながら知っていること、経験したことはお伝えしたいと思っています。これからもヨロシクお願い しますね。



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悩んでいます。 投稿者:ミルキー  投稿日:12月28日(水)16時23分33秒

7月の人間ドックで甲状腺に腫瘍があると診断されました(触診)。長径5cm程で気管を圧迫しており、気管は曲がっていました(胸部X線)。最初の病院で の細胞診では、「典型的な乳頭癌で、クラスXです。」といわれました。困った顔をしていたのでしょうか。「大学病院の人たちと3人で見ましたから間違いあ りません。カルテにも書いてあります。」といって、その単語の部分を指さしてカルテを見せてくれました。「この病院では、手術ができないので、紹介しま す。」ということで別の病院を紹介してくれました。癌ということで、頭の中は真っ暗、家族も悲しみ、憂鬱な日々を送りました。この気持ちはたぶん、よく分 かってもらえると思います。ところが次の病院での細胞診の結果はクラスUでした。担当の医師も「おかしいな、リンパ節も異常ないし、声も正常だし。普通と は違う癌なのかな。」というわけで再度細胞診を行いました。もちろんエコー検診等も行いました。この病院での細胞診は全部で2回4カ所です。結果はガン細 胞は見つかりませんでした。そこで、この医師は最初の病院の医師に、「最初の細胞診のプレパラートを見せてもらいたい。」と電話をしました。一緒に聞いて いましたが、相手の医師はかなり自信ありげな様子でした。どうもよく知っている仲のようです。そして1週間後、「やはり癌ですね。クラスVにします。」小 生思わず「えー。何でですか。」といってしまいました。その後クラスVということで右葉摘出とリンパ節郭清の手術をしました。なぜか分かりませんが、最初 は乳頭癌なら全摘出といっていたのに変更になりました。そして、組織診の結果は「クラスU」の良性腫瘍であり、リンパ節も全く異常ありませんでした。
私のクラスXの乳頭癌の細胞はどこに行ってしまったのか。悩んでいます。



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細胞検査士様 投稿者:ぽん吉  投稿日:12月27日(火)14時59分17秒

細胞検査士様、お返事ありがとうございました。
最近、掲示板を見れず、
お返事が遅くなり申し訳ございません。
主人の場合は、もう一方の甲状腺にも原発癌が
見つからなかったので、転移のほうだと予測して
手術を行いました。今度は半年後に検診となっています。
家族一丸となり、ストレスをためないように、
前向きに生活していこうと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。




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細胞検査士さんへ 投稿者:真理子  投稿日:12月26日(月)01時01分57秒

こんばんは。とても詳しく説明を書いてくださり本当にありがとうございます。
細胞検査士さんのおっしゃる通り”神のみぞ知る”ですね。クヨクヨして生活をしてはいけませんね。前向きにストレスをためないように生活をしなけれ ば・・・(^_^;)
髄様癌に有効な治療法が一日でも早く実用化される事を祈っています。
免疫を高めるために岩盤浴にでも行ってみようかな(笑)
本当にお世話になりました。また解らない事があれば相談にのって下さい。m(__)m



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真理子さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月25日(日)02時15分55秒

 全身に起こりうる腫瘍のすべてにおいて言えることですが、再発・転移を起こすか否かというのは”神のみぞ知る”領域ですので、医師にも私にも誰にも何と も言えません。不安などに耳を傾けてもらえないというのは医師にもよると思いますが、そのような不安な気持ちこそ、この掲示板に思いっきり書き込んでみて はいかがでしょうか。自分の中でのモヤモヤとした気持ちを文章にし、同じ経験をされた方からアドバイスを受けることで、少しでもつらい気持ちを楽にさせる ことがこの掲示板の使命と考えます。ご友人の同情よりも同じ経験をされた方のひと言のほうが貴重ではないでしょうか。この掲示板でご質問される多くの内容 は、学術的によく知られていることですのでお答えできますが、時々即答できないご質問もあり、その時は付き合いのある医師に個人的に聞いたりもしていま す。お答えできる範囲でお知らせしますので、また何かありましたら投稿してください。
 悪性腫瘍だと告知されて平気でいられるひとは皆無でしょう。人間は約60兆個の細胞から構成されている、というのはご存知だと思います。では、1日に数 個〜数十個の癌細胞が全身のどこかしらで発生している、というのはご存知でしょうか? ここでいう癌細胞というのは、遺伝子の突然変異などで正常細胞が癌 化した(自律的増殖能を持ってしまった)悪性細胞を指します。しかし、これら悪性細胞は免疫細胞などの働きにより、ごく初期の段階で破壊されるために”癌 組織”には至らないと考えられています。しかし不幸にして免疫力よりも悪性細胞の増殖力が強かった場合、10〜20年後に”癌組織”として自覚症状に現れ たり検診時に見つかったりするのです。免疫力を落とす最大の要因はストレスと言われています。子供の頃からストレスを感じることが多かったり、恋愛・就 職・引越し・人間関係など大人になってからのストレス要因も多いですが、その”はけ口”がない方(ストレスを溜め込んでしまう方)ほど癌になりやすいと考 えられています(もちろん統計学的に証明されている訳ではありません)。ですから「常に前向きに、ポジティブに」というのは癌と戦うためにも是非心得てお いてほしいと思うのです。
 現在、甲状腺髄様癌には有効な制癌剤がないので定期検査をしっかりと受けて、再発・転移を起こしたとしても初期のうちに見つけて治療すれば大丈夫だと書 きました。乳頭癌や濾胞癌に対するヨード131の内照射治療の歴史はわずか50年です。今の医療は日進月歩であり、遺伝子治療や免疫療法、テーラーメイド 医療(各個人の遺伝子のタイプによって、効果のある薬剤や放射線などの種類・量などを解析し、必要最小限の治療で最大限の効果が得られるようにする技術の こと)などが全世界的レベルで研究が行なわれています。アメリカで、まだ実験段階ですが、甲状腺髄様癌に対する(ヨード131に相当するような)新しい マーカーについて研究されていると聞いたことがあります。「現在」は有効な治療法がなくても、10年後・20年後に非常に有効な治療法が実用化されている 可能性はあります。ですので、その日が来るまで「常に前向きに、ポジティブに」生活し、定期検査はしっかりと受けていてください。
 全国的に寒いようですが、私の住んでいるところでは雪はまだ降っていません。真理子さんの所ではホワイトクリスマスですか? うらやましいです。子供の 成長って早いですよね。普段が忙しいほど、子供と一緒にいる時間が大切に思える今日この頃です。お子さんの笑顔に包まれながら楽しいクリスマスを過ごして ください。
☆Merry Christmas☆



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かすれ声さんへ 投稿者:真理子  投稿日:12月25日(日)01時52分44秒

心温まるお返事・・・本当にありがとうございます。
最高のクリスマスプレゼントです。この掲示板に投稿して良かった。



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真理子さんへ 投稿者:かすれ声  投稿日:12月25日(日)01時15分39秒

我が家にも、四歳と二歳の子供がおります。子供は、前向きに生きる力をくれます。子供だけ?と言うと鬼嫁に怒られそうなので、言い換えると、頼りにしてく れ、又心配してくれる家族がいれば、がんばれるという所でしょうか?それでも、頑張れ無くなった時、私はここで助けてもらってます。お読みになられている 方々は、真理子さんの気持ちをきっと、ご理解されてますよ。私も同じですから。



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細胞検査士さんへ 投稿者:真理子  投稿日:12月24日(土)03時14分15秒

私の質問に解りやすくお答えしていただき本当に感謝しております。
主治医に私の不安を話しても相手にしてくれません。細胞検査士さんの(あまり心配する必要ありません)と一緒の考えなのかな?必ずしも再発・転移するわけ ではないんですよね?もちろん検診は必ず受けます!!
自分がまさかこんな病気になるなんて・・・どうして私が・・・告知された時、本当に本当に泣き崩れ、悩み、悔やみました。友人が私を励ましてくれても(哀 れんでる)(きっとこの子は私じゃなくて良かったと思ってるんじゃないかな?)なんて本当に悲観的・最低な考えをしてしまいました。その時このサイトを見 て皆さん前向きに頑張ってるのを読み自分の小ささに泣けてきました。
そして細胞検査士さんのような心強い方と出会えたことを感謝しています。髄様癌について詳しく説明して頂けたものですから、ずうずうしく何回も聞いてし まった事をお許しください。これからも不安な事があれば相談にのって下さい。勝手な事ばかり書いてしまいすみません。

5歳と1歳の子供は昨晩の大雪のおかげで?雪だるまを作ってとっても楽しそうでした。子供の笑顔って最高ですね。これからもずっとずっとずーと笑って過ご したいものです。




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真理子さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月23日(金)12時38分48秒

