UNIXUSER 1998年8月

ルート訪問記

大学ネットワークの話である。

インタビューイーはこう語る。 「フリーソフトのコンパイルがどんどん簡単になって、 "configure"あるいは"xmkmf"と入力するだけでMakefileが自動生成され、 あっという間にコンパイルが終了するものが多いので、 少し物足りないように思う」 私は企業でいくつかのフリーソフトをコンパイルした。 マシンは４種類以上あり、そしてgccなどなかなか通らないのがあり、 苦労した。できれば、若い人には苦労はかけさせたくない。 とはいいながら、全くできないというのも考え物である。

昔、インターネットのファイルをダウンロードするツールで有名な wgetの挙動を解析する必要があり、 ソースコードを書き換えてコンパイルし直し、 会社の同僚に「ハックした」と偉そうに告げたことがある。 同僚は優秀な奴であるが、「びっくりした」と言った。 たまたまプログラミングを彼は勉強していなかっただけのことであろう。 時間のあるうちに、多少はプログラミングを勉強しておくといいと思う。

それから、一部で話題になっていた「FreeBSDタイムゾーン種類の"South Ryukyu Islands"は何か」 という謎が載っていた。購読当初は知らなかった。

もうひとつそれから、「世界にはばたくUNIX貿易」と「ドメスティック感覚のWin商店」というイラストがある。 これも面白い。 イラスト上のよしだともこさん（と思われる女性）が着ている服の注釈が、 「省エネルック」である。当時の時代を思い起こさせる ちなみに、今年(2005年)は「クールビズ」である。

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