別に死にたいと考えているわけではないし、むしろ健康で長生きしたいと思っているが、自分が最近死に近づいていること、その前兆となる老化が進んでいることは実感している。
さて、詩人、岩田宏が亡くなったのがつい最近のように感じられる。かつて持っていた思潮社の現代詩文庫の岩田宏詩集に、谷川俊太郎の岩田宏への33の質問が載っていた。その質問の30番目は次のとおり。
30 何のために、あるいは誰のためになら死ねますか?
谷川のこの問に対する岩田の答はおよそ次のようなものだったと記憶する。
何のためでも、誰のためでも、理由があれば死ねると思う。
谷川はこの答の「理由があれば死ねる」にいたく感心していた。
私は今、国会で議論になっている集団的自衛権のことを思い出す。ひょっとして、集団的自衛権に賛成か反対かということは、国のために死ねるか否か、と似ている気がする。
posted by まりんきょ at 23:59|
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