 生存率というのは統計学的に”生存曲線”というもので示されます。発症後15年経過するとなぜ低くなるかという統計学的な理由はわかりませんが、やはり 再発・転移が大きく関わっていると思われます。髄様癌の場合は外科的切除以外に有効な治療法がないので、転移した場所や転移先での進行度に大きく左右され るということは否定できません。脳腫瘍でもそうなのですが、脳腫瘍の多くは良性腫瘍ですが、腫瘍が出来た場所によって外科的切除が出来ない(生命維持に必 要な部分を誤って傷つけてしまったり、開頭しても腫瘍にたどり着けない、などの理由)ということは珍しくありません。髄様癌の場合とは比較にはなりません が、例えば脊椎骨(背骨)に転移して症状が出るまで気付かなかったとしたら、手術したとしても後遺症として(脊椎骨切除によって)立てなくなる、脊髄にま で浸潤していたら半身不随になる、といったようなケースは考えられます。肺転移の場合も同様に気付かずに放置してしまうと転移した腫瘍が肺全体に広がって しまい、最悪の場合、両肺に転移巣が広がってしまうと切除できず(両肺を取ることはできません)、呼吸不全に陥ってしまう、というケースも考えられます。 もちろんこれは最悪の場合ですが、だからこそ、定期検査はしっかりと受け、早期に発見すれば早期に治療(外科的切除)が行なえますので、定期検査は大切に してください。
 甲状腺癌の場合、リンパ節に転移していたとしても、そこから全身に転移するかというとそうではありません。全身に転移する場合は甲状腺内での血行性転移 が主たる原因ですのであまり心配する必要はありません。また、進行は乳頭癌に比べたら早いですが、他の臓器の悪性腫瘍に比べたら遅いほうですのでこれもあ まり心配する必要はありません。
 



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細胞検査士さんへ 投稿者:真理子  投稿日:12月22日(木)00時19分38秒

ありがとうございます。
この前、本屋さんで髄様癌の生存率・・・10年70%・15年45%・・と書いてあり気分がブルーになってしまいました。どうして5年間でこんなに低くな るのか不安になってしまいついつい細胞検査士さんに聞きたくなってしまいました。
甲状腺内に(3センチ位)とどまっていた・・・でもリンパ節に転移していた・・。リンパ節に転移していたら他にも転移している可能性は大なのでしょうか? とても気分に波があり大丈夫だ!と思う時と不安で怖くなる時など気になって眠れなかったりします。
髄様癌は進行は早いんですか?すみません。質問ばかりで・・・。



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真理子さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月21日(水)23時53分9秒

 乳頭癌ならば再発・転移したとしてもヨード131内照射治療が有効ですし、もともと乳頭癌は進行も遅いこともあり、さちこさんの場合は47歳とのことで すから、きちんと定期検査を受けていれば寿命は全う出来るという意で40年という数値を使いました。
 一方、髄様癌の場合はヨードによる治療が無効であり、現在のところ有効な制癌剤がありませんので、再発・転移を起こしたら外科的に切除するしか有効な方 法はありません。そのあたりの事情が、乳頭癌や濾胞癌に比べると(統計学的に)予後が落ちる原因になっているのだと思います。具体的に何年、という数値を 示すことは誰にも出来ませんが、再発・転移を正しくフォローアップしていく中で万が一発見されたとしても早期のうちに切除・治療してしまえば大丈夫です。




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細胞検査士さんへ 投稿者:真理子  投稿日:12月20日(火)23時48分20秒

こんばんは。毎回,迅速な回答に感謝しているうちの一人です。
私も質問ですが、さちこさんの回答で(甲状腺乳頭癌であれば・・・あと40年は大丈夫です)と言う事ですが、髄様癌の場合はどうなんでしょうか?毎回、質 問ばかりして本当にすみません。



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細胞検査士さんへ 投稿者:さちこ  投稿日:12月20日(火)22時42分19秒

どうもありがとうございます。癌と分かってからずっと落ち込んでいて、手術が終わってからも不安で気持ちが、すっきりしなっかったのですが、細胞検査士さ んのお陰で大分元気になりました。これからは、前向きに生きていきたいと思います。



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かりんさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月20日(火)21時05分22秒

 胸部X線写真にてパラパラとというのは肺転移の早期ではなく、進行した状態によくみられる陰影です。かりんさんの場合、きちんと定期検査を受けている中 での異常陰影とのことで、進行した状態でないことは間違いありません。書き込みを拝見する限り、やはり炎症性陰影との鑑別が難しいようです。いずれにせ よ、来年のシンチグラフィ検査で判別されると思います(たぶん非腫瘍性だと、個人的には思います)。おせち料理にはヨードがたくさん入っていますから、シ ンチグラフィ検査にベストコンディションで臨むためにも、十分注意してください。




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さちこさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月20日(火)20時59分23秒

 甲状腺乳頭癌であれば、きちんと治療を受け、きちんと定期検査を受け、きちんとホルモン剤を飲んでいればあと40年は大丈夫です。万が一、再発・転移を 起こしたとしても、定期検査を受けていれば早期に発見できますし、早期のうちなら治療も早いですからね。くれぐれも常日頃から前向きに、ポジティブ思考で 生活していけば免疫力も上がりますから、今後を大切にしてください。




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なおさんへ 投稿者:たか  投稿日:12月20日(火)12時56分0秒

どうもありがとうございます。今母がかかっている病院は大学病院なのですが、耳鼻科でどうもそこのホームページをみると甲状腺癌の治療実績が記載されてい ないのでちょっときにはかかっていました。やはり組織を摘出して切片を甲状腺マーカーで染色しないと正確なことはわからないようですね。。
濾胞癌などは比較的増殖の遅いタイプなのですかね。調べる所によると......はやくよくなるとよいですね!




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たかさんへ 投稿者:なお  投稿日:12月20日(火)12時22分34秒

私は25歳の社会人(女性)です。2,3年前は別の病院で良性腫瘍といわれ経過をみていましたが、引越し勤務先がかわったこともあり、先日別の病院で見て もらい腫瘍が大きくなっているので(3〜4センチ)切除をすすめられ、手術がこわかったので別の病院でセカンドオピニオンを受けるべく見てもらいました。 そこでは、腫瘍が大きいではなく甲状腺濾胞癌の可能性が高いということで、病理検査でしか悪性かの判断がし難いといわれ、手術を決意しました。
良性から悪性に変わるわけではないけど、一見良性にみえて実は悪性の腫瘍だそうです。何より、甲状腺を専門で見ている信頼できる病院にかかることをおすす めします。患者にわかりやすくその辺り(良性や悪性、癌の種類)もきちんと説明してくれる病院に行かないと、私もはじめの病院では全く説明が不足してお り、不安な気持ちでいっぱいでしたが、今はやはりたくさんの患者さんを診ておられる、先生を信じるしかないなという気持ちです。素人であまり関係ないの に、でしゃばってしまってすみません。



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細胞検査士さんへ 投稿者:かりん  投稿日:12月20日(火)01時31分30秒

 私は、来年1月18日にCTをやります。その1週間前に甲状腺シンチグラフィーをやります。細胞検査士さんのおかげで自分の状態が良く分かりました。有 難うございます。レントゲンでは白いまるい点が一つ(先生はこういうのは大丈夫これが気になると言われました)パラパラとはなかった*のですが、???今 は、万が一でも大丈夫と思えるせいか検査の事は考えないでいられます。検査結果は来年報告しますね。これからもいろいろお世話になるかと思いますが宜しく お願いします。




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おおしえください 投稿者:たか  投稿日:12月20日(火)00時10分44秒

はじめまして、私の母が甲状腺癌らしくどういった対処をすべきか考えています。母は4年前に甲状腺癌だと診断され、ある病院ではすぐ摘出したほうがよい、 といわれ、second opinionをうけるべく別の病院にいったところ悪性ではないので経過を見ましょうとのことで3ヶ月ごとに触診と細胞検査とエコーをしてもらっていたら しいです。先月エコーの結果がぼんやりするといわれ、1月に再検査の結果がでるらしいのですが良性から悪性にかわることはよくあるのでしょうか?ぼんやり するという表現はなにを意味するのでしょうか?お教えください。ちなみにどのタイプの癌かは母は知らないようです。



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細胞検査士さんへ 投稿者:さちこ  投稿日:12月19日(月)23時39分27秒

色々、丁寧に説明して下さり有難うございました。
いつも、転移が頭の中から離れず、不安で一杯でしたが、大分安心しました。
でも、癌と聞くと後何年生きられるのかなあ?って思いますけど、私の場合は、どうなのかな?ってつくづく思います。後20年いいえあと30年は生きたいで す。
甲状腺癌になった人でも、定期検診してれば、その位長生き出来るのでしょうか?
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さちこさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月19日(月)20時29分36秒

 変な誤解を与えてしまって申し訳ありません。「首のしこりが卵巣癌の転移かもしれない」という意味ではありません。女性のお腹の中にある卵巣にも癌が出 来やすいのですが、卵巣癌の術前診断はCTやMRIやエコー検査にて行なわれますが、これら画像検査にて卵巣癌が疑われたとしても、お腹から卵巣に向けて 針を刺して細胞診を行うことは決してありません、というつもりで掲示板に書いた内容です。理由は、卵巣癌では内圧が高い場合が多いため、針を刺すと傷口か ら癌細胞がお腹の中に散らばってしまったり、最悪の場合お腹の中で破裂してしまい、非常に危険だからです。
 さちこさんの場合とは全く別の話ですので安心してください。




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細胞検査士さんへ 投稿者:さちこ  投稿日:12月19日(月)00時04分49秒

返信ありがとうございます。首の出血の事でずっと心配してたのですが、気持ちがすっきりしました。それから、すいません、卵巣癌って何なのでしょうか?




