上原彩子のピアノを聴きに、隣駅まで行った。なかなかよかった。
すべてラフマニノフの作品または編曲で、入れ込みようがわかるというものだ。
前半は次の通り。
ラフマニノフ:「幻想的小品集」Op.3より第3番“メロディー”
「サロン小品集」Op.10より第2番“ワルツ”
「幻想的小品集」Op,3より第1番“エレジー”
第4番“道化師”
バッハ=ラフマニノフ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調BWV1006より
プレリュード / ガボット / ジーグ
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲op.42
後半は次の通り。
ラフマニノフ:幻想的小品集Op.3より第2番 前奏曲「鐘」
ラフマニノフ:ライラックOp.21-5
クライスラー=ラフマニノフ:愛の悲しみ
クライスラー=ラフマニノフ:愛の喜び
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
ラフマニノフの編曲ものはあまり聴けないので期待していた。
まずラフマニノフの最初の4曲は眠ってしまった。すみません。その次のバッハ=ラフマニノフをきちんと聞いておきたかったからだ。
次のラフマニノフ=バッハはさすがプロだった。私がまず最初に聴いたのはサークルの M さん、そして H さんの演奏で、二人とも生き生きとしていて俺もこのアレンジを弾きたいと思ったほどなのだが、その後プロが弾いた演奏を聴いて落胆した。とりあえず鍵盤に指を当てにいっているという体たらくで、どうしてプロなのかと疑問に思った。上原さんはさすがで、プレリュードでは速めのテンポを保ち、ガヴォットでは小粋な技を聴かせて、そしてジーグでは爽やかにまとめていた。コレルリもおそれいった。
休憩後は司会の岡部真一郎さんが上原さんに質問して、上原さんがこれに答える時間があった。岡部さんから、「オリジナルと編曲ものでは違いがあるか」という意味のことを尋ねると、上原さんは「編曲もののほうが難しい」と言い切った。やはりそうだったのか。
後半も、オリジナルと編曲もの両方あり、どちらも楽しんだ。
アンコールの第1曲目、これは知らない。聞いた感じをたどってみて調べると、おそらくラフマニノフ=ワイルドの「ここはすばらしい場所」ではないか。もとは歌曲で(Op.21-7)、Where Beauty Dwells とも、How fair this spotとも、How nice it is hereとも訳される。音訳では Zdes' horosho とつづられるが、言語では здесь хорошо である。第2曲めはやはりラフマニノフで前奏曲集Op.23-2 変ロ長調であった。すばらしい。
posted by まりんきょ at 19:26|
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