当日のパンフレットからの抜粋です。
(フルート:花田 忠彦)
バッハと同時代を生きたテレマンは、極めて多作な作曲家として知られており、 フルート向けに数多くの作品を残した。全12曲よりなる「無伴奏フルートの為の幻想曲」は、 1720年代中盤に作曲されたと考えられている。それぞれの曲は非常に多彩な様式で作曲されており、 異なった形式が自由に巧みに使いこなされている。本日はその中から3曲を選んで演奏する。
演奏では、バロック時代に使われていた「フラウト・トラベルソ」という楽器を使用する。 当時の楽器は木材で作られており、キーも1つしかなく、現代のフルートと比べるとあまり大きい音が 鳴らせないと言う欠点がある。 しかし、柔らかい音質や伸びやかな音の響きを持つ楽器である事が見直され、 最近では多くの奏者が用いるようになった。本日は、バロック時代の名工 「トーマス・ステインズビーJr.」が制作した楽器を元に世界的演奏家有田正弘氏が製作した楽器を用いて演奏する。
演奏会の案内があります。
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