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さちこさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月18日(日)22時36分16秒

 細胞診の翌日に首のまわりが腫れた原因は、動脈のすぐそばのリンパ節(=しこり)を刺す際に、誤って動脈を刺したことによる内出血だと思われます。頸部 リンパ節を目的とした細胞診の副作用としてまれに起こることですが、特に心配ありません。なお、しこり(=甲状腺癌が転移したと思われるリンパ節)を(細 胞診用の針で)刺したとしても、癌細胞がリンパ節の外へ漏れ出ることはほとんどありませんし(ちなみに卵巣癌の場合は細胞診の針で刺すと癌細胞が腹腔内に 散らばる危険があるので実施しないことになっています)、動脈も静脈も血圧があるので、たとえ針で傷つけたとしても癌細胞が血管内に逆流することはありま せん。
 首の内出血は時間とともに元通りになりますし(もう元通りになっているはずです)、細胞診の誤穿刺による出血が原因で癌細胞が全身へ転移することはあり ませんので、それは心配無用です。
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細胞検査士さんへ 投稿者:さちこ  投稿日:12月18日(日)21時06分58秒

はじめまして。私は、今年の8月に、乳頭癌で甲状腺全摘、リンパカクセイをした47歳の主婦です。手術1ヶ月前の7月だったのですが、しこりに針を刺し て調べる細胞診をして、当日は、何でもなかったのですが、翌日の夕方から首全体が痛くなり、夜中に首のまわりが全体的に腫れてしまいました。
病院に行って診察したら血管を傷つけて出血したんだと思いますって言われました。
その日に痛み止めの薬をもらい7日位で腫れがひき元に戻ったのですが、
あれから、色々考えると、しこりから血液が漏れたとしたら癌細胞が血液と一緒に体全体に散らばってしまったんじゃないかと、今は心配で心配でなりません。
もしかしたら他の臓器までその血液が流れて行って体全体の転移の可能性は大なのではないのでしょうか?
首の出血の事は、主治医に聞くことも出来ず、毎日心配しています。細胞検査士さんはどのように思いますか?




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かりんさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月17日(土)22時32分29秒

 肺に炎症や腫瘍があると胸部X線写真にて影が写ります。むかし、SMAPの仲居君と竹内結子さんが共演した「白い影」という連ドラをご存知でしょうか?  普通、日常生活において影と言えば黒いのですが、X線やCTでは炎症や腫瘍は白く写り、それを影と呼んでいます。多発性骨髄腫を患った仲居君は、腫瘍の 転移部分が白く写るので「白い影」なのです。
 かりんさんの場合、胸部X線にて炎症や結核などの非腫瘍性病変と鑑別が難しい、何かの白い影が写し出されたために、転移との鑑別を目的にCTを施行する のだと思います。転移性陰影とは、癌が肺転移を起こした場合に写る陰影のことで、甲状腺癌の場合は「びまん性陰影(細かく小さな白い影がパラパラと写し出 される状態)」が特徴的です。
かりんさんは正月にかけてヨード制限をするとのことですが、来年施行するのはCTではなく、ヨードシンチ検査ではないでしょうか? また腺内増殖ですが、 甲状腺の場合は腺内転移という表現をしますが、これは甲状腺に出来た癌組織が、甲状腺内の別の部位に転移する状態を言いますので、かりんさんの場合は甲状 腺全摘とのことですので、これには該当しません。
 ちなみにですが、甲状腺癌の場合の転移性陰影は、炎症などの非腫瘍性陰影との鑑別が難しく、何回か(半年に1回とか)CTを継続して撮影し、前回とどれ くらい変化があるかを観察していくことになると思います。




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細胞検査師さんへ 投稿者:かりん  投稿日:12月16日(金)16時36分10秒

詳しく説明してくださり有難うございます。恥ずかしながら今までサイログロブリンなるものがよく分からず、まして自分の数値を教えてもらったことも聞いた こともありませんでした。だだ手術後から毎月血液検査をして異常なしで今まできました。(手術前も血液検査ではわからなかったみたいです。)いずれにして もCTを来年受けてすっきりしてきます。お正月をはさむので、ヨード制限はちょっと辛いですが、仕方ありませんね。無知で何をきいたらいいかわからなかっ たし先生も忙しくて聞いてこなければ説明しない、というかんじですか!今度はちゃんと聞いてきます。気にしないでとは言われてもあれこれどうも悪く考えて しまったようです。それからすいません転移性陰影ってなんですか?転移とは違うんですね。腺内増殖とも違うんですか?すいません無知で!お忙しいのにすい ません。よろしくお願いします。




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ぽん吉さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月16日(金)01時16分47秒

 ご主人さまの場合、確かに珍しいケースです。学会で報告できるくらいの症例かもしれません。摘出した甲状腺左葉にも全く癌組織が見つからなかったので しょうか? 甲状腺専門医とのことですので、摘出した甲状腺を5mm間隔程度で全割(摘出した甲状腺のすべてを病理標本にすること)したと思いますが、そ れでも癌組織が見つからなかったとしたら、
○原発部位(転移元)が、残存している甲状腺のほうにある
○微小乳頭癌が甲状腺内にあり、頸部リンパ節への転移を起こしたが、長い経過のなかで
 甲状腺内の原発巣が消失した
○たまたま病理標本に(微小な)癌組織が現れていなかった
 (病理標本は数マイクロメートルの厚さなので、例えば1mmの組織があったならば、
  2-400枚の病理標本が出来る計算になります。しかし実際には1枚の組織片から
  病理標本は1枚だけ作製します)
を考えました。頸部リンパ節の病理標本から「抗サイログロブリン抗体を用いた免疫組織化学的染色」を施行すれば甲状腺由来か否かの判別が可能になります が、通常の病理標本だけで甲状腺からの乳頭癌と確定診断できたのでしょう。
 しかし頸部のしこりに気付いてから手術するまでの期間が短いので、結果的には悪性だった訳ですので不幸中の幸いだったと思います。今後も定期検査を正し く受け、再発・転移の早期発見に心掛けておけば絶対に大丈夫ですので、お子さんの成長を楽しむことで今後の前向きな生活に努められることを強く希望致しま す。



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かりんさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月16日(金)00時42分6秒

 かりんさんは全摘されているとのことですが、定期検査での血液検査においてサイログロブリンの値はどのくらいなのでしょうか? 甲状腺全摘患者さまの場 合、身体の中にサイログロブリンを産生する細胞が存在しないため、血液検査においてサイログロブリンは検出されないはずです。胸部レントゲン写真にて異常 陰影を指摘されたとしても、(橋本病の既往がなく、抗サイログロブリン抗体は持っていないことが前提)サイログロブリン値が測定感度以下ならば転移である 可能性はゼロでしょう。恐らくですが「99%転移性陰影ではないと考えるが、それを否定するためにもCTを施行する」というニュアンスだと思います。ただ し、血液検査においてサイログロブリン値が数十ng/mlの値で推移しているとすれば、遠隔転移の可能性も否定できません。しかしとても大切なことです が、血液検査で異常が出たときは手遅れ、ということは絶対にありませんので大丈夫です。甲状腺を全摘する重要な目的のひとつが、サイログロブリンの検出可 否によって、再発・転移を容易に推測することなのです。血液検査で異常が出たらエコー検査やヨード131シンチスキャンなどの精密検査を実施する、という のが通常の流れですので、絶対に大丈夫です。
 また万が一、肺に転移したとしてもヨード131の内照射治療が非常に有効ですので、不安に思う必要はありません。内照射治療は転移の早期であればあるほ ど治療効果が高いので、そのためにもCTを施行して白黒をつけたほうがよいと思います。たしかに内照射治療前の(2週間前後の)ヨード制限および治療直後 の副作用は、患者さまによっては非常につらく感じることと思いますので、治療の時期は担当医とよく相談の上で決めるとよいでしょう。



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ハチ様・細胞検査士様 投稿者:ぽん吉  投稿日:12月14日(水)12時54分36秒

昨年の夏におじゃまさせていただきましたポン吉と申します。
掲示板は拝見させていただいておりましたが、久しぶりに投稿させていただきました。
私の主人(現在33歳)は昨年の7月に甲状腺乳頭癌と診断されました。
 ◎昨年2月:左頚部のしこりに気づく。
 ◎昨年2月〜4月:総合病院にて血液検査・レントゲン・エコーするも悪性との所見なし。
 ◎昨年4月:しこりをとるか否かどちらでもいいと言われ、とると判断。
       手術がいっぱいにて7月になる。
 ◎昨年7月:手術後の細胞診にて甲状腺乳頭癌と診断。
 ◎昨年10月:甲状腺専門病院にて再手術。
このような経緯です。
主人の場合は、PET含めさまざまな検査をしたのですが、甲状腺に癌がみつからないというめずらしいケースでした。(しかし、頚部リンパへの転移は甲状腺 からの乳頭癌)
結局、左に転移しているとのことで、左側の甲状腺摘出と転移しているリンパ節を
切除しました。(転移の1つが反回神経に浸潤しており、切り離したそうです。)
まだ子供が乳幼児だったため、とても不安でしたが、一年たった今は
毎日チラージンは飲んでおりますが、明るく前向きに生活しています!
ハチさんも不安はあると思いますが、がんばってください!!

