データベース関数

作成日 : 2024-10-30
最終更新日 :

データベースの意味

通常、データベースとは、ある種の正規化がされていることを前提として、データの操作、すなわち生成・更新・検索・削除が高速に行えるプログラムを意味していて、 独立したアプリケーションで実現するのが普通だ。

一方、表計算ソフトで使われるデータベースとは、表計算ソフトの中だけで完結する、シート上の特別な形のでデータ構造を指す。このデータベースは、 特別な関数や操作によって効率的に操作ができることを特徴とする(通常は検索に限られる)。このページでは、この表計算ソフトで使われるデータベースに限って説明する。

データベース関数

以下、LibreOffice のデータベース関数(help.libreoffice.org) に沿って説明する。

データベース関数とは、データベースを操作するための関数である。ここで、データベースとは列と行から構成される長方形のスプレッドシート領域であり、1レコードが1行に対応する。 各列の先頭セルは列の名前であり、その列の内容を説明するために使われる。

ここで、データベースの例を示そう。下記の表-データベース-では、ワタルの誕生日会に呼ぶ友達について、 名前のほか学年、年齢、家から学校までの距離(単位 m)、体重(単位 kg)が与えられている。

ABCDE
1名前学年年齢距離体重
2アリス3915040
3カンタ410100042
4サトル31030051
5タロウ511120048
6ナナミ2865033
7ハナコ2730042
8マコト1720036
9ヤヨイ39120044
10ラン28100042
11

例 1

ABCDE
12名前学年年齢距離体重
13>600
14

=DCOUNT(A1:E10;;A12:E14) を開いているセルに入れると、学校から 600 m 超の距離にある人の数 5 を返す(カンタ、タロウ、ナナミ、ヤヨイ、ラン)。

データベース関数の一覧

DAVERAGE

特定の列で、数値があるセルの平均を返す。A13:E13 のセルをすべて空白にしたあとで D13 セルだけを ">600" として、 =DAVERAGE(A1:E10; "Distance"; A12:E13) を空白セルに入れると、666.67 が得られる。

DCOUNT

特定の列で、数値があるセルの数を返す。A13:E13 のセルをすべて空白にしたあとで D13 セルだけを ">600" として、 =DCOUNT(A1:E10;; A12:E13) を空白セルに入れると、5 が得られる。

DCOUNTA

(要追記)

DGET

(要追記)

DMAX

最大値を返す

DMIN

最小値を返す

DPRODUCT

(要追記)

DSTDEV

不偏標準偏差を返す。=DSTDEV(A1:E10; "Weight"; A12:E13) を空白セルに入れると、5.5 が得られる。

DSTDEVP

標本標準偏差を返す。末尾の P は標本(population)を表す。=DSTDEVP(A1:E10; "Weight"; A12:E13) を空白セルに入れると、5.18545 が得られる。

DSUM

総和を返す

DVAR

不偏分散を返す。

DVARP

標本分散を返す。末尾の P は標本(population)を表す。

まりんきょ学問所コンピュータの部屋 > データベース関数


MARUYAMA Satosi