週刊金曜日を読む 2018-07-06
水素はエネルギー問題を解決できない、という表題の記事がある。 私が昔覚えていた水素の作り方は水の電気分解だったが、 工業的にはどうなのだろうか。 この記事によれば、天然ガスの主成分であるメタンガスから熱分解によって作っているという。
私は化学が苦手だからどんな反応だかわからない。この記事では化学反応式まで載っていないから自分で調べてみた。 具体的には、この熱分解では水蒸気を使う。水蒸気改質と呼ばれる有名な方法らしい。化学式は次の通りである。
CH4 + H2O → CO + 3H2
確かに水素が生成される。では、残った CO はどうなのだろうか。 こちらは水性ガスシフト反応と呼ばれるらしい。
CO + H2O → H2 + CO2
結局 CO2が生成される。これを問題だと言っているのだ。
私は実験で水素を扱ったことがある。 どんな実験かというとある物質を還元させて薄膜を作るという実験で、還元のために水素ガスを使っていた。 そのとき、加熱炉にある石英管が爆発して割れたというという失敗をしたのだ。 細部が思い出せないのはどうしてなのか。忘れたいから忘れているのか、それともただの耄碌なのか。 とにかく水素は危ないということしか思い出せない。
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