細胞検査士様:はじめまして、ぽん吉と申します。
       主人のようなケ−スはやはりまれなのでしょうか?
       その当時はあまりないケースとのことで、
       とても不安でした・・・。
       今は、前進あるのみで今の生活を大事にしております!
         
 



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はじめて来させてもらいました。 投稿者:なろ  投稿日:12月13日(火)23時46分49秒

初めまして。
まさか甲状腺の掲示板!なんて単刀直入な所があるとは初めて知りました。

私は1年ちょい前に、甲状腺、副甲状腺、周辺のリンパ節、左側の首の筋肉を摘出しました。
甲状腺の肥大にて左側の筋肉は壊死していたそうです。
でも聞いてみるとバセドウ病ではなく、珍しい状態だったそうです。
最初症状が判定できなかったのでエコーとCTとMRIと首にぶすっと注射で摘出と
フルコースでした(汗
担当の医師も"うちの病院では処置した事のない症状なのではっきりした事が言えません。"
を手術の当日まで言ってられました。ちょっと焦りましたが・・・。

まぁそれでもなんとか直るみたいでまだ20代ですし、その当時は嫁さんもいなかったので
"へばってたまるか"の思いでした。

首と左上半身の微妙な障害を除けば、今はほんと元気です。
傷口も私はかなり大がかりだったので今でも目立ちますが、実の姉も同じ手術を
しておりまして(程度は私より軽いです。)
その姉の手術痕は全くわからないくらいです。

特に言いたい事はないのですがこんなやつでも元気にやってますよ、と
甲状腺で悩まれる方へちょっとでも足しになれば、と思います。

では、失礼します。



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はじめまして 投稿者:春  投稿日:12月13日(火)03時07分8秒

はじめまして、お邪魔します。

本日、母(73歳)が喉のしこりの検査結果を聞きに行き、悪性だと診断され
明日入院する事になりました。

当初、喉にしこりがあると最初に母に告げられら際、私がネットで検索して「90%
は良性で、残りの10%程度が悪性の部類のようだから、きっと大丈夫だろう」と話して
しまい、その残りの10%に自分が含まれていたのだと「もういつ死んでもいいから」と、
落ち込んでおり、少し絶望視している感があります。

検査結果を聞きに行く際、一人で行くと言って朝出掛けてから、夕方になってもなか
なか戻らないので、もしや新たに検査が必要だったのではないかと心配したのですが、
予感が当たってしまい、とても複雑です。

母は糖尿病でもありまして、直ぐには手術が出来ないとの事ですが、肺などに転移する
事が多いという事で、今は転移していないとの事で、年明けの手術を念頭に入れている
のだという事でした。

明日は詳しく直接医師にお聞きするのですが、母に安心させてあげられる言葉があったら
と思い、何かアドバイスが頂ければ幸です。



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転移? 投稿者:かりん  投稿日:12月12日(月)16時40分1秒

4月に全摘しました。久々のかきこです。今月の検診でレントゲンを撮ったのですが、先生は、「こうゆうのが気になるから来月はCTを撮りましょう.」と おっしゃいました。これって、「肺に転移ですか?」と聞いたのですが、はっきりお答えになりませんでした。私の場合、リンパ節転移は皮一枚でなく全摘して いるので大丈夫と思っていただけにとてもショックでした。
毎回血液検査していましたが、異常はなかったようです。手術前にも思ったのですが、血液検査で異常が出たときは手遅れなのではないでしょうか?肺に転移と 考えるととても不安です。お正月を迎えるのにヨード制限もゆうつです。外食できないと出かけることも出来ませんよね。ごめんなさいついつい愚痴ってしまい ました。どなたかアドバイスお願いします。



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ゆうさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月12日(月)00時51分34秒

 ポジティブに考えると、ゆうさんの場合は手術によって完治が期待されるために、触診のみで経過観察が十分と判断しているのかもしれません。経過観察の方 針は担当医によってバラつきがあることは否定できませんが、たとえ頸部リンパ節に(顕微鏡的な)転移があったとしても、術後4ヶ月ではほとんど変化はない と思うので、今回のゆうさんの場合は触診のみで大丈夫だと考えます。
 ひとつ提案ですが、患者さまの権利として「今後の経過観察の方針を教えてほしい」旨の質問を担当医にされたらいかがでしょうか? ゆうさんの希望とし て、半年に1回は頸部エコー検査と血液検査を実施してもらうように申し入れてみることをお勧めします。ご自身の身体ですので、現状の経過観察の方針に不満 を感じているならば、甲状腺専門の外科医が常勤している病院に転院することも大切な方法のひとつと考えます。



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みゃあみゃあさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月12日(月)00時30分46秒

 みゃあみゃあさんのコレステロール値を拝見しましたが、今のところ(ほぼ)正常範囲内ですので大丈夫と思います。しかし200mg/dl以上で推移して おり、どちらかというと高いほうですので今後も注意深く経過観察してください。中性脂肪が低いにもかかわらずコレステロールが高いとのことですので、慢性 甲状腺炎が原因であることが最も考えられます。
 慢性甲状腺炎では甲状腺濾胞上皮細胞が破壊されていくため、甲状腺ホルモンを産生する細胞数が減っていってしまいます。すると当然、血中の甲状腺ホルモ ン値が低下し、(理由はわかりませんが)コレステロール値が上昇するのです。今後、もしコレステロール値が240mg/dlを超えるようになったら治療が 必要と思います。一般的に慢性甲状腺炎の患者さまは抗コレステロール製剤が効きにくいので治療には甲状腺ホルモン剤が用いられますが、いずれにせよ今すぐ 治療を必要とする値でないことは確かです。なお、高コレステロール血症(目安として240mg/dlくらい以上)を放置すると動脈硬化が進行します。当 然、高血圧や心筋梗塞・脳梗塞などの発症リスクも高くなります(いわゆる成人病)。



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細胞検査士さんへ 投稿者:ゆう  投稿日:12月11日(日)00時33分24秒

こんばんわ。今日、検診でした。もうすぐ、術後4ヶ月になります。また血液検査をしてもらえませんでした。(術後、1回も)今日は、触診だけで終わりまし た。「血液検査はしてもらえないのですか?」と聞くのも、なんだか嫌だし。。これは病院によって違うのでしょうか?今日、主治医に「乳頭癌はリンパに転移 しやすいんですよね?リンパをとっていないから、心配です」と伝えると、「それを今から、経過を見ていくんです。」と言われました。手術後、がん告知を受 けた時、「綺麗に取ったので、再発の心配はないと言われたのに、今日のことで病院に不信感を抱いてしまいました。



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細胞検査士さんへ 投稿者:みゃあみゃあ  投稿日:12月10日(土)21時04分29秒

返信くわしくお書きいただき感激いたしております。ありがとうございました。しかも、わたしが知りたかったことばかりをお教えいただき、本当に感謝いたし ております。みなさんが細胞検査士さんの存在を心強く感じていられることが本当によくわかりました。
コレステロールについては、とても気になっていたことでした。平成12年に初めて異常に気づきました。職場の検査結果は平成10年は161,11年が 206,12年が224,13年が205,14年が235.15年が208,16年が179,17年203,術後の11月の結果が221でした。どうして だろう、中性脂肪が低いのに..と不思議に思っていたのですが、この病気になってから、本に高く出ると書いてありその関係かなあと思うようになりました。 高い値が出るようになったころから、慢性甲状腺炎の症状が出始めたということでしょうか。また、この値は異常でしょうか。何か注意が必要でしょうか。お教 えください。



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細胞検査士さんへ 投稿者:ハチ  投稿日:12月10日(土)08時39分47秒

とても詳しく、且つわかりやすい説明をありがとうございます。
私がしっかりと穿刺細胞診のことを担当医に聞いていれば、皆様にご迷惑をおかけすることはなかったと思います。自分の体のことなのに情けない限りです。
細胞検査士さんのレスを読み、血管癒着への不安も随分と解れました。ありがとうございました。
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ハチさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月10日(土)01時58分17秒

 ハチさんのように、頸部リンパ節の腫大を自覚して来院され、検査の結果で甲状腺乳頭癌が見つかるケースは少なくありません。男性の場合は「のどぼとけ」 が出っ張っていますから、多少の甲状腺の腫大には気付きにくいものです。また甲状腺の微小乳頭癌(大きさが1センチ未満のもの)が頸部リンパ節に転移して しまい、甲状腺内の癌組織全量よりも、転移先の癌組織全量のほうが上回ることも少なくありません。このような場合、甲状腺癌よりも先に頸部リンパ節転移が 先に見つかるのです(=ラテント癌)。
 「乳頭癌(papillary carcinoma)」という名称は、甲状腺癌のみに用いられる病名です。しかし”転移した頸部リンパ節の穿刺細胞診”という条件で、甲状腺乳頭癌と鑑別 を要するものとしては、肺癌の「高分化型 乳頭腺癌(papillary adenocarcinoma)」の転移が挙げられます。両者とも比較的異型が弱く、核内封入体などの所見を示しますが、可能性という意味ではゼロではあ りませんが、肺癌(乳頭腺癌)の頸部リンパ節転移は滅多にありません。
 頸動脈や頸静脈に癒着している可能性があるとのことですが、それらの血管のすぐそばにある頸部リンパ節に転移している状態を意味すると思われます。なお 癌細胞が転移リンパ節を破って、癒着している血管に直接入り込むことはないと思って大丈夫です。リンパ節も血管も、とても頑丈な膜で保護されていますの で、そう簡単には直接浸潤しません。
 また、甲状腺乳頭癌の進行速度(癌細胞の分裂速度)は一般的には非常にゆっくりですので、3ヶ月の差で悪性度が変わったり遠隔転移してしまったり、とい うことはありませんので大丈夫です。頸部リンパ節の腫れに気付いた10年くらい前には既に癌が存在していたはずです。それくらい、ゆっくりなのです。



