音楽を楽しむには、高音から低音まで、また弱音から強音までが均一に出るとともに、音のニュアンスとか音色を表現する性能が大切になります。
ここでは、同じ演奏のデジタル録音とアナログ録音を聴いて、微妙なニュアンスの差が
どう出るかテストしてみてください。
デジタルとアナログに極端な音質差はないはずですが、やはり音色感といった部分に微妙な差が出ます。従って、デシタルの限界に挑戦したり、かたやアナログの味にこだわるというミュージシャンやエンジニアが多い訳です。
概ね、高音の滑らかさ、低音の力強さ、細部の分解能、臨場感の豊かさ等で僅かな違いがある様です。RealやWMAで圧縮された音源でも、ラインOUTからオーディオ・コンポに接続して音出しすると、違いがよく聴き分けられます。
デジタル録音
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PCの場合は画面で音の波形を表示すると、とりあえず違いが目で確認できます。まず、冒頭の1KHzのサインウェーブを見ても、デジタル録音は定規で線を引いたように正確ですが、アナログ録音は少し揺らいでファジーな波形です。(もっと高級な業務用機器でも定規のようにはなりません)
しかし、音楽を再生してみると、アナログの
この程度の歪みなど全く無視できる範囲であり、逆に魅力的な特長があることに気づかされます。 |
アナログ録音
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この演奏は女性の四重奏ですが、やや細めながら美しいヴァイオリンの音色が
デジタルではキツく響く時があるのに、アナログでは刺激的な音が消えましたか。高音部の歌い回しなどに優美な艶が出てきましたか。
一方、デジタルの方が演奏雑音(調弦時の雑音等)まで、忠実に
くっきりと聴こえますか。
(Realはややソフト、WMAはクリアーという圧縮方式による音色差も聴けますか)
PCの音も、少しでもコンポの音に近づけたい…PCスピーカーのグレード・アップの際には、流行りの5・1チャンネル・スピーカー(計6台)の予算を
普通の2チャンネル分に回すのも最善策です。多チャンネルに分けるのも良いが、微妙な音色まで鳴らし分けるのはもっとリッチな聴き方です。
この弦楽四重奏の録音は
各楽器の前にを立てた4本のマイク、ソニーC-38(素直な音質で往年のスタジオ定番品、チェロのみ同系の大型使用)の出力をミキサー(スチューダー製)に入れ、一切の加工なしに、デジタル録音はDAT・ソニーTCD-D10PROU、アナログ録音はソニーの民生用オープンリールデッキに接続して収録しました。
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Real、WMAともにISDN以上用・64Kbpsでエンコードしました
Real ファイルのストリーミング再生ができない場合には
ここ(デジタル録音 アナログ録音)からダウンロードしてください
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