「働かせ方」改悪!?

週刊金曜日を読む 2018-06-01

作成日:2019-11-14
最終更新日:

働き方改革という名前

こういう「改革」という名前は聞こえはいいが、 たいていは、よくて空虚、悪いと改悪(ちょうど韻を踏む)、といいことはない。 さて、pp.16-17 では竹信三恵子氏の記事がある。本質は「異次元の労働規制緩和」ということである。 氏は多くの問題を掲げている。 そのうちの一つは「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)であり、また別の一つが「裁量労働制」である。 最初に、裁量労働制から見ていこう。氏は、裁量労働制の定義を他のサイトから引用した上でこう述べる。

また、裁量労働制を法人営業にまで拡大することで、専門的でも管理職でもない、一般社員にまで広げようとした。 (中略:ここに裁量労働制の定義がある) これだけ見ると、働き手は自分の裁量で早く帰れそうに見える。 だが、労働量は裁量できないため、働き手は会社が仕事を増やせば「自発的に」残業せざるを得ない。 企業の責任や負担は大幅に軽くなる一方で、働き手に自己責任がのしかかってくる仕組みだ。
これはデータの捏造が発覚し、いったん削除された。 だが、働く側の一瞬の安心をついて、政府はもっと異次元の緩和である「高プロ」を、 維新、希望両野党の修正を入れて強行を図る剛腕ぶりを見せた。(後略)

ここで、削除された箇所を取り上げるのにはわけがある。この、「裁量」ということばに苦しんできたのだ。 ちょっと今ここでは書きにくいので、ほとぼりが覚めてから書こうかと思っている。

では「高プロ」はどうだろうか。 「高プロ」の定義の一つに年収 1075 万円以上というのがある。 私はこんな収入を得たことがないので縁がない。そう思ってはいけないのだろうな。

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MARUYAMA Satosi