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みゃあみゃあさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月10日(土)01時26分4秒

 返信が遅くなりまして申し訳ありません。TSHの正常範囲は0.3〜4.0μIU/mlくらいなので、11月測定の13.8μIU/mlは高値というこ とになります。みゃあみゃあさんは慢性甲状腺炎も患ってらっしゃるとのことで、TSHが高値になる原因はこれだと思います。慢性甲状腺炎というのは、ご自 身の甲状腺濾胞上皮細胞を攻撃(=破壊)してしまう抗体がご自身の身体の中で作られてしまう自己免疫疾患です。つまり、甲状腺ホルモンを産生する細胞が徐 々に破壊されていく病気なので、甲状腺機能低下症の状態に陥ります。その状態が長く続くと血中甲状腺ホルモン値が低下するため、脳下垂体がTSHを過剰に 分泌し、甲状腺機能を高めようとします。という訳で、慢性甲状腺炎の患者さまはTSHが高いことが少なくなく、代償性に残存甲状腺が腫大(非腫瘍性)する ことも多々あります。体のだるさや眠気は甲状腺機能低下症の代表的な自覚症状ですので、慢性甲状腺炎と関係があると思われます。検査値では確かに下限ギリ ギリなので薬の処方は見送られたのかもしれませんが、自覚症状としてつらいようなら、次回再診時に担当医に訴えて(試しに)チラージンを処方してもらい、 甲状腺ホルモン値を上げることも必要でしょう。
 しかしTSHが高いということは、もし身体の中に乳頭癌細胞や濾胞癌細胞が残存していればそれらも刺激してしまうことになるので、十分なフォローアップ が肝要です。なお、慢性甲状腺炎の患者さまの殆どは抗サイログロブリン抗体を持っていらっしゃるため、サイログロブリンの測定値はあまり参考になりませ ん。
 なお、副腎皮質ホルモン=ステロイドホルモンは血糖値を上昇させる作用がありますので、高血糖値だったのは恐らくそのせいだと思います。みゃあみゃあさ んの場合、甲状腺と血糖値には関連はないと考えますが、いずれにせよ高血糖状態が長く続きますと腎臓を傷めますので、定期的にチェックすることを希望しま す。
 総ビリルビンですが、前回と比べて下がっていますし、11月の測定値は恐らく正常値(上限くらい)だと思います。胆汁の通り道に何か異常があるともっと 上昇してきますし、甲状腺とはほとんど関係ないと思いますので大丈夫でしょう。ちなみに、コレステロール値上昇と甲状腺機能低下症とは関係があり、長期間 (何年も)高コレステロールの状態を放置しておくと血管を傷めますから、コレステロールの変動には注意してください。





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ありがとうございました 投稿者:ハチ  投稿日:12月 9日(金)20時36分53秒

おいちゃん様、Goiter様、レスありがとうございました。

私の場合は、頸部CTでリンパ節の腫れ、エコー検査で甲状腺に若干の腫れがあると指摘され、細胞診でクラスXの乳頭癌と診断されました。頸部〜胸部X線、 血液検査、甲状腺シンチ検査では、特に異常は認められませんでした。
細胞診の時に2回針を刺された記憶があるのですが、針が甲状腺に入ったのか、リンパに入ったのかわからず、後の細胞診の結果を聞いたときに確認するべき だったのですが、癌と告知され頭の中が真っ白になり、何もかも忘れてしまいました。私が皆様にお聞きしたかった事は、リンパ節から乳頭癌が見つかった時 に、甲状腺以外で考えられる臓器はどこなのだろうか?ということでした。説明不足によりご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

ここに書き込みをして、私と同じような境遇の方が他にもいらっしゃるとわかっただけで、随分と気持ちが楽になり、前向きに考えれるようになりました。本当 にレスありがとうございました。
12/15より転院先での検査入院が決まりましたので、結果がどうであろうと、今度はしっかりとした気持ちで行ってきたいと思います。



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失礼しました。 投稿者:Goiter  投稿日:12月 9日(金)18時57分50秒

Goter→Goiterです。



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はちさんへ 投稿者:Goter  投稿日:12月 9日(金)18時56分49秒

はじめまして、私もおいちゃんさん同様に数少ない男性の乳頭がんの一人です。

甲状腺がんの進行速度はきわめて遅いのが特徴とされています。中には未分化がんもありますが、これは早いのですが、はちさんの場合は違うでしょう。

ところで、はちさんの場合は、リンパ腺転移が見つかり、それが乳頭がんと診断されたのですか?甲状腺自体にはがんはないのですか?と言うか見つかっていな いのですか?
ご質問の意味がちょっとわからないのですが。

乳頭がんの場合は、まずリンパ腺腫脹でみつかり、原発があとでみつかることもあるようです。



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ハチさんへ 投稿者:おいちゃん  投稿日:12月 9日(金)09時39分42秒

ちょうど2年前に乳頭癌で全摘、リンパ郭清しました。私はここでは数少ない男性です。私の場合は術前には左葉のみなので、左だけ摘出と言われていました が、開けてみて鎖骨下リンパまで郭清しました。乳頭癌の進行速度ですが、色々な所に書いてあるように、非常に遅いようです。主治医には「15年以上育て続 けてきたんじゃない?」と言われました。乳頭癌の場合、遠隔転移はないようですね。つまり甲状腺から広がっていくだけのようです。だから私の場合、甲状 腺、頸部左右のリンパ節、鎖骨下リンパ節とやや広めに切除しましたが、切除部の外周の病理検査結果からお陰様で「取り残しはないでしょう」(あくまで予想 ですが)ということになっています。私の場合、動脈、静脈への癒着はありませんでしたが、反回神経には癒着しておりました。運良く、切断は免れ、術後数ヶ 月のみの声がれで、現在は声は戻っております。
 色々とご心配かとは思いますが、ゆっくり休養だとお考え手術に臨まれることをお勧め致します。甲状腺は脳下垂体が刺激するものだそうで、ストレスも甲状 腺癌の一因ととある本にも書いてありました。「人並み以上に気遣いしてこれまで働き過ぎたから」と勝手に理解し、手術直後は充分な休養、仕事を始めてもマ イペースでのんびりとやっています。



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初めて書き込みします 投稿者:ハチ  投稿日:12月 8日(木)19時19分9秒

皆様はじめまして。
先月、甲状腺癌右リンパ節転移と診断されました。告知された時は目の前が真っ暗になりましたが、落ち込んでばかりもいられず、情報収集していたところ、こ の掲示板を見つけた次第です。まだ情報収集中でして、わからない事が沢山あるのですが、どうしても気がかりな事が2つあります。ご迷惑でなければ、皆様の ご意見を聞かせて頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。
一つ目は、甲状腺癌の進行速度です。私は38歳男性でエコー、CT、細胞診で甲状腺癌(乳頭癌)右リンパ節転移と診断されました。(甲状腺シンチでは反応 無しでした)初診から現在まで1ヶ月くらい経過しており、更に転移したリンパの場所が頚動脈、形状脈に癒着してる可能性があるとのことで、都市の大病院へ とまわされました。そこで更に検査を行い、手術になるのは来年の1月くらいになるとのことです。実際、リンパの腫れに気づいてから3ヶ月は経過(実際いつ から腫れていたかは気づかず)しているわけですが、これだけの期間放置していても骨、他の臓器等への転移は大丈夫なのでしょうか?とても不安です。
もうひとつは、担当医の話では、まず甲状腺癌で間違いないでしょう。というお話だったのですが、乳頭癌で考えられる他の部位の癌とはどこなのでしょうか? もし知っている方がいらっしゃいましたら教えて頂けないでしょうか。
初めての書き込みで、不躾な質問ばかりで申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。




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未来さんへ 投稿者:がんのすけ  投稿日:12月 8日(木)13時39分40秒

旦那様も肺転移と闘ってらっしゃるんですね。
アイソトープ治療時の唾液腺の腫れはなかなか不快です。でも治療するからには仕方がないと諦めて、キャンディやガムや梅干しで何とかしのぐしかないです ね。
身体の中の癌を全滅させることができたらそれに越したことはないのですが、無理ならばせめて長く平和共存していきたいものですね。そのためにはこれからも 定期チェックを怠らず、地道に治療していくしかないです。
いろいろ大変かと思いますが、これからも旦那様を支えてあげて下さいね。
治療すると書いた私のカキコに対して、応援してくださってありがとうございました。



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細胞検査士さんへ 投稿者:みゃあみゃあ  投稿日:12月 7日(水)22時02分29秒

お教えください。甲状腺乳頭癌亜全摘、リンパ節郭清術を8月30日にしました。退院時は血液検査は下限ぎりぎりで薬を飲んでいません。9月28日の血液検 査結果は、TSHは3.53だったのが、11月2日に13.8に増えていました。(7月の人間ドック時1.2)。Free−T3は2.8が2.9、 Free−T4は0.9のままでした。体のだるさと眠気がありますが、このくらいだと治療の必要はするほどではないのでしょうか。(11月2日の時点だ と、サイログロブリン79、マイクロゾームは6400でした。慢性甲状腺炎があります。)
それと、血糖値が167になぜかあがっていました。7月の人間ドックの時は84でした。その時の負荷試験で、境界型と言われていましたが、その時は喉のこ えがれのために、副腎皮質ホルモンを耳鼻科で処方されていたためかなと思っていました。初めて異常が出たのですが、甲状腺と関係ないのでしょうか?
それと、総ビリルビンも高くでます。7月に1.6で、11月2日に1.2でした。これは無関係でしょうか?気をつけてみていく必要はないでしょうか? 



