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要 望 書
和歌山県知事 木村 良樹 殿
千葉県知事 堂本 暁子 殿
私たちは、和歌山県・千葉県に対して、混血ザルの殺処分を即時中止するよう、
そして不妊・去勢手術を施し飼育するよう強く要請します。
(経 緯)
<和歌山県>
約45年前、作業員の不注意から、6匹のタイワンザルを動物園から逃がしてしまった。
当時、その付近にはニホンザルは生息していなかったが、繁殖したタイワンザルの群れに、
別の場所から移動してきたオスのニホンザルが加わったことで混血ザルが誕生し、
現在200匹まで増えた。
和歌山県では、“サルの交雑が進み、純血のニホンザルがいなくなってしまうことを
危惧することから、純血ニホンザルの保護と、その付近で発生するサルによる
農作物被害の防止策として、混血ザルを全頭捕獲し、殺処分する”と発表した。
これに対し、全国の市民から“殺処分反対!”との声が数多く寄せられたが、和歌山県は
これを無視し、6月に行われた県の審議会にて、混血ザルを全頭殺処分することで合意した。
しかし、純血ニホンザル保護の方針とは裏腹に、和歌山県は、昨年1年間だけで、
548匹ものニホンザルを殺処分している。
<千葉県>
千葉県白浜町と館山市の境界付近で、混血アカゲザルの群れ100頭が確認された。
日本には本来、生息していないアカゲザルが、なぜ存在するのか、はっきりとは
分かっていない。
20年前、5〜6匹のアカゲザルを、船乗りが連れてきたという説と、
近くの施設が
飼育していたという説がある。
千葉県は、今回の混血アカゲザルの捕獲・殺処分をする最大の目的は、
“他の地域のニホンザルと比べ、遺伝的な独自性が高い千葉県のニホンザルの
保護をすること”としている。
確かに、ニホンザルを保護していくことは、行政が進んで取り組むべき大きな役割である。
しかし、千葉県は、ニホンザル保護の方針とは裏腹に、農作物に被害を与えるという理由で、
毎年、たくさんのニホンザルを殺している。
(要請の理由)
(1)混血ザルを少数のうちに保護し、不妊・去勢手術を施すなどの対策を講じておけば、
このような事態にはならなかったはずです。和歌山県・千葉県両行政の職務怠慢が原因で
生じた問題を、混血ザルを殺すことによって解決するとは、あまりに身勝手であり、
決して許されるものではありません。
(2)邪魔なものは排除する(=殺す)というやり方は、まさしくイジメの構造そのものであり、
市民の模範となるべき行政が、そのような方法を選ぶことは、イジメを推奨していることに
他なりません。
(3)サルが農作物に被害を及ぼすのは、自然のことなど全く無視した大がかりな開発を
行ったために、サルの生息地や食べ物が奪われてしまったからです。
その根本的原因を改善せずに、短絡的にサルを駆除することでは、何の解決にもなりません。
(4)和歌山県の場合、「アドベンチャー・ワールド」「野生猿公園」など、
動物とゆかりの深い施設を多数有し、全国からたくさんの動物を愛する観光客を
呼び寄せている一方で、何の罪もない混血ザルを殺処分しようなどとは、
観光客を欺いています。
私たちは、混血ザルの殺処分を中止し、不妊・去勢手術を施して飼育する事を要請し、
ここに署名致します。
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