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不思議ですね〜! 投稿者:モコ  投稿日:12月 6日(火)17時41分16秒

術後すぐにかすれ声になる場合と5年後に突然出なくなる場合と・・・
でもがんのすけさんは1ヵ月後にはまたもとに戻るんですね!
それを繰り返されているのですね!!
不思議ですね〜!
私はもう戻らないかもしれないと、悲しい思いの日々を過ごしていましたが
ようやく今、自分の声を取り戻しました!
ホントに不思議です!
声がかすれているとき外から自宅へ電話したことがあり
留守番電話だったので吹き込みました!
かすれてやっと出している自分の声のテープを今でも大事にとっています!
取り戻したといっても、寒くなると、また声の調子が悪くなる時もありますが・・・
でも以前と比べると雲泥の差です!
もうすぐ術後1年です!
首の傷もだいぶん目立たなくなり、違和感もなく
過ごしています!
このサイトで勇気付けられ、頑張る力をもらいました!
ありがとうございます!
これから手術される方、術後すぐの方、
心身ともに癒える日が、必ず来ますよ。
私は今、時間も薬だということを、実感しています!




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がんのすけさんへ、 投稿者:未来  投稿日:12月 6日(火)05時54分15秒


無事ご回復に向われているようで何よりです。

今年の春、主人が甲状腺癌肺転移の診断を受けこちらのサイトに辿り着き皆さんのご意見を参考にさせて頂いてます。同じ症状をお持ちのがんのすけさんの投稿 は特に真剣に読ませて頂いておりました。治療を受けると決められた際は、時は遅かれ‘どうか上手く行きますように’と願った者の一人です。

主人もI-131の治療を行い、その後、2度程副作用による唾液腺の腫れを経験してはいますが、なんとか元気にやっております。

がんのすけさんもゆっくり休養され、早く元気になられますよう願っております。




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声帯のこと 投稿者:がんのすけ  投稿日:12月 5日(月)20時13分59秒

今回思ったのが、状態って時の流れと共に変わってくんだなぁ・・・でした。当たり前のことですが。
良い方向に変わればラッキーだし、悪い方向に変わることも、仕方がないけど、あるし。

そもそも、甲状腺癌の手術の次の日、「声出してー。」「あー・・・」「おお、ちゃんと出てる出てる。」と医者(外科)。
で、その約5年後、まるまる1ヶ月間パタッと声が出なくなって胸のレントゲン撮ったり、耳鼻科に行ったり。確かその時に気管支カメラ?で右の声帯の動きが 悪い、と言われました。点滴したり、ステロイド?の錠剤を処方されたりしたものの、結局声が出ない原因は不明。肺転移は判明しましたが。
その後も何年かおきに1ヶ月とか2ヶ月とか声が出なくなるものの、どうせ原因不明だし治療も当てにならないのでほったらかし。今回、初めに耳鼻科で診ても らってからほぼ10年目にして「右側の声帯が完全に麻痺しています。」って。

声に関しては恵まれている部類に入ります。パタッと出なくなる以外は声には別に異常はないです。それだけに、いつから完全麻痺なんだろーとちょい気になっ たり。どうせ今までの流れから行くとほぼ初めっからだろうけど。
耳鼻科の方で反回神経の通っているところに転移とか異常がないかちゃんと調べた方が良い、と言われました。けど、ねぇ・・・。小さければCTでは何も写ら ないだろうし、1番強烈にハッキリ写るであろうアイソトープ治療後の全身シンチでも首周りには何も写らないし(唾液腺除く)。検査するだけ無駄でしょう。
まぁいっか、とほったらかしにしていたことを、たまにしか行かない他科で思い出したように指摘されても、ちょっと困ってしまったりします。完全麻痺と言わ れても今の状況に何ら変化はないので、結局はほったらかしになるでしょう。

>koikeさん、ぽよさん、モコさん、リコさん
ご心配おかけしました。レスしていただいて嬉しかったです。ありがとうございました。
日に日に回復していますのでご安心下さい。

でも、この掲示板の趣旨からはずれてしまいますので、これ以降は甲状腺に関係のない今回の私事に関する私へのレスは、もうご遠慮下さいますようお願い申し 上げます。ごめんなさい。みなさん、ありがとうございました。<(_ _)>



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がんのすけさんへ 投稿者:リコ  投稿日:12月 5日(月)17時04分35秒

私もがんのすけさんの書き込みで励まされた一人です。
がんのすけさんの投書を見て思わずうれしくなりました。
私よりずっとお若いがんのすけさん。心の強さと優しさをいつも感じています。元気でいてください。



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お帰りなさい!がんのすけ様 投稿者:モコ  投稿日:12月 4日(日)23時38分49秒

あ〜〜良かったです!がんのすけ様が帰って来られて・・・
入院して手術だったのですか!大丈夫ですか?
傷のほうはまだ痛みが続いていますか?
元気なご様子にひと安心しましたが、どうぞご無理なさらないで下さいね!
声帯の動きが悪いというのは何か自覚症状があるのですか?
私もkoikeさんと同じく、手術で左反回神経切断により、
術後はひどいかすれ声に悩まされましたが、
主治医の言葉にはげまされ、1年後の今ほぼ回復しました!
寒いとまたかすれてきますが・・・
がんのすけ様の場合、どうして右が麻痺されたのかわかりませんが、
左が、とってもとっても頑張ってるんでしょうね!
私の場合、反対側が頑張ってくれるまで時間がかかりました・・・!
でもだんだん自分の声が戻ってきていると感じるのは、最上の喜びでした。
私は乳がんと甲状腺癌の二つ手術を経験しました。
病気をすると喜怒哀楽の感じ方がちょっと変わったような・・・
そんな気がします!





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ぼよさんへ 投稿者:kazu  投稿日:12月 4日(日)23時09分48秒

覚えていてくれてありがとうございます。
いよいよ明日〜入院です。先日入院を控えて、近所の友達に黙っていくのも失礼かと思い、癌と言うことは伏せて「入院するんだー」と話したところ、「ふ〜 ん」と、とても迷惑そうな態度をとられてしましました。私自身もナーバスになっていて過剰に反応してしまったのかも知れ無いのですが、ショックで少し落ち 込んでいました。
ぼよさんのカキコ見て元気が出ました。やっぱり同じ病気の人にしかわからないこと、たくさんありますね。余り気にせず、手術に臨みたいと思います。ありが とうございました。
私もブラジャー入れましたよ〜。
それでは、行ってきます。



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がんのすけさんへ、kazuさんへ 投稿者:ぽよ  投稿日:12月 4日(日)13時13分39秒

>がんのすけさん、お帰りなさい。私も心配していた一人です。がんのすけさんのレスでいろいろ助けられ勇気を与えられていたので、いったい何が起こったの か!と気をもんでおりました。しかし無事退院とのことで安心いたしました。これからもよろしくお願いいたします。
>kazuさん、いよいよ明日入院ですね。皆さんの受け売りの言葉かもしれませんが、無事退院をお祈りしています。心はkazuさんに寄り添っています。 kazuさんに言っていただきましたが、私も同じ言葉を送ります。手術室に入るのはkazuさん一人でしょうが、皆がついてますからね。退院の元気な姿を 思い浮かべております。
 もう入院準備は終わっているところでしょうが、私が持っていってよかったと思うものは、タオルケットもしくは大き目のタオルです。くるくる巻けばクッ ションになるし、枕や掛け布団になるからです。私は身体をお越し気味で斜めに寝るのが楽だったので重宝いたしました。それからブラジャーです。ずっと以前 ここの書き込みにブラジャーは術後すぐからブラをつけた方がいい、とありました。(大小関係なく。笑)私も半信半疑で持っていってずっとつけておりまし た。術後は本当にうっとうしい感じしかないのですが、
(私のバストはしてもしなくても同じじゃないか・・・・なんて)でも今考えるとやっておいて良かった気がするのです。後が楽なのはこのせいじゃないか、 と。それから、術後は食べるのが大変ですが、熱いもののほうが喉を通りやすかったです。熱いお茶やコーヒーは飲むのが楽でした。冷たい飲み物は何故かとて も飲みにくかったです。
 あまり役に立たないかもしれませんが、参考になれば。では、また元気なkazuさんにお会いできる事をお祈りしています。いってらっしゃい!



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おかえりなさい、がんのすけさん 投稿者:koike  投稿日:12月 4日(日)12時16分40秒

がんのすけさん復帰おめでとうございます。筋腫の手術を受けられていたのですね。
お元気そうなご様子で安心しました。これからもまた以前のようにいろんなアドバイスお願いしますね。
声帯の件、驚かれたでしょう。私は手術直後から医師に左はもう動かない、と言われていたので覚悟はしていましたが、動くほうの右の声帯が思いのほか頑張っ てくれて以前とほぼ変わらないぐらい声が出せています。つくづく人間のからだって不思議だなあと思いました。
私は他の部分は手術の経験はありませんが、喉頭癌の手術を受けられた方も首や肩の違和感はいつまでもあるとおっしゃっていましたので、首の手術はやはり特 別なのかなと思います。もちろん私も術後2年半、ずーっと違和感や不快感はありますが、慣れのせいか以前よりは気にならなくなりました。ながーいお付き合 いになるのでしょうね、きっと。

私は整形外科に勤めていますが、患者さんの中には完全に元通の体になりたいと思ってリハビリに通ってこられる方もいらっしゃいます。年齢的に若い方は可能 かもしれませんが、高齢の方などは100%の回復は無理かもしれません。でも、それが納得できなくて転々と医院を渡り歩いている方もなかにはおられるよう です。少しでもよくなる、または今より悪くならないという気持ちで治療にのぞんでもらえると、気持ち的にも楽になり体にもよい影響があると思うのですが。

術後の不快感も術前には思いもよらなかったものなので、私もなんとか100%にもどれないものかと悪戦苦闘した時期もありましたが、今は対症療法というか 暖めたり湿布を張ったり、少しでも不快感を取り除けないかと地味な努力をしています。みなさんもあせらず頑張ってください。何か良い方法があればまた教え てくださいね。




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ご心配おかけしました 投稿者:がんのすけ  投稿日:12月 3日(土)22時26分52秒

レスいただいてもお返事できないなぁと思ったので『しばらくおいとま』と書いたばっかりに・・・ご心配おかけしてすいません。実は前にチラッと書いたとお り子宮筋腫で切腹入院してまして、しばらくPCにさわれない状況でした。
今はまだ腸が動いたりすると中の傷が痛むので家でのんびりしています。
ごっそり取ったのにそんなに腹がへこまずがっかりです(笑)

ついでに今回新たに判明したこと。麻酔科での問診で声帯の動きが悪いと言ったら、急遽耳鼻科に行かされました。声帯の辺りまで管を入れるんで念のため調べ ると。数年ぶりにカメラで調べたら右の声帯が完全に麻痺していて全く動いてないとのことでした。左の声帯が代わりにがんばっているそうで。
オイオイいつからさ、前はそんなこと言うてなかったやん、と当然心の中で突っ込みましたが(笑)
耳鼻科で改めて反回神経の通っているところをちゃんと調べた方が良いと言われましたが、どうせ無駄だろなぁ。

中の傷の痛みやお腹を切った後の大変さは横に置いて、外側の傷について。
前に手術の縦切りと横切りの違いについて書きましたが、縦切りにしたお腹の傷は筋膜は切るものの筋肉は切らず、腹筋にはダメージがないので手術の翌日には もう歩けるなど割と楽なものでした。
これと比べると、横に切って首の筋肉を切断してしまう甲状腺癌の手術の方が、場所的には身体への負担は少ないものの、やはり傷の回復には時間が掛かるよう に思います。後々違和感も残りますし。
だからもしも術後1ヶ月ぐらいで、甲状腺手術の傷を帝王切開の傷と比べて治りが悪いと思っている方がいらしたら、比べない方が良いと思います。月単位、半 年単位の長い目で回復を待った方が良いと思います。そして若干の違和感には目をつぶるしかないと思います。

>モコさん、ららさん、ぽんすけさん、かすれ声さん
すいません。あまり大したことのないことでご心配をおかけしました。とりあえず元気ですのでご安心下さい。
お声をかけていただいて嬉しかった。ありがとうございました。

>みんさん
ご心配をおかけしてすいません。お声をかけてくださって、ありがとうございました。
またいろいろ大変だったようですね。でも立ち直られたとのことで安心しました。月並みなことしか言えませんが、いろいろ不安もあるかと思いますが、健康の ためにも出来るだけストレスを溜めないようにしてくださいね。みんさんおひとりの身体ではありません。どうぞご自愛下さい。



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小心者さんへ 投稿者:ななしです  投稿日:12月 3日(土)18時23分25秒

乳頭がんで右半分と左良性腫瘍を摘出、リンパ節にも転移があったものです。
右は、細胞診で確定で 左は疑いということでしたが のう胞でした。
手術まで半年あまりの間に 左の腫瘍は大きくなりましたが このタイプのものは
大きくなることも有るということでした。医学的な詳しいことはわかりませんが
良性腫瘍の場合、その中身だけを抜いたりする治療法もあるということのようです。

ここからリンクでいける医療機関のホームページなどをご覧になってみてはいかがでしょうか?
もちろん、病院へ行って医師に詳しく聞いて納得するのが一番ですが
土日をはさんだりで、思うようには行かないかもしれませんよね。
 自分の状態を正しく知るために 調べてみるのもいいかもしれません。
何せ 同じように見えても 十人十色の顔を持っていると思いますから。




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小心者さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月 2日(金)23時56分41秒

 2週間前と比べて明らかに大きくなっている、ということが本当ならば、それは危険なサインです。年齢的に未分化癌である確率はゼロに近いですが、甲状腺 の急速な腫大は分化の非常に悪い腫瘍と考えざるを得ません。個人的には明日にでも病院へ行って症状を訴え、以前にエコーで測定した甲状腺腫瘍の大きさと、 明日測定する大きさを比較してもらい、明らかに腫大しているならば精密検査や即時治療も必要かと考えます。もし腫瘍の大きさに特に変化はなく、大きくなっ た「気がした」だけであれば、手術は予定通り実施するのがよいかと思います。
 いずれにせよ、何らかの自覚症状があるならば、放置しておいてはいけません。
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ぽんすけさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月 2日(金)23時46分59秒

 ご存知と思いますが、術中センチネルリンパ節生検法は乳癌で普及した技術です。原理は、手術の前日に癌のある乳腺に色素やアイソトープを注入しておき、 手術時にその色素やアイソトープが一番最初に流れ着いた腋窩リンパ節を検知・摘出し、術中迅速病理診断を行なって『転移なし』であれば、センチネルリンパ 節よりも遠位(下流)のリンパ節にも転移がないはずなので、それ以上のリンパ節郭清を行なわない、というものです。
 乳癌手術にて腋窩リンパ節を郭清した場合の副作用は深刻で、程度の差はあれ大多数の患者さまで手術した側の腕の浮腫が起こります。これは腕から心臓に向 かうリンパ液の流れが(リンパ節を取ってしまったことにより)滞るためで、ひどい場合は何ヶ月も続くためにセンチネルリンパ節の有用性が非常に高いので す。もちろん、センチネルリンパ節生検を行なった患者さまと、行なわずに通常どおり腋窩リンパ節郭清した患者さまの間で予後に差はないことも立証されてい ます。
 確かに甲状腺の手術でもセンチネルリンパ節の概念はありますが、乳癌に比べれば有用性は低いと考えます。まず術後副作用に関して、頸部リンパ節を郭清し た患者さまと、必要以上の郭清しなかった患者さまとでは(先述した乳癌の場合に比べれば)大きな差はないという点が第一に挙げられると思います。頸部の浮 腫も、ほとんどの患者さまは軽微です。また、乳癌の場合は、色素(パテント青など)やアイソトープ(放射性テクネシウム)を使用することが研究により確立 されましたが、甲状腺の場合は歴史も浅く技術的にまだ確立されていないのだと思います。色素などを使用せずに、反回神経の近くに位置するV番リンパ節が甲 状腺から最も近いことから、便宜上、V番リンパ節=センチネルリンパ節と定義することもあると聞いたことがあります。なお、大変申し訳ありませんが、実施 している施設は存じません。
 頸部リンパ節郭清のメリット・デメリットは、ぽんすけさんの書き込みにあったとおりです。例えば乳癌の場合は、癌の大きさにより部分切除か全乳房切除か のガイドラインが存在するため、担当医(執刀医)や病院によって大きな差はありません。一方、甲状腺癌の場合は、担当医(執刀医)の個人的な方針で左右さ れるのが現実かもしれません。全く同じ病状の患者さまでも、A先生が担当した場合は「甲状腺全摘+リンパ節郭清」の手術となり、B先生が担当した場合は 「甲状腺亜全摘+術中に腫大したリンパ節があった場合はそれを切除」の手術となる、ということが日常的かもしれません。それだけある意味、手術の方法に よって予後に大きな差が現れることが少ない、と解釈することができます。
 なお、濾胞癌の患者さまが頸部リンパ節へ転移する確率ですが、過去10年分のデータで調べたところ、当院では5%でした。乳頭癌に比べれは桁違いに低い ものの、この数値を「まれ」と判断するか否かは微妙なところです。




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かすれ声さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:12月 2日(金)22時49分58秒

 永続麻痺にもかかわらず、営業職を続けていらっしゃるとのことで強い感銘を受けました。私も仕事上、営業の方とお話しする機会も多いですが、いつも気を 遣って頂いてありがたく思います。私は生来内向的な性格のため、絶対に営業職は務まらないと自覚しておりまして、いつも頭の下がる思いです。現在は医療技 術も進んでおりまして、反回神経の永続麻痺の患者さまでも、耳鼻咽喉科的な手術やリハビリによって日常生活に支障のない程度まで回復される患者さまがたく さんいらっしゃいます。
 また、腫大したリンパ節があるとのことですが、反回神経に近い部位のリンパ節(V番リンパ節)でなければ、摘出手術を受けても発声には影響ないと思いま す。かすれ声さんの場合、残存甲状腺全摘術は確かにリスクが高いと思われますので、手術せずに甲状腺を残したまま大量ヨード131の内照射治療を行ない (数回実施する必要があると思いますが)、正常甲状腺組織を破壊させる方法もあります。そうすれば残存甲状腺全摘術を受けたのと同じ結果が得られます。今 後の再発の程度や手術することによるリスクのバランスを考慮して、担当医と相談し最善の方法をチョイスすることを希望します。





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細胞検査士さんへ 投稿者:小心者  投稿日:12月 2日(金)06時08分20秒

すみません。ひとつ気になることがあります。2週間前に比べて明らかに腫瘍が大きくなっていると思います。これはやはり、進行癌なのでしょうか?普通の腫 瘍でもありえますか?また、手術の日を早めてもらったほうが良いのですか?いろいろ考えるとまた心配になってきました。



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細胞検査士さんへ 投稿者:小心  投稿日:12月 1日(木)21時54分31秒

詳しいアドバイスありがとうございました。とても参考になりました。本日、手術の予約をしてきました。あとは、良性であることを祈るばかりです。これから また、何か解らない事がありましたら投稿しますのでよろしくお願いします。この掲示板でのあなたの存在はとても頼もしく、みんなに勇気を与えてくれていま す。



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ぽんすけさまへ 投稿者:かすれ声  投稿日:12月 1日(木)21時45分9秒

ネギトロ落とさせてしまい申し訳ございません。ただし、細胞検査士さま他がおっしゃっている通り、リンパ転位の有無は、予後には大きく影響しないとのこと ですから、念のため申し添えます。



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濾胞癌の診断 投稿者:あおい  投稿日:12月 1日(木)14時56分46秒

 私は、手術前から、というか、細胞診の時点で、種類はわからないが癌だと言われていました。細胞の分裂具合?か何かといわれたような気がしますが、なぜ 癌だと確定したかは定かではありません。(あの頃は冷静さを欠いていたのと、勉強不足で、しっかりと主治医に確認していません)
 あと、手術前に濾胞癌であろうと診断されていました。初めて病院に行ってから、3週間くらいかかったと思います。
@細胞の形(?)からして乳頭癌ではない。未分化癌でもない。
Aカルシトニンの検査(注射をしてカルシトニンの上昇を見るんだったと思います)をしたが、値は上昇せず、髄様癌でもない。
B大腸や他の内臓からの転移を疑い、内臓のCTを取ったが、他に原発が見られない。
Cよって、濾胞癌だと思われる

との経緯だったと思います。術後、病理解剖の結果も、濾胞癌と考えて矛盾しない、とのことでした。
 リンパ節は、最初から郭清すると言われていました。最終的に濾胞癌だと思われるので、甲状腺に近い首の前のリンパ節を取る(髄様癌だと横もと言われてい ました)と言われ、そうしましたが、転移は無かったと聞いています。甲状腺は全摘にするかどうか私に任されましたが、リンパは聞かれないまま当然のように 取りました。どうなんでしょうね。
 私は、手術は全身麻酔で行い、手術時間は1時間40分くらいで、早い方だったみたいです。
 私が勝手に思ってるんですが、リンパをとったせいか、今は強烈な上半身の凝りに悩まされています。
 



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かすれ声様、有難うございます 投稿者:ぽんすけ  投稿日:12月 1日(木)13時39分41秒

連続して書込みをしてしまいすいません。
濾胞癌でもリンパへの転移も最近は稀ではないと報告されてるとのの事。
昼ご飯のネギトロ巻きを落としそうになりました。年間千以上の手術数を
誇る私の受診病院は、まさか知らないなんて事ない・・・というか知らな
いなんて言わないで欲しい。貴重なご意見を有難うございます。

細胞検査士様
またまた質問で恐縮ですがお答えいただければ幸いです。
リンパ節郭清のメリットとデメリットをどのような比率で考えているんで
しょうか。情報不足だとは思いますが調べたところ、郭清によるデメリット
は手術時間の増加と合併症、体力の消耗で、郭清をしてしまったほうが、
転移の危険を考えると良いような気がします。(甲状腺近くのリンパの場合
は浮腫は起こらないんですよね?)リンパへの転移の検査方法としてセンチ
ネルリンパ節生検があると聞きますが、有効性はどの程度のものでしょうか?
まだあまり導入されてないようですが、実績をあげている病院があればお教
え下さい。



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あおい様、レス感謝です 投稿者:ぽんすけ  投稿日:12月 1日(木)12時38分38秒

手術前から確実に癌と解ってたのでしょうか。
リンパ腺の郭清もしたんですね。リンパへの転移がなければ濾胞癌では
郭清しないと担当医は言ってましたが・・・あー何が何やら・・・
兎に角、私もあおいさんと同じように自分の決断を後悔しないよう考え
ていきたいと思っています。書込み有難うございました。




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ぽんすけさまA 投稿者:かすれ声  投稿日:12月 1日(木)12時33分37秒

合併症もあり、又その合併症の苦しみに対する理解が、執刀医には無かったので疑心暗鬼となり、今後の治療方針含め、神戸の専門病院に経過を診てもらってい ます。一口にロホウ癌と言っても様々です。こんな内容でお役に立つかどうか?私で参考になるなら、何でも聞いて下さい。追伸・私もがんのすけさんが心配で す。私も相当励ましていただいた部類ですからー。早く掲示板に復帰される事を切に願います。ぽんすけさん、お大事にー。



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ぽんすけさま 投稿者:かすれ声  投稿日:12月 1日(木)12時21分26秒

仕事中、携帯からのレスですので短文・表現不足お許し下さい。私の場合、細胞診クラスVロホウ性腫瘍でサイズが8a程度ありましたので、良性・悪性に関 係なく手術ということになりました。手術は地元の市民病院で乳腺・甲状腺専門外科医にて執刀。全身麻酔でした。術中診断で悪性でしたが、リンパカクセイ については、執刀医が悪性判断に疑問があった為、それほど広範囲には実施しなかったようです。術後病理検査でロホウ癌確定診断、主治医の話では、最近はロ ホウ癌のリンパ転位も少なくないというのが、学会見解だそうです。−続く−



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細胞検査士様 有難うございます 投稿者:ぽんすけ  投稿日:12月 1日(木)11時55分23秒

細胞検査士さん、レス有難うございます。
納得しました。そして気持ちが固まりました。
病院側の提示どおり、半葉の摘出手術を受けたいと思います。
仮に癌だったとして、残った甲状腺に再発・あるいは転移したと
しても、あの時は最善の選択をしたのだからと後悔しないでいら
れると思います。これも細胞検査士さんの書込みのおかげです。

がんのすけさん
がんのすけさんの存在にとても励まされました。最初にレスして下さって
不安で心細かった気持ちを救っていただきました。またここでお会いでき
るのを楽しみにしています。

小心者さん
私も濾胞線腫瘍or濾胞癌です。
5年前から検査を受けてまして、血液検査はサイログロブリン等異常なし、細胞診も
CLASSUorT、シンチでも特に問題はありませんでした。一応、専門医がいる病院で
検査を受けていました。ただ、最初から細胞診では判断できないと知ってましたので
医者に「何故大丈夫だと判断できるのですか」と質問したところ「細胞学的にみて、経験
上・・・」という回答が。疑念を払拭できず、また体調が悪いとき(風邪などでリンパ
腺が腫れてる時など)甲状腺の腫瘍にも痛みを感じていたこと、痛みを感じる頻度が
増えたような気がするなどで、ネット上で調べて専門病院であり、カラードプラーが
ある今の専門病院を受診しました。結果、血液検査は異常なし、細胞診は判定不能、
カラードプラーでCLASSV。癌の確率が7割ということで手術を予定しています。
こんな一例もあるということで参考にしていただければ幸いです。

かすれ声さん
取り残しリンパとは手術中にリンパ腺の腫れが見つかって切除したが、
一部が残っていたということでしょうか。濾胞癌はリンパへの転移はま
れだと聞いています。病理学的に検査するまでもなく、濾胞癌と判明し
ていたのでしょうか。私も数ヵ月後亜全摘手術を予定しています。
よろしければ、腫瘍の診断結果、手術状況(全身麻酔か部分か)、再手術
にいたる経緯、どちらの地方の病院で手術をお受けになったのかをお教え
ください。宜しくお願いいたします。


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